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2021年06月04日

「カラフラブル〜ジェンダーレス男子に愛されています。」第10話までのネタバレ感想|後味すっきり、最終回も少しの勇気をもらった

「カラフラブル〜ジェンダーレス男子に愛されています。」第10話までのネタバレ感想|後味すっきり、最終回も少しの勇気をもらった


第7話あらすじ&感想

第7話のあらすじ

周 (板垣李光人)は、子供番組のお兄さん・ゆうたん(永田崇人)と再会。周とささめ(草川拓弥)のユニット・ユニコーンボーイズの初仕事が、ゆうたんと3人でのトークショーに決まったのだ。ゆうたんは、以前周が番組にゲスト出演した際、本音でぶつかりながらも分かり合えなかった因縁の相手。トークショーの話を聞いた和子(吉川愛)は、周が再びゆうたんに傷付けられるのではないかと心配し、出演しない方がいいと止める。

一方、あさひ(水野美紀)の前に、「はじめまして」とキラ(桐山漣)が現れる。モデルではなくユニコーンボーイズのプロデューサーとしてあいさつに来たのだと言い、トークショーの招待状を手渡すキラ。キラと距離を置く決意をしていたあさひは冷たくあしらおうとするが、キラはあきらめない。あさひとキラの関係は、新しい展開を迎える!?

トークショーの準備が進む中、周は、ゆうたんと話し合おうとする。しかし、ゆうたんは拒絶。ささめは、ゆうたんと会ってから周の様子がおかしいと気付き心配する。
周 とゆうたんの溝は埋まらないまま、トークショー当日を迎える。そのトークショーの場に、ある人物が現れ…。



第7話の感想|グラデーションも、カラフルのひとつ


ユニコーンボーイズのトークライブ、対談相手として久々に降臨したゆうたん。なんだか前よりパワーアップしている気がする。キラにゆうたん、そして社長…ちょっとキャラ渋滞が発生しているのが心配だ。

ただ、今回、そんな社長にも見せ場が。いわく、「ささめは太陽、周は月、そしてゆうたんは闇」。この時点では、“月はいつか闇に飲み込まれてしまう”という警告か皮肉を言っているのかと思ったが、周が「人の心は1色じゃない」と言語化するきっかけを与えたようにも見えた。

この、「1色じゃない」というのが、今回和子にも与えられた気付き。ゆうたんと共演することを過剰に心配してしまい、周とちょっとした口論に。思い悩んでいた和子に、「白黒はっきりつけられない。グラデーションだもん」とあさひが言う。人の心は1色じゃなくて、グラデーション。そしてこれもある意味、カラフルだ。個性という様々な色がカラフルに点在するけど、そこにいる個人の心はそれぞれにグラデーションを帯びている。だから、この人はこう、という決めつけはナンセンスなのだというメッセージに感じられた。

これはトークライブの司会者がしきりにユニコーンボーイズやゆうたんを「新しい男子像」と表現していた違和感への回答にも通じる。だから、周がきっぱりと「好きでやっているだけ」と明言した時には心がスッとした。別に周たちは新しい男子像を作りたいわけでも、世界を大きく変えたいわけでもない(「野望は?」というのも、もしかしたらそんな言葉を引き出したいための質問だったのかも)。周は周としてそこにいる、ただそれだけのことだから。

だからこそ、学生時代にゆうたんがいじめられるきっかけを作ってしまった同級生との会話ののち、涙を流したゆうたんの姿は忘れてはいけない。しがらみに縛られて苦しんでいたゆうたんの心の闇=病みが、完全ではないにしろゆっくりとほどけていった瞬間だろう。ただ、当時の彼女に悪意があったのか、ただ善意からくる行動だったのかというのは知りたかったなと思う。

そして今回から始動したプロデューサー・キラだが…表立った活動は特になかったものの、トークライブで緊張しているユニコーンボーイズを見て「失敗したらそれはそれだ。また何かやってみるだけだ」と寛容な姿勢だったのが実にプロデューサーっぽかった。個人的にはまだ社長のことを信頼していないので、周たちが窮地に立たされないよう、キラには頑張ってもらいたいところだ。


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(c)読売テレビ

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