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2023年05月06日

<ケイジとケンジ、時々ハンジ。>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<ケイジとケンジ、時々ハンジ。>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】



桐谷健太主演のドラマ「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」が2023年4月13日にスタートした。

桐谷と脚本家の福田靖の3年ぶりの再タッグとなる本作は、異色の情熱刑事・仲井戸豪太を中心に「事件にまつわる全ての人々」をサスペンス&コミカルに描く群像劇。共演は比嘉愛未、磯村勇斗ら。

CINEMAS+では毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。

▶︎「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」画像をすべて見る

もくじ

・第1話ストーリー&レビュー

・第2話ストーリー&レビュー

・第3話ストーリー&レビュー

・第4話ストーリー&レビュー

・第5話ストーリー&レビュー

・第6話ストーリー&レビュー

・第7話ストーリー&レビュー

・第8話ストーリー&レビュー

・最終回ストーリー&レビュー

・「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」作品情報



第1話ストーリー&レビュー

第1話のストーリー

▶︎「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」画像をすべて見る
教師から警察官に転職…という異色の経歴を持つ横浜みなとみらい署強行犯係の刑事・仲井戸豪太(桐谷健太)は、高校生をワルの道へと誘う悪人たちを根絶したいという信念のもと、情熱をたぎらせ職務にまい進する日々。そんなある日、夜間パトロール中の交番巡査・田口健介(湯江タケユキ)が不可解な事件現場に遭遇する。若い男がタクシーと接触しそうになりながら逃げ去った場所で、別の男が後頭部から血を流し、意識不明状態で倒れているのを発見したのだ!
 豪太、そしてアメリカ赴任から帰ってきたばかりの刑事・目黒元気(磯村勇斗)ら強行犯係の面々は現場へ急行。現場に落ちていた財布の中の免許証から、倒れていた男は勝山康平(川島潤哉)だと判明する。そして財布には10万円近くの現金が残されており、強盗目的ではなさそうだ。だとしたら、一体どういう事情で、何が起こったというのか? 謎は深まるばかりで…。
 そんな中、タクシーのドライブレコーダーに映っていた映像が手がかりとなり、現場から逃走した男が見つかる。男は母親と2人暮らしの専門学校生・林田裕紀(大橋和也)。豪太と目黒が事情聴取をすると、林田は勝山の写真を見て、明らかに動揺した様子を見せるも、事件への関与については完全否定! 勝山のことも知らないと、必死で訴え…。林田が嘘をついているとにらむ目黒。一方、豪太は若干の戸惑いを残しながらも、「あの目は嘘じゃないと思う」と言い…。
 その矢先、財布に付着していた指紋が林田のものと一致! 豪太はショックを受けながらも、強盗傷害で逮捕令状を請求するため、横浜地方裁判所みなと支部へ向かう。ところが、対応した判事・諸星美沙子(吉瀬美智子)は「証拠が薄い」と一刀両断。むげもなく請求を却下し…!?

第1話のレビュー

あの熱血刑事が帰ってきた…よりパワーアップして。

1月期の木曜はドラマ「インフォーマ」でカタギには到底見えないインフォーマ(情報屋)を演じていた桐谷だが、4月期の木曜は元体育教師の熱血刑事・仲井戸郷太を演じる。

物語の舞台となるのは横浜。
横浜みなとみらい署強行犯係の仲井戸はアメリカから帰ってきた目黒元気(磯村勇斗)とバディを組む。
警部補になり、アメリカナイズもされた目黒だが、仲井戸からは「めぐちゃん」と呼ばれて相変わらずの扱いである。
そのほか、係長の江戸一(古田新太)や巡査長の原口奈々美(岡崎紗絵)など新たな面々も加わってにぎやかだ。

一方、検察のほうには二階堂(北村有起哉)という新たな検事が着任。
郷太の妹・みなみ(比嘉愛未)が事務官として就くことになるが、二階堂はどうやら一目惚れしてしまったようで……。


そんな初回の事件は、勝山(川島潤哉)という男が歩道橋から落ちて意識不明の大怪我を負ったところから始まる。そばには勝山の財布が落ちており、財布の中身は取られていなかったが、勝山のものとは違う指紋がついていた。

さらに現場からは若い男が逃げるのが目撃されていた。
男は専門学生の林田(大橋和也)。
取り調べを受けるが、勝山を階段から突き落としてないし、財布にも触っていない、もちろんお金も取っていない、と主張する。

仲井戸は持ち前の教師としてのスキル(?)で林田の警戒心を解くが、容疑は否認しており……。

林田は嘘をついていない、と主張する仲井戸と、強盗傷害事件の犯人だと主張する目黒。
しかし、財布からは林田の指紋が出てきてしまう。


一度は証拠が薄いため、逮捕状は出せないと諸星判事(吉瀬美智子)に言われるが、その後、林田は窃盗の容疑で送検される。担当検察官は二階堂だ。

検察に送られても林田は容疑を認めない。が、何かを隠しているのは確か。
その中で、林田は母親の介護で専門学校を辞め、働かなければならなくなっていた……ヤングケアラーであったことがわかる。

お金が必要だったことは間違いない。しかし、勝山の財布の中のお金には手をつけていない。でも、財布には触っていて……。

二階堂は仲井戸と話している中であることに気がつく。
「林田の免許証を調べてください」


林田の免許証からは勝山の指紋が出てきた。
そこから導かれた答えは「闇バイト」。

お金が必要だった林田は闇バイトに手を出してしまい、特殊詐欺の受け子をやっていた。免許証は、林田が逃げ出さないように人質として取っていたのだ。
勝山に辞めたいと訴えるが許されるはずもない。
言い争っている中で勝山はバランスを崩して転落。その間に林田は勝山の財布から自分の免許証を抜き取って逃げた……というわけだ。

林田は母親に受け子をやっていたことを知られたくなくて黙っていたわけだが、きっと秘密にし続けたところで不幸の連鎖は大きくなっていくばかりだったに違いない。
闇バイトの話はタイムリーだ。
ドラマの中の話ではあるけれど、こういう事案はさらに増えていきそう……。

林田演じる大橋はセリフ自体は少ないが、怯えながらも、人の良さと意思の強さが感じられる。本当の罪を吐露するシーンでの表情に、思わずこちらまで泣きそうに。
「僕には無理です。あんなおばあちゃんを騙すなんて!」そうだね……私も林田にそんなことはできないと思うよ……。


刑事ドラマだが、根底で描かれるのは人情。
刑事も検事も人間臭さがあってイイ。

証拠を集めたが、最終的に林田を喋らせたのは仲井戸の熱さだ。
「田舎でお母ちゃんが泣いてるぞ!」ではないけれど、それに近いものが感じられる。

今後はどのような事件で人情を感じさせてくれるのかも注目したい。


※この記事は「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」の各話を1つにまとめたものです。

→元記事はこちら

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(C)テレビ朝日

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