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2023年08月20日

<トリリオンゲーム>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<トリリオンゲーム>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第5話ストーリー&レビュー

第5話のストーリー

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ハル(目黒蓮)は祁答院(吉川晃司)に、大手芸能事務所のゴッド・プロモーション(ゴップロ)を一緒に買収しようと持ち掛ける。ゴップロは祁答院の古巣で、彼がマネージャー時代に起こした事件についてもハルは調べていた。

一方、ガク(佐野勇斗)は新設したゲーム事業が資金を集めるためのダミーだったことを、桜(原嘉孝)たちに言えずにいた。

そんな中、ハルがゲーム開発資金の20億円を引き出し、いなくなってしまう。あまりの身勝手さに怒りに震える凜々(福本莉子)。しかし、ガクはハルの力を借りずに桜たちと最高のゲームを開発する決意を固める。
その頃、ハルは単身ゴップロへ。社長の神(塚本高史)に買収を宣戦布告する!

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第5話のレビュー

「あんたと俺で芸能界を乗っ取る」
「芸能事務所を買収しタレントを丸ごといただく」

本当の目的はメディア帝国を気づくことだったハル(目黒蓮)。祁答院(吉川晃司)に一緒に大手芸能事務所であり、祁答院古巣のゴッド・プロモーション(ゴップロ)を買収しようと持ち掛ける。一度は断る祁答院だが、「あんたじゃないんだろ?」と言われて表情が変わる。

実際に事故を起こしたのは祁答院ではなく、彼がスカウトしチーフマネージャーを務めていたタレント・ヒムロ(曽田陵介)で、祁答院は身代わりになったのだ。

そんな恐喝まがいの交渉をして、ゴップロに訴えられたらお前もめでたく前科一般だぞと言う祁答院に「俺、とっくに前科トリリオン犯ほどやらかしてるんで。いまさら一犯やそこら増えたところで、誤差だろ」と返すハル。ここの表情と言い方が先週に引き続き悪い感じでなんともたまらない。

こうしてハル×祁答院、悪(ワル)同士のタッグが結成されたのだった(祁答院、見た目がちょいワルなだけで実は悪くない気もするけれど)。しかしこの二人の並び、ものすごく絵になる。

悪(ワル)になろうとしたガクだったが……

ガク(佐野勇斗)からゲーム事業はダミーだったと聞いた桜(原嘉孝)たちは、激怒するどころかよりゲーム作りへの志気を高めた。どこまでも真っ直ぐな彼らのために何かしたいと思ったガクは、ハルのように悪になろうとドラゴンバンクの中枢システムに侵入する。だが桜たちや凛々(福本莉子)の言葉がよぎり、苦労して他の人たちが作ったデータを盗むことはできなかった。

ハッキングの事実を知り、珍しく血相を変えて担当者たちに詰め寄るキリカ(今田美桜)。だが、データは盗まれていなかったどころか、セキュリティーの穴をふさぎ、指示書まで残していってくれたのだという。とんだお人好しハッカーに驚くが、キリカは面接時のガクが脆弱性について話していたのを思い出し、彼の仕業だと確信する。

遊園地デートではしゃぐキリカ様が可愛すぎる

「明日、私とデートしてくださらない?」

キリカから突然デートに誘われたガク。人生初デート、しかも相手はあのキリカ。そしておそらく、ハッキングの件について何か聞かれるのだと思いド緊張のガク。ハルならもっとうまくやれたのに、と気負うガクに、凛々は「そのままのガクさんでいいと思います」と励ます。

当日のキリカ、本当に可愛かった! 「ガク!」と嬉しそうな声とはじける笑顔で手を振りながら走ってくる姿にキュンとした人も多かったのではないだろうか。ずっと大はしゃぎで楽しそうなキリカ、普段の姿とのギャップがすごい。

すべてのアトラクション、ガクを恨めしそうな表情で見ながら監視する長瀬(竹財輝之助)が面白すぎて声を出して笑ってしまった。特にお化け屋敷で、キリカから預かった特大ぬいぐるみを片手にガクをにらみ、振り返ったガクに絶叫されるシーンは最高だった。竹財輝之助、あるタイミングから激しい役が増えてとてもいい。

そんなわけで、はしゃぐキリカ・戸惑うガク・にらむ長瀬がセットでさまざまなアトラクションをめぐるさまが面白かった。

ガクなりのやり方でつかんだ新情報

最後、二人きりの観覧車でハッキングのことをほのめかされるガク。「何のことだかわからないです」とハルを見習ってしらを切ろうとするが、犯人は何がしたかったのかと聞かれて「ドラゴン娘の開発者情報を知りたかったんだと思います」と答える。凛々に友達の話として打ち明けたときといい、完全にガクのことだとバレバレなのが最早いとおしい。

帰り際、ガクのスマホに開発者情報を送ったキリカ。ガクはいつも周りやハルと自分を比べて自分は駄目だと思っているが、今回は結果的にガクなりのやり方で情報を得ることができたのだった。

ドラゴン娘の開発者・蛇島(鈴木浩介)は、引き抜きの面接にドラゴンバンクのロビーを指定してくるようなぶっとんだ人物。条件の話になり、いきなりお金の話をしてくる。鈴木浩介は今期他局で放映している「CODE-願いの代償-」にも出演しているが、役柄が違いすぎてすごい。

「お前がそんなにこだわるならゲーム事業もやろう」「俺たちは二人で両輪だ」と言うハルの笑顔は、屈託なく見える。ハルなりにガクのことを大事に思っていることがわかり、ちょっとほっとした。そういえば、ハルはガクのためにドラゴンバンクを初日に辞めたのだった。

ハル、純粋なところと歪んだところが共存していてつかみどころがない。その妙を演じ分ける目黒蓮の演技に脱帽だ。さらに、ハルのように悪にはなれないガクと、そんなガクのやり方が人の心を動かすシーンもあり、味わい深い回だった。

※この記事は「トリリオンゲーム」の各話を1つにまとめたものです。

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©TBS/撮影:高橋裕子

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