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「コントが始まる」第10話までネタバレ感想:「人生は、コントだ!」


第3話あらすじ&感想

第3話のあらすじ




つむぎ「ウチのお姉ちゃんはヤバい。それもかなり……」

春斗「危うさで言ったらウチの兄貴の方が断然上だ」

コント『奇跡の水』。明転した舞台に現れたのは兄弟を演じる春斗(菅田将暉)と潤平(仲野太賀)、そして謎の男を演じる瞬太(神木隆之介)。誰が見ても怪しさ全開の水を崇拝する兄とそれを説得する弟をテーマにした、マクベスのとりとめのないコントの『前フリ』が始まる―――。
 
1年半前、廃人寸前になっている姉・里穂子(有村架純)を自宅で見つけて以来、転がり込んで生活を共にしているつぐみ(古川琴音)。彼女の最近の心配は、誰も知らない売れないお笑いトリオ『マクベス』になぜどっぷりとハマった里穂子が、彼らの解散発表以来ため息ばかりついていること。
 
一方、春斗が気にかけているのは、完璧人間だった兄・俊春(毎熊克哉)のこと。非の打ち所のない順風満帆の人生を歩んできた兄だが、突然人生に挫折。今では実家の部屋に引きこもっている。自分が好きな道に進めたのは、しっかり者の兄がいてくれたから。春斗は自分も兄を追い込んでしまった一端を担っていると感じていた……。
 
問題を抱える二つの兄弟関係。交わるはずのない2組の関係性にはある一つの「秘められた共通性」が存在していた。孤独に陥りやすい現代にだからこそ届けられる想いが詰まった第3話。危うい兄弟のお話は、またしても想像をしていなかった笑顔あふれるクライマックスへとつながっていく!

第3話の感想

第3話は「姉妹/兄弟」回。中浜里穂子&つむぎ姉妹と、高岩兄弟の過去が明かされる。どちらの姉・兄もエリートで真面目で、まさかメンタルを病み引きこもりになるなんて想像すらできないふたりだった。「あんなに真面目に生きてきた姉が、こんな簡単に不幸になっちゃうのか、って。結構ショックでしたね」とつむぎが吐露する冒頭、まっとうに生きてきた人こそ、一度足場を踏み外したときの転落スピードは早いものなのかもしれない。

幼少期から優秀でスポーツもよくできた兄。春斗にとっては自慢の兄だった。一流企業に就職し結婚もして、まさに順風満帆。そんな兄がボタンを掛け違うきっかけとなってしまったのは、不思議な力をもつとされる水を売る、いわゆる「マルチ商法」ーー春斗がどれだけ言葉を尽くしても、兄は頑なに意見を変えない。目を覚ましたときにはもう、仕事も家族も失い、部屋から一歩も出られない自分がいるだけだった。

高岩兄弟の関係性が、不思議と中浜姉妹にもシンクロする。職場で不当な扱いを受け、自分も他人も信じられなくなったタイミングで、恋愛もダメになってしまった里穂子。一週間まともに風呂にも入らず外出もせず、つむぎが助けにくるまで人で非ざる生活を送っていた。

真面目な人は、ひとりでどうにかしようとしてしまう。まっとうに生きてきたからこそ、なんとかできると思ってしまう。周りの人間が訝しむほどに、人に頼るのが下手だ。それでもなぜか、悩み葛藤する姿に魅力を感じ、心動かされるから不思議だ。

つむぎも春斗も、それぞれ姉と兄のことが好きだ。家族として愛し、人として尊敬している。だからこそ、「助けたい」という気持ちからではなく、「共に生きたい」という気持ちから手を差し伸べたのではないか。

それぞれの姉妹/兄弟の関係性を描いた第3話。コントで始まりコントで終わるこの物語は、今回も「奇跡の水」と題したコントで幕を閉じる。「頼むから、足を洗ってくれよ!」と叫んだ春斗の声は、きっとしばらく忘れられない。


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