「イチケイのカラス」最終話までのネタバレ感想|劇中の佐々木蔵之介の台詞「入間みちお、またいつか会うことになるかも」が続編を期待させる最終回だった!
第6話あらすじ&感想
第6話あらすじ
草野球の試合を終えたみちお(竹野内豊)たちは、相手の井出(山崎育三郎)ら地検チームと一緒に石倉(新田真剣佑)の実家『そば処いしくら』に集まって飲んでいた。そこに、坂間(黒木華)が日高(草刈民代)を連れてやってくる。坂間は、女性裁判官の会に出席し、日高の最高裁長官内定のお祝いをしていたという。 するとみちおは、志摩総一郎(羽場裕一)という男の名前を出し、彼が被害に遭った窃盗事件を担当することになったと日高に告げる。志摩は、弁護士時代のみちおが最後に担当したある事件に関係する人物だった。
みちおが裁判長を務める窃盗事件とは、前科6犯の窃盗犯・岸田(バカリズム)が、会計事務所所長の志摩の自宅に忍び込み、現金113万円を盗んだ事件だった。岸田は犯行後、盗んだ自転車で逃走を図ったが、その途中で新聞配達員と自転車同士の衝突事故を起こして顔を見られたため自首していた。 第1回公判で、岸田はエリート人生から転落して窃盗を繰り返したという井出の言葉に反発し、泥棒がいかに魅力的な仕事であるか、どんな金庫も開けられる優れた耳を持つ自分がその個性を生かすためにいかに努力をしているかを力説し始める。また岸田には、金が余っている家しか狙わず、人は絶対に傷つけない、というポリシーがあるらしい。
みちおは、理路整然と話す岸田が、逃走時のことなるとあいまいな話をし始めることや、今回初めて自首してきたことが気になり、逃走経路周辺の防犯カメラを確認することにするが……。
第6話感想:竹野内豊演じる入間みちおと、被告人役のバカリズムの演技合戦が傑出していた第6話
10年前—「あなたはどうして裁判官を志したのですか?」
入間みちお(竹野内豊)が弁護士から裁判官になった日に最高裁事事務局の判事、日高亜紀(草刈民代)に質問した言葉からはじまった第6話。
入間と日高はある裁判で戦った因縁の関係だ。
今回のゲストは、お笑い芸人のバカリズム。
このドラマは何かとお笑い芸人の活躍が目立つ。
しかも、出演するそれぞれがしっかり演じきっており、その演技も光っている。
同作品によって、新たな可能性を見出している芸人も多いように思う。
さて、第6話のストーリーはこうだ。
岸田茂(バカリズム)がオメガ会計事務所所長、志摩総一郎(羽場裕一)宅で現金113万円を盗んだ事件の公判を担当することになった入間。
被告人の岸田という男が、かなりの曲者で公判中もなにかと難癖をつけてくる。
それでも入間だけは岸田と真摯に向き合い、ちょっと楽しんでいるようにも見える。
理路整然と犯行当日のことを話す岸田だが、「正しい裁判を行う」をポリシーにしている入間は、少しでも不可解な点かあれば徹底的に調べあげようとした。
とくに入間がこの事件に真剣に向き合うのには理由があった。
なぜなら、被害者の志摩は入間が12年前に弁護士として担当した事件に関わっていたからだ。
「正しい裁判を行う」という入間の情熱に施された岸田は「あなたには勝てない」と言い、盗んだ現金は113万ではなく、2億だったことを白状した。
この2億は志摩が脱税によって得た金額だった。
今回の事件から12年前の事件の真相もうっすら見えてきたのだった。
そして、今話の最後には冒頭の質問、「あなたはどうして裁判官を志したのですか?」
の答えが明らかになった。
「裁判官は社会の医者だから」
これが日高の答えだったが、この言葉通り職務をまっとうしているとは思えない入間。
入間と日高の因縁の戦いは今後どのような展開をみせるのか……。
そして、12年前の因縁の事件の真相を明らかにするために、日高を尊敬する坂間千鶴(黒木華)も動き出した。
正義を貫き通す入間が正しいのか、それとも社会の渦に巻き込まれてしまった日高に軍配が上がるのか?
さらに面白くなってきた同ドラマ。
入間みちおという人物像にもどんどん引き込まれていく。
竹野内豊って最高だ!
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(c)フジテレビ