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「コントが始まる」第10話までネタバレ感想:「人生は、コントだ!」

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第7話あらすじ&感想

第7話あらすじ



穂子「生きることが苦しかった時、春斗さんが手がける温かいコントに人生を支えて貰った……」
瞬太「1ヶ月後に『マクベス』を解散したあとも……これまでと変わらない関係でいられるんだろうか?」

コント『無人島』。明転したステージに現れたのは、無人島で目を覚ました男たちを演じる春斗(菅田将暉)、瞬太(神木隆之介)、潤平(仲野太賀)。3人には一人一つずつ持ち物が支給されているはずだったが……。マクベスによるとりとめのないコントの『前フリ』が始まる―――。

マクベスの解散まで1ヶ月。酔って公園で春斗に大絡みしてしまった里穂子(有村架純)は謝罪をすべくマクベスのマンションを訪れていた。しかし、春斗は面倒臭がって取り合うことをせず……。

里穂子が深酒をしてしまったのは恩田(明日海りお)に中途採用の話を断った後にしたある話がきっかけになっていた。そんな里穂子が抱える悩みに勘付いた潤平は奈津美(芳根京子)と共にファミレスを訪れ、奈津美の知り合いの転職エージェントへの紹介話を持ち出す。未だ次へ進むことに勇気が出せない里穂子だったが、春斗が自分を「里穂子先輩」と呼んでくれたことを思い出し―――。

一方、引っ越し先の家具を選ぶため瞬太と共にインテリアショップに訪れたつむぎ(古川琴音)。だが、些細なことから二人の間で喧嘩が勃発。兄妹のようだと公言していた二人の関係にも変化が訪れようとしていた。

これまで積み重ねた時間。離れがたきその思い出たちとも「別れ」なくてはならない時はくる。これから訪れる変化に怖気付きながらも、勇気を出して前に進もうとする若者たち。それぞれの人生が動き出す音が聞こえる第7話。ワケも分からないのに、こみ上げてくる涙が人生にはある。これはそんなひと時のお話。

第7話の感想

それぞれが、それぞれの変化を迎えようとしている。

つむぎは里穂子の部屋から動くため引っ越し先を探し、里穂子はファミレスの上司から正社員にならないかと誘われ、潤平は実家の酒屋を継ぐ決意をし、瞬太はバイト先の焼き鳥屋へ就職しようとしている。春斗はといえば、マクベスを解散させた後の進路は何も決まっていない。方向性が定まっていないのは、もはや春斗だけに見える。

潤平の婚約者である奈津美の紹介で転職エージェントに会う里穂子。それを春斗に報告した潤平は、話の流れで「お前も(転職エージェントに)会ってみれば?」と持ちかける。潤平は潤平なりに、解散後の動きが決まっていない春斗を気にかけているのだ。

春斗はどうするつもりなのだろう。そもそも、マクベスを解散させることに心の底から納得できているのだろうか。高校卒業後10年間という時を芸人活動に捧げてきた春斗。日雇い労働先に上手く転職先が見つかればいいが、そう上手くもいかないだろう。

変化は別れにつながる。春斗、潤平、瞬太のそれぞれが、はっきり言葉にはせずとも、解散後はそんなに会わなくなるだろうと察しているはずだ。同じような関係を継続させたいと願っているのは、瞬太だけではないと信じたい。それでも、3人それぞれが向かう先を探し、10年を共にした車だって手放そうとしている。解散の時に向けて、変化は否応なく訪れようとしているのだ。

物語後半の、3人で車を洗うシーンがとても良かった。

いよいよ車を手放す直前、最後くらいはと3人で洗車をしだす。話は自然と「この車にまつわる思い出で、一番印象的だったのは?」といった流れに。群馬の山奥でのガス欠、福岡にラーメンを食べに行った話など、3人が共にした思い出を振り返る時間。ふと、春斗が「ただの車じゃないんだよな」と言いながら、感極まり泣き出す演技がとても良かった。

「マクベスの全部が詰まってるんだぞ」
「別れるまで気づいてやれなかったけど……こいつ、4人目のマクベスだったんだなって」

月並みだけれど、本当の価値は、別れた後に気づく。人なり物なり、近くにあったものが遠く離れた瞬間に、本質に気づくものなのだ。愚かだけれど、人はそのようにできているのかもしれない。

それぞれの別れが、どんな道に繋がっていくのだ。最後まで見届けたい。


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