NHK大河ドラマ「青天を衝け」徹底解説!【※ネタバレあり・第8話まで進行中!】
第8話のあらすじ&解説
第8話のあらすじ
ついに、栄一(吉沢 亮)は自分の思いを語り、千代(橋本 愛)に結婚を申し込む。と、そこに待ったをかけたのは喜作(高良健吾)。栄一と喜作は剣術で勝負をすることに。一方、幕府では、大老になった井伊直弼(岸谷五朗)が「日米修好通商条約」を結ぶが、調印は違勅だと大問題に発展。
井伊に意見した慶喜(草彅 剛)や斉昭(竹中直人)には処分が下され、安政の大獄と呼ばれる苛烈な弾圧が始まる。
第8話の解説
ほぼ同じ内容を動画でも展開しております。図解を用いているので合わせてお楽しみください。■歴史的背景
今回の第8話は、大きく2つの事象が描かれました。
・日米修好通商条約の締結についての幕府内抗争
・徳川家定の後継者を巡る幕府内抗争
この2つの抗争において、「青天を衝け」においては主役級である面々、徳川慶喜、徳川斉昭、松平慶永らが劣勢に陥っていく様が描かれました。
その主となる人物は井伊直弼。元々は主導権など握れぬ位の人物であったものの、将軍・徳川家定の信頼を勝ち取ったこともあり大老へ就任。
最初こそ舵取りに悩む様も描かれましたが、将軍・徳川家定の遺言にも相当する「青天を衝け」主役級の面々の弾圧に腹を括り、歴史的には「安政の大獄」と呼ばれる一件を進めて行くことになります。
この「安政の大獄」は第9話でより色濃く描かれます。しかしその先の未来には「桜田門外の変」が待ち受けており、井伊直弼はここで命を落とすことになります。
■その頃栄一は
今回は、幕府側の話が色濃く描かれたため、栄一は結婚に関するお話のみ。
しかし、喜作との真っ向勝負で敗れるも千代との結婚が叶うというとてもドラマティックな展開が描かれドラマとしては見応え充分の回でした。
第9話では一気に尊皇攘夷運動へと足を踏み入れていく栄一。嵐の前の静けさ、嵐の前の幸せを描いた束の間の休息回とでも表現するのが妥当でしょう。
■二人の対比について
今回の渋沢栄一と徳川慶喜の対比は非常にわかりやすく「幸せの絶頂である栄一」「失意のどん底である慶喜」が描かれました。
二人の独立したエピソードもあと数話で終わり、話は一つに集約されていきます。その後はどう対比演出がなされるか、要注目と言えるでしょう。
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