<君の花になる>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第4話ストーリー&レビュー

第4話のストーリー


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弾(高橋文哉)は花巻社長(夏木マリ)に新曲をプレゼンするも、「いつも通りの楽曲では1位は無理」と言われてしまう。初めての“ラブソング”へのチャレンジを命じられ焦る弾に、8LOOMのメンバーたちも協力しようと寮で恋バナ大会を開催。そんな中、あす花(本田翼)は周りの協力さえもプレッシャーに感じる弾を気づかい、新曲作りのための取材が決まる。そこであす花は、弾があす花に抱えていたある複雑な思いを知ってしまい、2人の関係に急展開が……!?

第4話のレビュー


「これ真ん中に刺さったら俺とデートな」

そうあす花(本田翼)に宣言し、ダーツの矢を構えた弾(高橋文哉)。いや、外すんかい!!と思わず突っ込んでしまった「君の花になる」第4話冒頭。

弾は花巻社長(夏木マリ)から初めての“ラブソング”制作を命じられたものの、恋愛についてはよく分からず苦悩していた。そんな弾のために恋バナ大会を開くメンバー。控えめに言って、可愛すぎる。


とりわけ印象的だったのは、巧(NOA)の話だ。初デートの相手は男性、元カノは女性。性別は関係なく、「音楽好きな人が好き」とさらっと言える素直さ。それを周りのメンバーがからかう描写もないのがいい。

一方、リーダーの宝(山下幸輝)は「恋愛とか昔から全然興味ない」という。それに対し、なる(宮世琉弥)は「する人もしない人もそれぞれ」と返答。

今までのドラマだったら、こういうカミングアウトは大々的に描かれるところをあくまでも自然に盛り込むのは「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」や「恋せぬふたり」の脚本家・吉田恵里香ならではと言えるだろう。

なるが言うように恋愛観は人それぞれだし、別に必須でもない。他人がとやかく言うことではないよね〜というサラリとしたスタンスが魅力的だ。


ただ、このドラマに関しては恋愛要素はあまりいらない……という視聴者も多いのでは。特にあす花と弾は当初から恋愛関係になりそうな予感がぷんぷん漂っているが、8LOOMは期間限定のボーイズグループとして売り出している以上、弾推しの視聴者もいるわけで。

アイドルは恋愛すべきとはいわないし、裏でする分には構わないが、見たくないというファンの方が大多数だと思う。


でもやっぱり、どうやらあす花と弾が惹かれ合っていく展開は避けられなさそう。むしろそこに弾のことが好きな奈緒(志田彩良)や、奈緒に片思い中の有起哉(綱啓永)も巻き込んだ四角関係に発展していき、ややこしいことになりそうな予感も。

胸キュンの恋愛ドラマと、アイドルの成長物語とを果たして両立できるのかはまだ分からない。ただ、奈緒をためらいなく寮にあげたり、人前であす花とハグしたりする弾はちょっと軽率すぎやしないか。

やっと売れかけてきたのに週刊誌にでも取られたら炎上しちゃいそうだし、そのタイミングで発表されたラブソングなんか匂わせだと思われちゃうよ!!と老婆心ながら気になってしまった。

でもハグを待ってる時の高橋文哉の見事な困り顔と、子犬のようなうるうるとした瞳はあざとくてとっても良かったです。


個人的にはやっぱり恋愛要素よりも、メンバー1人ひとりの魅力でキャッキャキャッキャしたいなというところ。それぞれのキャラがたってるし、分かりやすい胸キュンシーンがなくとも十分成立するはず。

今回は特に、巧の魅力が際立っていた。「あす花さん大好き」「会いたいなあ」と自分の気持ちをまっすぐ伝えられるところ、いつも穏やかでみんなを癒してくれるところ、食いしん坊なところ。ふわふわとしていて妖精みたいだけど、実はちゃんと周りを見ているのだ。

前回も自分から家事を全部請け負っていたあす花に「やれることは自分でやる」と言い出したのは巧だったし、今回も弾に「思ってること伝えた方がすっきりするよ」と的確なアドバイスをしたり、その場その場で自分がやるべきこと、言うべきことをちゃんと頭で考えてる気がする。


2話は“なる”、3話は栄治(八村倫太郎)、4話は巧と、少しずつそれぞれのキャラが深掘りされてきているが、回を追うごとに8LOOMはなんて魅力的なグループなんだ!と思わずにいられない。

お芝居はもちろんのこと、パフォーマンスも完成度が高く、弾が作った新曲「Melody」を収録するメンバーの透明感あふれる歌声に聴き入ってしまった。次週はついに配信チャートの結果が出る。どうか契約終了は回避して欲しいところだ。

※この記事は「君の花になる」の各話を1つにまとめたものです。

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