映画コラム 「推し」とは無縁な人間が、「推し」について本気で考えてみた 編集部から毎月出されるお題をもとにコラムを書く「月刊シネマズ」。今月のテーマは「私の推す俳優・女優」だそうだ。しかし困った。筆者には「推し」がわからぬ。筆者は村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮らして来た。このまま『走れメロス』を写経して... 2021.10.31 映画コラム
映画コラム 「映画あるある」をわずか58分に凝縮。『ハリウッドを斬る! ~映画あるある大集合』は清い意味での「ファスト映画」かもしれない 『ハリウッドを斬る! ~映画あるある大集合』(C)Netflix「あるある」について話したり考えたりするのは結構楽しい。それはどんなジャンルであれ存在する話題だ。たとえば、筆者はライターの他にグラフィックデザイナーをやっているが、Twitt... 2021.10.31 映画コラム
映画コラム デヴィッド・ボウイというロック・スターを扱った異色の音楽映画『スターダスト』の不思議な魅力 ここ20年ほどの音楽映画はかなり豊作で、史実を基にした物語、ドキュメンタリー、フィクション問わず良質な作品が数多く制作され続けている。思いついたままざっと挙げてみるだけでも、チェス・レコードを舞台とした『キャデラック・レコード 音楽でアメリ... 2021.10.11 映画コラム
デフォルト <映画コラム>夏の思い出は「できなかったこと」が作り出す 本サイト「cinemas PLUS」で今月から月刊企画が開始された。初のお題は「夏の終わりに観たい映画」だそうだ。この文章を書いているのは2021年9月21日で、季節のうえではすっかり秋なのだが、東京は妙に暑い。何なら先程まで出遅れた蝉が一... 2021.09.30 デフォルト
映画コラム 『マルジェラが語る “マルタン・マルジェラ”』は被写体やファッションに興味がなくても楽しめる「職人」を捉えたドキュメンタリーである 「マルタン・マルジェラ」のドキュメンタリーと聞いて、「これは劇場のスクリーンで観ねばなるまい」と考え、オンラインチケット受付開始の10秒前からページをリロードしまくり一瞬で席の予約を済ませる、とまではいかなくとも、映画館に足を運ぶ人は現在の... 2021.09.17 映画コラム
映画コラム 『アナザーラウンド』が描く酒と泪と男とおっさん 〜”酒は飲んでも飲まれるな”というが、飲まれてる人しか見たことない〜 「酒は飲んでも飲まれるな」と昔から言われているが、酒を飲んでいて「飲まれていない」人を見る機会はほとんどない。筆者は複業、というか趣味でバーテンダーとして年間100日ほど店に立っており、実測値(コロナ禍以前の)としても間違いないと思う。『ア... 2021.09.03 映画コラム
映画コラム 『猫の恩返し』が公開された2002年、こんな時代だった (C)2002 猫乃手堂・Studio Ghibli・NDHMT本コラムは『猫の恩返し』が公開された2002年に、どのような映画や音楽などがあったのかを掘り起こし、懐かしがってみようといった意図で書かれている。関連記事:『猫の恩返し』が明る... 2021.08.20 映画コラム
デフォルト 怨霊が怖い、人が怖い、訳がわからなくて怖い、顔が怖い。方向性別「怖い映画」特集 夏といえば怪談だが、そもそもなぜ夏に怖い話をするのだろうか。民俗学者の折口信夫は『折口信夫全集 22』の『涼み芝居と怪談』で以下のように語っている。『夏芝居に怪談物の出ることは、人の心をひいやりさせて清涼の気に触れさせようとするのだと言ふ。... 2021.08.18 デフォルト
アニメ 『もののけ姫』が公開された1997年、こんな<ヤバい>年だった ▶︎『もののけ姫』画像を全て見る1997年、あなたは何をしていただろうか?24歳の人ならば生まれたて、34歳の人であれば当時10歳で小学生、44歳だと成人式の年になる。1997年はけっこう激動の年だった。さらっと書いてみるだけでも凄い。正月... 2021.08.13 アニメ
デフォルト 『ジュゼップ 戦場の画家』レビュー:現在も過去も、未来でさえも蔑ろにしない。鮮やかな筆致でラストまで描ききる職人技 『ジュゼップ 戦場の画家』は、実在の画家ジュゼップ・バルトリの半生を描くアニメーション作品だ。彼はスペイン内戦時代に共和国軍サイドでフランコと戦い、1939年にはフランスの強制収容所で難民生活を経験。1942年にメキシコへ亡命し、フリーダ・... 2021.08.12 デフォルト