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2021年06月04日

「カラフラブル〜ジェンダーレス男子に愛されています。」第10話までのネタバレ感想|後味すっきり、最終回も少しの勇気をもらった

「カラフラブル〜ジェンダーレス男子に愛されています。」第10話までのネタバレ感想|後味すっきり、最終回も少しの勇気をもらった


第6話あらすじ&感想

第6話のあらすじ



和子(吉川愛)は、タレントデビューを決意した周(板垣李光人)を応援する。 周はデビューするにあたって、ユニットを組むことに。周のパートナーになるのは、SNSですでに注目を集めているささめ(草川拓弥)だった。

周は、ささめに挨拶に行く。すると、ささめが「ふざけんじゃねえー!」と激怒していた。リボンがついたフリフリの服を着せられてグラビア撮影中のささめは、自分の衣装が気に入らない様子。周のことも、鋭く睨みつける。

事務所社長の奥田(塩野瑛久)は、周とささめを見て、性別を超えた新しい魅力を持つ新時代のユニットにすると宣言。宣伝用写真のイメージについて「綿菓子のようなふんわりと夢のような空間を作ろう!」と意気込む。 周は、独特の感性でまくしたてる奥田に戸惑う。ささめは一転して「最高です、社長!」とご機嫌を取るが、奥田が去っていくとすぐ仏頂面に戻る。

キラ(桐山漣)の告白を拒絶したあさひ(水野美紀)は、キラの連載担当から外れたいと申し出る。キラとの関わりを断とうとするあさひだったが、彼のことが頭から離れない。一方、キラは失恋の痛手を引きずり、仕事にも身が入らない。次回の撮影について説明しても上の空のキラを見て、和子は心配になる。

周は、かわいらしいコンセプトで売り出されることに不満げなささめに「僕とユニット組むの嫌だったら、そう言おうよ」と告げる。ささめは、ワイルドなイメージで知られるミュージシャン AKI(黒木啓司)、通称“兄貴”の大ファンで、自分もAKIのようになりたいと願っていた。普段からメイクをしたり、フェミニンな周のセンスが理解できないささめは「俺、ナヨナヨしたヤツ嫌いだから」と言い放つ。2人のユニットは、前途多難で…。

第6話の感想|芸能界編は泥沼の予感…!?


周がユニットを組む、芸能界編が開幕した。相方であるささめ、なんだか表情が暗い。また闇がある人が出てきたかと思ったが、ちょっと前に恐怖を与えられたゆうたんとは違いそう。言葉の端々から、その空気が伝わってくる。どうやらささめは“漢”になりたいらしい。「アニキ」と呼ぶ、憧れている理想像もあるようだ。

ただ、彼は周りに求められるものと自分の理想に大きなギャップがあった。これ、多かれ少なかれ誰しも経験があるのではないだろうか。本来の自分をちょっと偽ったり、与えられた役割を演じてしまったり。個人的に、周のしなやかな強さに憧れはするものの、正直言って感情移入という意味ではささめの方がよりしやすい。

話を聞いてみれば歌手デビューをするという夢のために、ささめは無理をしていた。でも、その無理も、周はひょいと超えてしまう。憧れの「アニキ」に迎合するだけではない、ささめのかっこよさを提案する。まぁ、ある意味妥協点を見出したわけだけど、バランスをとる柔軟性は大事だなと気付かせてくれる。よかったのは、ささめがめちゃくちゃ純粋だったこと。素直は自らを救う。

ところが、ここで敵が現れる。周とささめ、そしてキラが所属する事務所の社長だ。登場からあまりにもキャラが濃すぎて呼吸困難になりそうだったけど、「その煌めきには時間制限があるからね」とキラに言ってみたり、コンセプトに反した周とささめの撮影を止めてしまったり、かなりやばそうな雰囲気。一旦はキラが周らのプロデューサーに名乗りを上げたことで場は収まったけど、最後に吐き捨てた「似たような子はいっぱいいるし」という言葉に悲しくなった。本当の敵は社長だったのか。芸能界編、こんなに分かりやすくハードモードになってしまうとは…。

きっと、ここからキラの役割がさらに大事になるんじゃないかと思う。プロデューサーとしての手腕もだが、本人がメラメラと燃えている“新しいキラ”の今後が楽しみだ。「あいつ(周)は前に進んでるんだな。さみしくないのか?」と和子を気遣うともとれるキラの発言には萌えたが、「周くんが1歩前に進んだら、わたしも前に進むだけ」という和子の返答に触発されたようだったのがなんとも頼もしい。

動き出したユニコーンボーイズ、そしてプロデューサー・キラが見せてくれる世界に期待したい。


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(c)読売テレビ

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