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NHK大河ドラマ「青天を衝け」徹底解説!【※ネタバレあり・第8話まで進行中!】


第3話のあらすじ&解説

第3話のあらすじ

市郎右衛門(小林 薫)と初めて江戸へ行った栄一(吉沢 亮)は、江戸の華やかさに驚くとともに、父の姿に商売の難しさを知る。その年の藍葉の不作により窮地に陥った父を助けるため、自ら藍葉の買い付けに行きたいと考える栄一だが…。一方、黒船が襲来した江戸は、大騒ぎ。家慶(吉 幾三)が亡くなり、次期将軍候補に慶喜(草彅 剛)の名が挙がるも、慶喜は反発する。そんな慶喜の腹心の部下にと、ある男に白羽の矢が立つ。

第3話の解説

ほぼ同じ内容を動画でも展開しております。図解を用いているので合わせてお楽しみください。


■歴史的背景「ペリーが来た」
時は1853年の江戸時代、徳川家慶の時代です。噂こそ聞こえていたものの、アメリカ合衆国からペリーが(香港経由で)黒船4隻を率いて浦賀に来航します。

ペリーはフィルモア大統領の国書を渡したいと申し出て、その書には「日本と親しく国交を結び、食料や燃料を調達するための港を開いてほしい」と記されておりました。

とは言うものの、日本は当時鎖国を始めて200年以上。そう簡単には応じられません。しかも将軍家慶が病床で対応できないという事態。それは事実でありつつも口実としても使い、ペリーは翌年の再来日を告げて去りました。

その10日後には徳川家慶が逝去。幕府内には鎖国派と開国派で意見の対立が起こり始めます。そんな中徳川慶喜の実の父で、一時謹慎の身にあった徳川斉昭が海防参与に抜擢されます。彼は愛国心から鎖国継続を強く表明します。

これが第3話における歴史的背景です。

■その頃徳川慶喜は?
その頃徳川慶喜は、寵愛されていた徳川家慶の逝去と権力復帰した実父徳川斉昭の存在とで心に葛藤を抱えていました。

実の父を憎んでこそいないものの、自分を利用して権力の階段を駆け上がろうとしているのではと思い、後の将軍候補にありながらもその実現を望まないでおりました。

■その頃渋沢栄一は?
一方、幕府とはまだ全く関係ない主人公の渋沢栄一は変わらず血洗島村におりました。従兄弟の尾高惇忠から「論語」等を習い、読書や学問に喜びを感じていました。

そんな中、父に連れられ、初めての江戸へ出向き商いでできている街に感銘を受けます。悪気なく「この街では武士の存在感もない」的なことを言ったところを、たまたま通りかかった平岡円四郎に文句を言われてしまいます。後に渋沢栄一と平岡円四郎は未来を共にするのですが、出会いはこのように最悪だったのです。

その後、血洗島村に戻った栄一は、初めて一人で藍の葉の買い付けに向かいます。最初こそ「何だ今日は息子か」と農民に舐められましたが、父親から学んだ藍の目利きは本物。質の高い藍を買い叩き、来期の豊作も願って現代でいう先行投資的な定価よりも高い金銭を払いもしました。栄一の持つ商いの才能が既に開花しているのが見受けられたわけです。


■渋沢栄一と徳川慶喜の対比

第2話でも描かれた渋沢栄一と徳川慶喜の対比は今回も見られました。


渋沢栄一は、一人前の商人になりたく、早く父に認めてもらいたい。実際今回認められて嬉しそうでした。

一方の徳川慶喜は、将軍になって利用されるのは御免。父に認められたり、頼られたくないと思っています。そのもやもやは、第4話で平岡円四郎との出会いにより和らぐことになりそうです。

第3話まで見てきてわかったことは、「歴史的背景を知る」→その上で「渋沢栄一と徳川慶喜の物語を堪能する」という形で見るのがベストということです。ドラマ内では北大路欣也さんが演じる徳川家康がナビゲーターとして歴史を解説してくれるのでそのシーンを聞き漏らさず、そこから先は「ドラマ」を楽しめば良いのです。

幕末-明治維新と歴史的には複雑な事象が絡み合う時代ですが、「青天を衝け」は視聴者が混乱しないように丁寧に演出されているなと改めて感じました。

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