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2021年03月27日

ドラマ「俺の家の話」全10話のあらすじ感想|ありがとう寿一、ありがとう長瀬智也、ありがとうクドカン

ドラマ「俺の家の話」全10話のあらすじ感想|ありがとう寿一、ありがとう長瀬智也、ありがとうクドカン


第10話あらすじ&感想

第10話あらすじ




“俺の家の最後の話” ―忘れないで!家族の時間―

グループホームを抜け出し観山家にやってきた寿三郎(西田敏行)は、3度目の脳梗塞で危篤に…。
多くの門弟や家族たちに囲まれ、最後の時を迎えようとしていた寿三郎の前に、いままで正体を隠してきた寿一(長瀬智也)がスーパー世阿弥マシンとして現れる。

そして「肝っ玉!しこたま!さんたま!」の掛け声で、奇跡的に寿三郎は一命を取り留める。そして寿一は新春能楽会で舞う予定の「隅田川」の稽古に励んでいた――


第10話感想

俺の家の話、長瀬智也最後のドラマ、ついに終わってしまった。

冒頭の煙突から煙があがるシーン。ということはやっぱり……。
なぜか2021年ではなく2022年1月に。でも普通に寿一がいて話してる……?
寿一は無事だったのだろうか。

でも何か変だ。食卓の会話は微妙にかみ合ってないし、「アイス食べる人~!」とさくらが呼び、寿一も手を出すが手渡されずなくなってしまう。
まだ寿一がいるのに稽古場の電気を消す寿限無。「寿一っちゃん、明日はよろしくね」と微笑む。そういえばさっきの家族のシーンも、寿三郎以外寿一と会話のやり取りをしていなかった。
ああ、これは多分そういうこと……。

2021年1月、3年ぶりに寿三郎が舞台に立つ。新春能楽会当日、寿三郎は寿一はどこにいるんだと言うが、誰も答えない。寿三郎が寿一の話をするときは終始楽しそうだ。「寿一のことだから緊張してるのかな?」寿一にあんなに厳しかったのに、秀生に接するときのように優しい。

寿一は死んでしまったけど、寿三郎は認知症でそのことを忘れてしまったorわからないのかな?
とはじめ思った(おそらく他の家族もそう思っているように見えた)。
寿一を呼ぶ寿三郎を悲しそうに見る秀生。でも「僕は大丈夫だよ」と言って演目の準備に移る。本当に人を気遣える優しい子になった(というかもともと優しい子だったのだとは思う)。

しびれをきらした家族。さくらが「寿一さんは亡くなったのよ」と告げる。
ああ……やっぱり……。

やはり寿一は引退試合の際に意識不明になり、そのまま搬送先で亡くなった。
遺体と対面したさくらが「え、もう駄目なんですか?」と普段の感じで周りに聞くのが、そしてそれに対する周りの反応が悲しい。

寿三郎に何かあった時のために準備していた葬儀が、そのまま本人の準備になってしまった。寿三郎が話せなかった弔辞はフリースタイルになり、ラップが出るわ薄い夫はキセキ歌うわ(キセキ歌うのはやめろ、歌いそうだけど)。お棺の顔を見るなり閉めた末広(荒川良々)に長田(秋山竜次)が「不謹慎だろ」と言っていて、普段不謹慎の塊みたいな感じの長田から不謹慎という言葉が出るなんて……! 
寿一が笑ってると聞いてユカちゃんと秀生が「ええ試合やったもんね」「うん、かっこよかった」という会話をしてるのが泣けた。寿一を理解していたんだな……。

冒頭の煙突のシーンがまた出てくる。骨の量が多すぎて2時間以上かかるらしい。

新春能楽会がはじまり、座る寿三郎の横にお風呂に入れるときの格好をした寿一が出てくる。「今は本番中だから駄目だ」「さくらちゃんがお前が死んだって言うんだよ」と聞き「やっぱそうなのか、俺も変だと思ってた」と言う寿一。

つまり、寿三郎は認知症で寿一の死がわからなかったのではなく、本当に寿一が見えていたのだ。そうか死んじゃったか、自分が死ぬはずだったのにごめんなと謝る寿三郎。寿三郎が言うに、母親の墓参りに行った日に寿一と運命がすり替わってしまったという。

このドラマが始まったときは介護の話で、てっきり寿一が寿三郎を看取るまでの物語かと思っていた。最後まで寿三郎は元気で、死ぬのが寿一だとは。

寿三郎が寿一をほめるシーン、泣いてしまった。
「よくやったよ寿一。
みんなのことを笑顔にしてくれてさ、奮い立たせてくれてさ。
人様の分まで戦って、舞って、怪我して、笑って。
そんな奴いないよ。
国の宝にはなれなかったけど、家の宝にはなれたな、家宝。
お前は観山家の人間家宝だよ」

これ以上のほめ言葉があるだろうか。
でもさ、ずっとずっと寿一は寿三郎にほめられたかったのに、やっとほめてもらえたのがここなんて、死んでからなんて。

「俺がお前のことをほめなかったのはな、ほめたら終わっちゃうから」
「しょうがないよ、そういうもんだから」

ここでもう号泣だし、この言葉や心情って、長瀬智也が表舞台から降りることを悲しむファンと本人の関係にも重なる。寿一の死後、それぞれがそれぞれの収まるところに収まって、それなりに幸せに暮らすし、寿一は「俺の家族が大丈夫なら大丈夫」だし、いなくなってもiPadでいただきますをして、完全に存在を忘れられるわけではなくてそばにいる。

だからその後も大丈夫。そんなメッセージも込められているように感じた。
寿一が死んでしまったのは悲しいけどある意味ハッピーエンドだし、このドラマを最後の舞台として用意してくれたクドカンこと宮藤官九郎の、長瀬智也と長瀬智也を愛した人たちへの思いを感じて感謝しかない。

ありがとう寿一。ありがとう長瀬智也。ありがとうクドカン。



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