ドラマ「俺の家の話」全10話のあらすじ感想|ありがとう寿一、ありがとう長瀬智也、ありがとうクドカン
第2話あらすじ&感想
第2話あらすじ
寿一(長瀬智也)が二十八世観山流宗家を継承すると宣言したことにより、父の寿三郎(西田敏行)から門弟にそのことを告げる日がやってきた。寿三郎が後継者決定を声高に宣言するものの、門弟たちからは不満の声が続出。収拾がつかなくなった一同を前に寿三郎は、1週間後に寿一に高砂を披露させることを約束してしまうのだった。
同じ頃、ネットでさくら(戸田恵梨香)の過去の写真を発見した踊介(永山絢斗)は、彼女のことを秘密裏に調べ進めていた。一方、寿一は高砂の稽古に励みつつもある悩みを抱えていた。プロレスラーをやめてしまい、お金がないのだ。息子の養育費も払えなくなった寿一は、寿限無(桐谷健太)に土下座をし借金を申し出るのだが、驚愕の事実を知ることとなり・・・。
第2話感想
お金にまつわるエピソードが多かった今回。
無職になりお金がない寿一(長瀬智也)は養育費を払えず、元嫁・ユカ(平岩紙)にキレられる。寿限無(桐谷健太)に土下座して金を借りようとするも、観山家にはもうほどんど現金が残ってないことを知る。
ヘルパーのさくら(戸田恵梨香)が貸してくれるという10万円を借りてしまう。プロレスの助っ人に呼ばれたら10万円出すと言われ、寿三郎(西田敏行)の介護をほっぽって行ってしまうのだった。
「お金無いとね、もう言葉、態度、目つき顔つき、においと全部変わるの。もう貸してくれオーラがきつくて気になっちゃって」
さくらの言葉がずしっとくる。
過去に3人の老人の遺産を受け取っていることがわかり、余命いくばくもない老人に遺産目的で近づいているのでは? という疑惑を持たれたさくら。遺産目当てではなくあくまで介護を一生懸命したのがきっかけではあったものの、お金をもらったことは否定しないさくら。
「生きがいを与えたから余命が延びた」「何もしなかったあなたたちに私を責める権利はないはずです」「もらえるものはもらいます」確かに一理あるなと思ってしまった。
結局観山家に残ることになったさくら。今後どう動くのか引き続き気になる。寿三郎のことを好きなわけじゃないと正直に言うあたり、完全に悪い人ではないのではという気もするが……。
寿一の「親父は寂しい老人じゃない。俺がいる」という言葉も前回に引き続きグッと来た。
頼もしい一方で、子どもの頃の「父に褒められたかった」という思いを引きずっている寿一。能の稽古を始めた秀生(羽村仁成)のことはべた褒めする寿三郎に、拗ねたようないじけたようなような顔をするところがかわいい。さくらに初めて褒められてひそかに喜んでいるのもかわいい。
「褒められた。親父にも褒められたことないのに」はガンダムの主人公・アムロの「ぶったね、二度もぶった。親父にもぶたれたことないのに」のオマージュだろうか。
個人的に好きな舞(江口のりこ)のツッコミは、今回は出番の関係で控えめだったが、さくらの着物姿を弟子たちに見せる寿三郎に対する「何これ?何の時間?」というツッコミはよかった。
貧乏くじをすべて引き受けたようなポジションにいるのに献身的に観山家を支え、寿一にも優しい言葉をかける寿限無。お金がないためデリバリーのバイトをはじめ、無邪気に寿一っちゃんもやらないと誘ってくる。本当にいいやつだ。いいやつなだけでなく、和服のたたずまいにちょっと色気があることにも気づいた。
英雄、識字障害や多動などのディスアドバンテージは持っているものの、父に気を遣って母に新しい彼氏がいることを隠していて感心した(結局かちあってしまうのだが)。
寿三郎とさくらがデート(?)していた際に「トイレ大丈夫か?」と気にするあたりはクドカン作品の長瀬智也っぽいし、冒頭出てきたハンドサイン(トイレ行きたいときは耳を引っ張る、間に合わなかったときはバンザイする)はクドカン作品らしいユーモアがあった。あれ、説明してる時点で間に合わなくてバンザイするだろうなってわかっちゃうやつだよね(笑)。
二話目にしてかなりの盛り上がりを見せてくれた「俺の家の話」来週も引き続き期待大だ!
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