『ボーダレス』第10話までの感想|坂道グループ主演ドラマの最高傑作!むしろ坂道ファン以外に観てほしい
第10話のあらすじ&感想
第10話のあらすじ
とある田舎の児童養護施設で働く松宮結樹は、いつもひとりで本を読んでいる少女・千里に昔の自分の姿を重ね合わせていた。
そんなある時、施設にへやってきた新任調理師の井川。千里は井川に対して徐々に心をひらいていく。
結樹は井川の自分への気持ちに心が揺れるが、過去に犯した過ちと麻耶への思いに葛藤する。交錯した少女たちの物語はどのような結末を迎えるのか。衝撃のエピローグが開幕する。
第10話の感想
第9話で本作の物語は一応の完結を迎えたが、エピローグとして松宮結樹(遠藤さくら)のその後の物語が描かれた第10話。結樹は過去をどう乗り越え、成長をしていくのか。遠藤さくらメインのエピソードとあって、予告段階から楽しみにしていた。あの事件の後、田舎の児童養護施設で働くことになった結樹。あれから何年の月日が経過したのか分からないが、彼女の心のなかにはあの日自らの手で犯した過ちが心の中に染み付いている。過去の過ちをひとりで背負いながらも、必死に今を生きようとする結樹の姿は見ていて心が苦しい。
本話で遠藤さくらは2度目の本格出演。母親に麻耶が犠牲になったことを明かされた際に見せた迫真の演技には思わず見入ってしまった。乃木坂46の新シングル「ごめんねFingers crossed」では2度目のセンターに選ばれ注目を集めている遠藤。今後、女優として活躍する機会が増えていくことは確実だろう。
結樹の物語は麻耶と出会うところで終了となるのだが、実はこの物語は希莉が作り上げた舞台「初恋」の中の物語というオチ。まさかの展開に驚かされた視聴者も多かったのではないだろうか。結樹があのあとどのような人生を歩むことになるのかは誰にも分からないが、希莉が言うようにハッピーエンドで締めくくる人生であってほしいと切に願う。
全10話が終了し完結した「ボーダレス」。坂道グループ合同のドラマということでも大きく注目を集めたが、驚くべきはストーリーや映像面でのクオリティの高さ。過去にも坂道グループとして数々の主演ドラマに出演してきたが、ここまで本格的なドラマ作品は今までなかった。それによって普段は見ることができないメンバーの演技や表情が引き出されたのも大きな収穫だったのではないだろうか。アイドルドラマと思うなかれ、むしろ坂道ファン以外の方に積極的におすすめしたいドラマだ。
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(文:川崎龍也)
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