「イチケイのカラス」最終話までのネタバレ感想|劇中の佐々木蔵之介の台詞「入間みちお、またいつか会うことになるかも」が続編を期待させる最終回だった!
第11話あらすじ&感想
第11話あらすじ
裁判官であるみちお(竹野内豊)が、元同僚の弁護士・青山(板谷由夏)と癒着し、無罪判決を出しているという告発記事が週刊誌に掲載された。そんな折、みちおを呼び出した日高(草刈民代)は、「地裁の裁判官の任期は10年。任期満了後にはほとんどが再任される。問題のある裁判官以外は――」と告げて……。
坂間(黒木華)は、日高がみちおを呼び出した理由を知ろうとした。しかしみちおは、カレー店を開くという話だけだったと嘘をつく。みちおの任期終了まであと3週間。再任は、最高裁裁判官会議の指名により内閣が任命するが、実質的にはみちおと因縁のある相手、香田健一郎(石丸謙二郎)が事務総長を務める最高裁事務総局の決定によるものだった。坂間や駒沢(小日向文世)は、ゴシップ記事の裏で何か大きな力が働いていると考え、みちおが職権発動している重過失致傷事件を検証し直すことに。
事件の被告人は大学生の笹岡庸介(菅原健)。自転車競技部に所属する笹岡は、大会に向けて深夜に自主練習をしていた際に、かなりのスピードを出していた上、左側通行を守らず、旅行から自宅へ帰ろうとしていた家族連れと衝突事故を起こす。その事故で、7歳の向井愛が意識不明の重体となっていた。笹岡は、左側通行を守っていたが、角を曲がる際にライトで視界を遮られ、さらに工事用のガードフェンスがあったために右側を走るしかなかったと主張していた。だが、検察の調べによれば、深夜に工事を行っていた記録は一切ないという。坂間は、大きな力で真実を捻じ曲げるなら司法はそれを許さない、と言ってみちおへの協力を申し出る。みちおは、そんな坂間に「この案件が最後になろうとも、僕はいつも通りやるよ」と返すが……。
第11話の感想:劇中の佐々木蔵之介の台詞「入間みちお、またいつか会うことになるかも」が続編を期待させる最終回だった!
東京地方裁判所第3支部第1刑事部、通称イチケイを舞台にしたドラマ、「イチケイのカラス」の最終回は、世帯平均視聴率は13.9%。今クールは苦戦を強いられている作品が多い中、 “大ヒット”といってもいい結果で幕を閉じた。小日向文世や新田真剣佑など脇を固める素晴らしい役者陣に加え、毎回出演する豪華なゲスト。
また、裁判官・入間みちお(竹野内豊)を見守る会に、チョコレープラネットやミルクボーイ、最終回にはミキと多くの人気芸人も出演し、話題であった。
映画の音楽のような主題歌と効果音も、ドラマの一端を担っていたように思う。
最終回のストーリーは、自転車に乗った大学生と少女の衝突事故の背景には、国家レベルの案件が大きく関わっていたというものだった。最終的には、みちおをはじめ坂間千鶴(黒木華)らイチケイのメンバーは、衆議院議員の安斎(佐々木蔵之介)と対峙。
また、みちおが裁判官を続けられるかどうかも大きな鍵となっている展開で、最終回は30分拡大で放送し、非常に満足度の高い内容であった。
同ドラマは、ネット上では「こんな裁判官、実際はいない」や「現実ではありえない展開」など、ネガティブな声もちらほらあった。
しかし、主演の竹野内豊の安定感が勝っていたためか、法律に詳しくない視聴者にそこまで違和感を抱かせることはなかったのではないだろうか。
個人的な意見にすぎないが、最近の竹野内は4月に亡くなった名優、田村正和に近い存在のような気がしている。
黒木華にとっても千鶴という役は当たり役であったように思う。
鈍感だけど信念があり、筋の通った性格の千鶴。
昼間は黒のパンツスーツに髪型はオールバックと東大卒のエリート裁判官をピシッと演じた。
たまに見せるスッピンにパジャマ姿も妙に自然体でとても魅力的であった。
今後のみちおと千鶴の恋の行方も気になるが、そこまで恋愛模様がなかったのも勝因だったのかもしれない。
また、不思議なことに見終わったあとに優しい気持ちになれる稀有な作品でもあった。
劇中の最後に佐々木蔵之介のセリフに
「入間みちお、またいつか会うことになるかもしれないな、その時が楽しみです」
とあった。
これは、視聴者も同じ気持ち。
また、入間みちおと坂間千鶴に会えることを楽しみにしたいと思う。
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(c)フジテレビ