ドラマ「俺の家の話」全10話のあらすじ感想|ありがとう寿一、ありがとう長瀬智也、ありがとうクドカン
第3話あらすじ&感想
第3話あらすじ
観山寿一(長瀬智也)はさくら(戸田恵梨香)に借りた10万円を返すため、スーパー多摩自マンに扮してリングに上がる。試合を終え、急いで帰路につく寿一の元に、寿限無(桐谷健太)から一本の電話がかかってきた。それは、寿三郎(西田敏行)が廊下で転び病院へ運ばれたという内容で、寿一は慌てて病院に駆けつける。自分が目を離した隙の出来事に言い訳できない寿一は、さくらや踊介(永山絢斗)、舞(江口のりこ)からの追及にただ謝ることしかできなかった。
そんな中、寿三郎は残りの人生を楽しむため、さくらとエンディングノートを作る。エンディングノートから父の願いを知った寿一は、家族に内緒である決意をし・・・。
第3話感想
現実を受け入れて切り替えていく女性陣の力強さと、夢見がちな男(というか寿一)の対比、そして寿三郎(西田敏行)の真実が印象的だった今回。前回当番を抜け出した間に寿三郎が倒れ、言い訳せずに謝る寿一(長瀬智也)は、何も言わなかったため風俗に行っていたと思われてしまう。それに対しての舞(江口のりこ)のツッコミが「行くタイプじゃなくて呼ぶタイプもあるじゃないか」で、そこなんだ、と思った。前回は出番少なめだった舞のコミカルな演技が多めに見られてうれしい。
「娘泣かせてんじゃねーよ!あんたに長生きしてほしいからみんな考えたのに!」と怒って「それをバラしたら台無しだ」と怒られ「ごめん難しいわ」という寿一、ものすごく寿一っぽいし長瀬智也っぽい。寿三郎のエンディングノートに二重線で引かれた「家族旅行」があるのを見て積立貯金始めちゃう寿一、愛おしい。
さくらを疑っていたのに「死ぬまで婚約者のふりしてもらえば?」と切り替えた舞、「死ぬまで」や「いつか終わるんだし」と発言してしまって反省する舞、渡し方まで考え抜いてプレゼントした手押し車(シルバーカー)を寿三郎に「こんなじじくせぇもん使わねぇよ」と言われて泣いちゃう舞、全体的にキュートすぎた。
寿一にプロレス復帰してもらうため、家に押し掛ける面々。毎度おなじみ長州力に加え武藤敬司に蝶野正洋が並び、プロレスファンの方からしたらとんでもなく豪華な取り合わせなのでは? 長州力は毎回「切れてない」ネタがあるし、彼らに包丁を渡そうとしただけなのに帰ってきたさくらに誤解されてしまう絵面、クドカン作品っぽくてよかったな~。
さくら(戸田恵梨香)の身の上話を話す際に突然始まった新作能「私の家の話」。さくらの母を江口のりこ、兄を道枝駿佑が演じ、江口のりこの芸達者さに感心しつつ、家に愛想をつかし盗んだバイク(尾崎豊かよ)で出ていく兄のエンジン音が「ぶろろ~ろ~」と能の言い回しで笑ってしまう。
しかしさくら、苦労したな……友達に貧乏だと知られたくなくて、プレゼントのためにためたお金を使おうとしたら母に盗まれていたというシーン、つらい。前回ほんとのところはどんな人なのかおあずけになったさくらだが、今回の寿一や寿三郎とのエピソードでただのいい人な気がしてきた。
寿三郎、本当は全部わかっていてさくらが婚約者だとボケたふりをしていたことがわかってびっくり。理由が子供たちの前ではカッコつけたいからで、寿三郎の生きざまを目の当たりにした。打ち明けられてびっくりしつつも「人生は子どもたちが畳んでくれるから任せればいい」というさくら、絶対いい人じゃん。
元妻ユカ(平岩紙)、前回新恋人といるのを目撃してからの今回妊娠してるという事実を知りショックを受ける寿一。それがわかる前に「本当は俺のことまだ好きなんじゃ……」と期待していたのに対し、ユカは妊娠の告白の際「恥ずかしくて言えないわ」とキャッキャしていて完全に切り替わっている。ユカがオール関西弁で方言女子にキュンとする身としてはたまらない。
何だかんだで「スーパー世阿弥マシーン」としてプロレス活動することになった寿一。偶然観にきた寿三郎(スーパー世阿弥マシーンが寿一とは知らない設定)に「体幹がしっかりしていて、プロレスじゃなくて能をやったらいいと思ったね」とほめるのを聞き「はじめて親父にほめられた」と喜ぶ。よかったね寿一。
次回も楽しみ! そして新作能もまた観たい。
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