特撮向上委員会
「変身!」は仮面ライダーの専売特許?スーパー戦隊の変身パターンを探ってみた
「変身!」は仮面ライダーの専売特許?スーパー戦隊の変身パターンを探ってみた
1971年から続く仮面ライダーの歴史。
あと3年でその歴史は50年に。
作風は時代時代で変わってきた仮面ライダーですが、50年近く変わらないものがあります。
それは「変身」です。
歴代ライダーは「変身!」と叫び、「変身」してきたのです。
『仮面ライダーアマゾン』や『仮面ライダー響鬼』、『仮面ライダーX』や『ライダーマン』など例外もありますが、変身=仮面ライダーという図式に何の違和感もないことが実は相当すごいということ。
もはや誰もが当たり前のことすぎて、ひっかかることすらありません。
あれを「変身」と名付けたことは特撮界の最大の発明のひとつということを、ここに改めて記しておきます。
その点、スーパー戦隊は「変身!」といった決まった掛け声はなく、作品によって変わってきます。
戦隊42作品中、変身というフレーズが入ってるのは『超力戦隊オーレンジャー』の「超力変身」と『魔法戦隊マジレンジャー』の「魔法変身 マージマジマジーロ」の2つしかありません。
このことからも「変身!」というフレーズは、仮面ライダーの専売特許ということがわかります。
スーパー戦隊の変身時の掛け声で最も多いのは、語尾にチェンジのつくパターンです。
現在放送中の『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』の「快盗チェンジ」「警察チェンジ」をはじめとして、
前作の『宇宙戦隊キュウレンジャー』の「スターチェンジ」
『烈車戦隊トッキュウジャー』の「トッキュウチェンジ」
『獣電戦隊キョウリュウジャー』の「キョウリュウチェンジ」
『海賊戦隊ゴーカイジャー』「ゴーカイチェンジ」
『爆竜戦隊アバレンジャー』の「爆竜チェンジ」
『忍風戦隊ハリケンジャー』の「忍風 シノビチェンジ」
といったところ。
ちなみに元祖は、語尾ではないんですが、1985年の『電撃戦隊チェンジマン』の「レッツチェンジ チェンジマン」
「チェンジマン」ですから当然「チェンジ」言いますよね。
ということで、8作品9戦隊が「チェンジ」を使うということで、スーパー戦隊の変身掛け声ランキングはこれが1位なんですが、実は1位がもうひとつあります。
それは、戦隊名を叫ぶパターンです。
元祖は1982年の『大戦隊ゴーグルファイブ』に始まり、そこから『科学戦隊ダイナマン』、『超電子バイオマン』、「チェンジマン」と4年連続で戦隊名を叫ぶ変身が続きます。
ちなみに、もうお気づきでしょうが「チェンジマン」はこっちにもランクイン。
2年空いて『超獣戦隊ライブマン』からまた3年連続で『高速戦隊ターボレンジャー』、『地球戦隊ファイブマン』と続きます。
しばらく空いて『電磁戦隊メガレンジャー』の「インストール メガレンジャー」
またさらに空いて『特捜戦隊デカレンジャー』の「エマージェンシー デカレンジャー」
の9戦隊が使うということで、1位タイです。
しかし「デカレンジャー」以降はチェンジ勢力に圧されてるので、単独1位の座を明け渡すのも時間の問題でしょう。
「デカレンジャー」を最後に、変身時に戦隊名を叫ばなくなりましたが、次はいつ頃にそんなスーパー戦隊が現れるか楽しみです。
多いと思ってたけど、意外と少なかったのが「チェンジャー」枠。
1991年の『鳥人戦隊ジェットマン』の「クロスチェンジャー」に始まり、
『五星戦隊ダイレンジャー』の「オーラチェンジャー」
『忍者戦隊カクレンジャー』の「スーパー変化 ドロンチェンジャー」
『激走戦隊カーレンジャー』の「激走 アクセルチェンジャー」
そして、『未来戦隊タイムレンジャー』の「クロノチェンジャー」の計5戦隊。
「チェンジャー」が途絶えてから、もう18年も経ってしまっています。
復活する日は来るんでしょうか。
ちなみに個人的に好きなのは『超新星フラッシュマン』の「プリズムフラッシュ」後のシャットゴーグルや、『炎神戦隊ゴーオンジャー』の「レッツゴーオン」後のメットオンなど、変身にワンアクションプラスされてるのがたまりません。
(文:オジンオズボーン・篠宮暁)
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