<VIVANT>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第7話ストーリー&レビュー
第7話のストーリー
▶︎「VIVANT」画像をすべて見るブルーウォーカー・太田(飯沼愛)の協力で、テントのサーバーからある重要な情報を得ることに成功した乃木(堺雅人)たち。そんな中、乃木、黒須(松坂桃李)をはじめとする6名の“別班”精鋭部隊が、司令・櫻井(キムラ緑子)の下に集結した。目的は、テントの最終標的である日本での犯行を未然に防ぐこと。そこで乃木は別班メンバーに、テントのリーダー・ベキ(役所広司)が自身の父であり、元公安の警察官だったと打ち明ける。
徐々にテントへと近付いていく乃木たち別班、そして、チンギス(Barslkhagva Batbold)と手を組み、乃木を徹底的にマークする野崎(阿部寛)たち公安。テントの真相を暴き、日本を守るのはどちらか——。
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第7話のレビュー
あまりに衝撃的な展開だったので、すっかり乃木(堺雅人)と薫(二階堂ふみ)の癒しの時間も頭から吹っ飛んでしまった。まさに「敵か味方か、味方か敵か―」が実現した内容になってしまっている。
乃木は、野崎(阿部寛)と腹の探り合いをしながらも良好な関係を築いている。
バルカ行きの飛行機の中でも2人の会話から絆が感じられた。
野崎にはかつてリュウというかわいがっていた後輩がいた。
しかし、リュウは度を越えた調査のせいで、今はこの世にはいない。
リュウを自分が“もう少し見てやっていたら死なずにすんだ”と自身を責める野崎。
そのリュウと乃木が似ていることから「つい見ちまう」という。
前半部分でFが野崎は乃木のことが好きなのでは? というセリフがあったが、そういう過去があったから乃木のことを目で追ってしまっていたのか!
そして「全部終わったら、ちゃんと先生のところに戻ってやれよ」と乃木を諭す野崎。
その乃木も野崎の手を握り、「あなたは鶏群の一鶴。眼光紙背に徹す 」と言って、そっとその手を離した。
野崎は特別だということを言いたいのはわかるが、この言葉にはもっと深い意味があるような気がする。
別班と公安、追われる立場と追う立場。
対極にいる二人だが、お互いが特別な存在だということがわかる。
最終回の展開はまだわからないが、乃木が第二のリュウにならないことを祈るばかりだ。
乃木の父親、乃木卓(役所広司)は公安だった。
砂漠地帯の緑地化事業に従事、バルカ政府に感謝状を贈られるほどの功績を上げ、ノゴーン・ベキと呼ばれるようになったという。
ノゴーンは「緑」、ベキは「魔術師」という意味らしい。要するに現地の英雄だった。
そんなベキがなぜテントというテロ組織を作ったのか?
考えられることは公安がベキを“なんらかの事情”で見棄てたのでは?と野崎も乃木も予想している。
第7話では、二宮和也が演じるノゴーン・ベキの息子と思われる人物の名が明らかになった。
名前は「NOKOR(ノコル)」。
第7話でこのノコルと乃木が対面。そして、ここではまさかの展開を迎えた。
なんと乃木はノコルの背中にあった銃をいとも簡単に奪い、別班のメンバーに発砲。
しかし、ここで少々違和感が……。
テントほどの組織が交渉相手に背中を見せるだろうか。
ノコルはまるで自分の背中の銃を乃木に差し出したかのようにも思えた。
結果、黒須(松坂桃李)以外の別班メンバーは死亡。
(次週の予告に棺らしきものが飛行機に乗せられるシーンがあったので、そうではないかと予想できる)
まさか乃木が別班を裏切るとは。
ここまで完璧に任務をこなしていた乃木だったが、薫に出会い「愛」を知ってしまったことで、さらに父親の愛情も確かめたくなってしまったのか?
もしくは、指令の櫻井(キムラ緑子)からの個別任務として、「テントの中に入るためなら、どんな手を使ってもいい」と指示されていたから仲間を裏切る形になった。
あくまでも乃木は、別班として任務を全うしたという展開も期待したい。
(そうであってほしいとは思うが、黒須の怒り方、櫻井の愕然とした態度を見る限りそうではなさそうだ)
そして気になるのが乃木とノコルの関係だ。
ノコルは乃木が「僕はノゴーン・ベキの息子です」と叫んだ直後、驚きながらも小さな声で「息子……」とつぶやき、その表情はみるみるうちに怒りの表情へと変わっていった。
もしかするとノコルは、長男である乃木にずっと嫉妬していたのではないだろうか。
もしくは、ベキに「息子」と偽って側にいるため、本物の息子が出てきたことに驚いているのか。
今回出番が少なかったFの、前半部分での「俺がお前を死なせない」という心強い発言だけが頼りだ。
次週、父子対面。
乃木は薫とジャミーンの元へ帰れるのか。
この先の展開がまったく予想できない。
考えても仕方ないので、とりあえず乃木に教えてもらった方法で目玉焼きを焼いてみようと思う。
※この記事は「VIVANT」の各話を1つにまとめたものです。
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