『るろうに剣心 最終章 The Final』レビュー:「宿命の映画」


これまでの『るろうに剣心』



1作目は原作の“武田観柳編”と“黒笠編”をベースに映画化。
武井咲演じるヒロインの神谷薫役、青木崇高演じる剣心の盟友の喧嘩屋・相楽左之助、蒼井優演じる過去を抱える医者・高荷恵、江口洋介演じる剣心と因縁深い元新撰組の斎藤一などが揃って登場。そして敵役として香川照之、吉川晃司、さらに綾野剛や永野芽郁、実はシリーズ通して重要な人物役となるキャラクターで窪田正孝なども出演していました。本作は原作の人気もあり、日本だけでなく、アジア圏でも大きな話題を呼ぶことになりました。

大ヒットという形で成功を収めた映画『るろうに剣心』のスタッフ・キャストは“そのすべてを超える”ことを合言葉に、原作の長編エピソード“志々雄編”をもとにした、『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最後編』2部作に挑みました。

宿敵・志々雄真実には極端な設定のキャラクターに有無を言わせぬ説得力を与える藤原竜也がキャスティングされ、その配下の十本刀には神木隆之介、滝藤賢一、高橋メアリージュン、三浦涼介などが揃いました。また剣心の味方にも敵になる御庭番衆として伊勢谷友介、土屋太鳳、田中泯らが出演。さらに『京都大火編』のラストで剣心の剣術(=飛天御剣流)の師である比古清十郎役として福山雅治がサプライズ出演。
続く『伝説の最後編』では奥義の伝授に加えて人間的な成長を剣心に即する重要なキャラクターとして短い出番でありながら圧倒的な存在感を感じさせました。
クライマックスでは志々雄(藤原竜也)VS剣心(佐藤健)、斎藤(江口洋介)、左之助(青木崇高)、蒼紫(伊勢谷友介)との1対4の対決シーンが凄まじい熱量で展開されました。

この決闘シーンはまさに最終決戦という言葉がぴたりとはまるモノであると同時に、これ以上のものが撮れるのか?と感じさせる程のモノでもありました。(※ここまでの3作品は期間限定で劇場で再上映されるとのことです。)

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(C)和月伸宏/集英社 (C)2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

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