「コントが始まる」第10話までネタバレ感想:「人生は、コントだ!」


第9話あらすじ&感想

第9話あらすじ



潤平「オレが現実の嫌なことから目をそむけ、好き勝手することで……全ての面倒な責任を背負ってきたのは春斗だった」
瞬太「苦しい時間は長く感じるのに、楽しい時間ほどあっという間に過ぎしてまうのはどうしてなんだろう……」

コント『結婚の挨拶』。明転したステージに現れたのは、プロレス実況役の春斗(菅田将暉)。そこに、チャラい若者役の瞬太(神木隆之介)と、頑固オヤジ役の潤平(仲野太賀)が登場、コタツを囲む。春斗が実況する中、雲行き怪しい結婚の挨拶は「娘さんと結婚したいんすけど」という瞬太の一言で火蓋が切られるが……。マクベスによるとりとめのないコントの『前フリ』が始まる―――。

無事に里穂子(有村架純)の就職先が決まり、奈津美(芳根京子)とともにマクベス開幕の聖地「ポンペイ」にて就職祝いをするマクベスの3人。その会話の中で、奈津美の実家への挨拶のことを尋ねられる潤平。そんな潤平にはずっと心のシコリになっていることがあった。それは、奈津美の元彼氏であり、現在新進気鋭の実業家として活躍している小林勇馬(浅香航大)の存在であった。そして、その関係のこじれは、ある「春斗に対してずっと抱いていた想い」に関係することがあり……。

一方、春斗は、引き篭もりを脱して印刷会社で働くようになった兄・俊春(毎熊克哉)と再会する。手を差し伸べてくれた大切な人を満足させるために頑張ってみようという決意を語る俊春の言葉に、春斗は耳を傾ける。
そんな中、潤平はついに奈津美の実家に挨拶へ。一見柔和な笑顔で現れる奈津美の父(でんでん)だが……。

そして、春斗と瞬太は高校の担任・真壁(鈴木浩介)の家にバーベキューに招待される。二人は真壁の息子・太一から「夢」について、ある問いかけをされる……。
人生の勝ち負けとは―――?いよいよマクベスの解散ライブまで残りわずか。夢に敗れた若者たちの最後の瞬間は思いもしない色彩を帯びる……。ここに、初めて垣間見える彼らの本音がある。長い長い1日の中で語られる彼らのその声を聞いた時、我々は体験のしたことのない「何か」を見ることになる。

第9話感想

話が始まって早々「マクベス解散したら、冒険王になる!」と宣言する瞬太。1年ほど旅に出るつもりらしいのだが、つむぎと付き合ってすぐにそんな決断を下すなんて、なんとも瞬太らしい……。つむぎもつむぎで「この人がこの人らしく生きられないほうが、寂しいから」と気持ちよく送り出すつもりのようだ。できた彼女だなあ……!

解散後といえば、潤平はやはり実家の酒屋を継ぎ、奈津美と結婚するつもりのようだ。奈津美の父親への挨拶を来週に控えているとのこと。しかし、その前に解決しなければならないことがあったーーそう、高校時代の同級生で奈津美の元彼だった、小林勇馬の存在。たとえ勇馬側にはもう何の心残りもないとしても、潤平にとってはそうではなかった。

高校時代の後悔。それは元々勇馬の彼女だった奈津美と付き合い、結婚しようとしている申し訳なさというよりは、当時自分の煮え切らない態度のせいで春斗と勇馬の仲をぎこちなくさせてしまった申し訳なさ、なのだろう。瞬太の働く焼き鳥屋・ボギーパットに勇馬と春斗を呼び出した潤平。高校時代ぶりに、何の気兼ねもなく話せる関係性を取り戻した。これが、春斗と勇馬に対する潤平流の償いなのかもしれない。

心置きなく奈津美の実家へ挨拶に向かった潤平。しかし、潤平が奈津美の父親へ告げた内容は予想と少し違っていた。

「結婚は、もうちょっと後にしようという結論に至りました」
「うちの父はなかなか厳しい人で、一人前の仕事もできない奴に思われながら、結婚したくないという気持ちが芽生えてきました」
「ちゃんと酒屋の後継として認めてもらった上で、またこちらに戻って来られるよう精進したいと思っております」

潤平の誠実な姿勢が、奈津美の父親にも伝わった。結婚できるのは少し先になってしまうかもしれないけれど、高校時代から付き合いのある二人だ。ちょっとやそっとのことでは関係が壊れたりもしないだろう。その絆の強さが伝わってきたからこそ、奈津美の父親も態度を軟化させたに違いない。

一方マクベス解散後、どうするつもりか決めかねている春斗。前回、就職先が決まりそうな里穂子に対し「人生ってそんなにラフに決めていいものなの?」と疑問を投げかけていた。そして今回、同じく就職先を決めた兄と再び会い、こう質問する。

「たったそれだけのことを、働く理由にできるものなの?」

マルチ商法にハマって友人をなくした兄。今回就職先として選んだのは、引きこもりになってから最初に連絡をくれた友人の父親の会社だった。「垂らしてくれた糸を、一生懸命のぼることしか今は考えてない」と告げる兄に対する春斗の質問。

春斗はきっと、”マクベスじゃない自分”を想像できないのだろう。これまで10年間、自分の時間も労力もすべて投入してきたマクベスという存在から離れ、それでも生きていく自分を受け入れられないのかもしれない。

瞬太も同じようなことを言っていた。高校時代、もう死んじゃってもいいかと考えていた瞬太に対し、声をかけてくれた春斗。何となくその瞬間から、こいつのために命を燃やしてみようと考えたというーー自分の満足のためではなく、人の満足のために生きてみようとするモチベーション。春斗にも、それを見つけられるだろうか。

解散ライブまで、あとわずかだ。


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