<VIVANT>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第3話ストーリー&レビュー
第3話のストーリー
▶︎「VIVANT」画像をすべて見る日本大使・西岡(檀れい)の裏切りに気付いた乃木(堺雅人)たち。バルカ警察から逃れ日本へ脱出するには、バルカ人も決して足を踏み入れない“死の砂漠”を突破するしかなかった! 一か八か、死と隣り合わせの砂漠の横断が始まった。
しかし、薫(二階堂ふみ)を乗せたラクダから薫の姿が消えていた。そのことに気づかず、進んでいく一行。薫、そして乃木、野崎(阿部寛)の運命は?
そして、誤送金を引き起こした人物がついに正体を現す!
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第3話のレビュー
第2話の最後に薫(二階堂ふみ)の姿が消えて、多くの視聴者をヒヤヒヤさせたが、命の恩人を助けるべく、乃木(堺雅人)は何時間もかけて歩いてきた道を引き返していた。乃木の別人格のセリフ
「あんな聖母マリアみたいなところを見せられたらな、俺だって胸が熱くなったよ。そんな女に惚れる気持ちはわかる」
から、乃木が薫に特別な感情を抱いていたことも判明。
このシーンでは砂漠の上に別人格の足跡はない。
細かい演出に脱帽だ。
野崎(阿部寛)には8時間しか待たないと言われていたので、急いでラクダを走らせる。
しかし、ラクダも疲労困憊の様子。
水筒に残っていた最後の水を上げるものの立ち上がることはなかった。
結局、野崎に助けられた乃木と薫。
ドラム(富栄ドラム)のファインプレイもあって、乃木たちは命がけで砂漠を抜けることができた。
しかし、そこに待つのは、バルカ警察のチンギス(Barslkhagva Batbold)だった。
チンギスの嬉しそうな顔に対して絶望的な表情を浮かべる乃木。
あぁ、手錠まで掛けられてしまった……。
ここからどうやって日本へ帰国するんだろうかと思っていたら、戦車に乗ったモンゴル国境警備隊が登場。
チンギスに「領土侵犯だ!今すぐそこから立ち去れ」と言い、威嚇射撃とは言えないレベルで銃を乱射する。
「この借りは返す必ず返すからな、分かったか?」と悔しさを隠しきれない表情でチンギスらは撤退していった。
チンギス達が来ると予想し、モンゴル国境警備隊に連絡していたのは新庄(竜星涼)だった。
モンゴル大使にお願いして5分だけ衛星をいじっていたとは。
スケールが大きすぎるお願いにびっくりだ。
朝ドラの「ちむどんどん」(NHK)ではどうしようもないダメ男を演じた竜星が、今作では名誉挽回するかのようによく働く。
ここでドラムとはお別れ。
乃木たちを運んでくれたラクダたちはドラムが数日をかけてウランバートルに連れていくという。困った時のドラム頼み。
「こいつはもうバルカには戻れねぇ。ジャミーンと一緒に護衛として日本に来させる」と野崎は言うが、はたして、ドラムに祖国を捨てさせるようなマネは許されるのか?
それに対してドラムもドラムである。
ニコニコと笑顔を見せてグーポーズ。
ここまで物語全体のスケールが大きすぎて、ドラムという人物に違和感を覚えなかった。
それどころか、絶対的な安心感を抱いていたが、よくよく考えるとなぜそこまでして野崎に仕えているのだろう。
ドラムが実は日本人で、別班。
もしくは、テロリストの一人という展開だったらひっくり返るのだが……。
日本に戻った乃木と野崎と薫。
丸菱商事に戻った乃木は、丸菱商事の業務監査部、河合(渡辺邦斗)に責められるが何も知らないバカなふりをしているのが一番という野崎のアドバイス通り、「何もしらない」の一点張り。
すると、“物的調査”という名の家宅捜索に応じる羽目に……。
河合らを引き連れて、自宅に戻る前に立ち寄った神社のシーンで乃木は小さな祠にチラっと目をやったが、あのシーンにはどんな意味があるのだろうか。
もしかして、あの祠に“何か”を隠しているのだろうか。
また、第3話では明らかになったことがある。
乃木のもう一人の別人格は「F」というらしい。
「なぁ、F。この件が収まるまで出てこないでくれ。頼む」と懇願するも、
「何言ってるんだよ。いつだって俺を呼んでいるのはお前のほうじゃないか」と、Fも即答。
ここからは筆者の妄想だが、乃木はよく悪夢にうなされている。
その夢に彼の両親らしき人物が出てくるが、両親が別班のメンバーだったら乃木が別班という可能性は濃くなる。
そして、もう一人の人格、Fこそが本来の乃木憂助の姿であったとしたら、徐々に増える出番にも納得がいくのだが……。
これは考えすぎだろうか。
第3話では新キャラ、警視庁サイバー犯罪対策課の東条(濱田岳)が登場。
東条の指示のもと、サーバールームにある特別ルームに侵入した乃木と同期の山本(迫田孝也)。
映画『ミッション:インポッシブル』のトム・クルーズさながらの動きで、財務部の太田(飯沼愛)が経理部長の原(橋本さとし)のPCを操作していたことを突き止めた。
次週の展開も気になるが、またしても松坂桃李はお預け状態。
そしてワンカットしか出演していない、役所広司と二宮和也の存在も気になるところ。
と、いうことはまた乃木はバルカに戻ることがあるのかもしれない。
妄想だけがどんどん膨らんでいくドラマ「VIVANT」。
いろんな意味で恐るべきドラマだ。
※この記事は「VIVANT」の各話を1つにまとめたものです。
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