映画コラム

REGULAR

2016年03月30日

映画でどれだけ笑う?笑いを測りながら『家族はつらいよ』を観てみた!

映画でどれだけ笑う?笑いを測りながら『家族はつらいよ』を観てみた!

もし、お笑いやコメディ映画を観たときに、一体どれだけ笑ったのかを数値として可視化することができたら――。


これ、実はできるんです!ラフグラム・リサーチが独自に開発した笑い声測定システム「アッハ・メーター」はスマホアプリと独自のマイクシステムで構成された装置で、これを首にかけることで自分の笑い声だけをデータとして記録することが可能。笑いを数値化して、時系列に並べて記録できます。

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つまり、アッハ・メーターを装着しながらコメディ映画を鑑賞すれば、どのシーンで笑ったか、どのくらい笑ったのか、を分析することができるんです!なにコレ、すげっ!!

今回、山田洋次監督がメガホンをとり、3月12日の公開以来大ヒット中の映画『家族はつらいよ』を、アッハ・メーターを装着しながら鑑賞。どれだけ笑ったのかを測ってみましたのでレポートしたいと思います!

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『家族はつらいよ』は大家族のお父さんとお母さんが子育てを終えたことをきっかけに勃発した離婚騒動をどうにか阻止しようとする子どもたちとその周辺に起こる、笑いたっぷりの温かい作品です。靴下を裏返しのまま洗濯カゴに入れてしまうダラしない夫でありながらも大家族を養ってきた平田周造を演じるのは橋爪功。周造のわがままを静かにずっと耐えてきた妻・富子を吉行和子が演じています。

家族はつらいよ


(C)2016「家族はつらいよ」製作委員会


今どきなかなか見かけない10人ほどの大家族はそれぞれ個性が強く、何をしゃべっても観ているこちらとしては笑いになってしまう。離婚というネガティブなテーマではあるんだけど、個性の面白さがそれを打ち消してくれているような気がしたんですね。

また、家族以外にも警備員、探偵、うなぎ屋、そして、特別出演の笑福亭鶴瓶が登場するシーンなど、キャラクターひとりひとりが面白く、作品の随所に笑いが散りばめられているんです。そのせいか、上映中はほぼ笑ってばかり!このときは平日の昼間ということでお年寄りの観客が多かったのですが、たくさんの方が気持ち良く笑っていらっしゃいましたよ。

筆者もたくさん笑いましたね。何度笑ったことか。下品な笑いではなく、家族や人間の温かさのある心地よい笑って良いですね!

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さて、気になるのはアッハ・メーターの数値がどうだったかですよね。

先に言っておくと、アッハの数値は「アッハッハッハッハ」という笑い声の「ア」と「ハ」の数で決まります。時間では1秒ほど笑うと5アッハくらい。成人は平均で1日あたり30秒しか笑わないんだそうですから、150アッハです。

じゃあ、筆者が上映時間108分の『家族はつらいよ』を観て何アッハ笑ったのかというと、なんと500アッハ以上でした!つまり、『家族はつらいよ』を観た結果、1日平均の3倍以上笑うことができたのです。これはすごい!

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人は笑うとどうなるのか、ラフグラム・リサーチの池田さんは以下のような3つのメリットがあるといいます。

  • 糖尿病の血糖値上昇を抑える

  • エネルギーを消費し、軽い運動と同じくらいのダイエット効果

  • 脳の血流が良くなり認知症対策になる


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筆者が注目したのは笑いが医療費削減にもつながるかもしれない、ということ。実は笑いによって健康になろうという活動が全国で行われているんだそうです。健康を維持することで病院のお世話になる回数が減り、その結果として医療費の削減にもつながる。高齢化が進んで医療費の負担が問題視される今、「笑い」という人間の感情表現が自らの健康に役立つというのはビックリしました。やっぱり、笑うことって良いことなんですね!

今回、『家族はつらいよ』を観てたっぷり笑ったわけですが、これでいつもの3倍元気になれた気がしました!ぜひ、シネマズ読者のみなさんも楽しい映画を観て、毎日笑って素晴らしい日々をお過ごしください!

(文・写真:アスカ)

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