「コントが始まる」第10話までネタバレ感想:「人生は、コントだ!」
日本テレビ系4月期の新土曜ドラマ「コントが始まる」が、2021年4月17日より放送開始となった。
鳴かず飛ばずのお笑い芸人トリオ「マクベス」の3人と、彼らのファンになるウェイトレスとその妹ら5人の若者が織り成す青春群像劇。毎回、マクベスによるコントから始まり、コントがドラマの重要な伏線として物語に繋がっていく。
「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」以来の連続ドラマ主演となる菅田将暉が演じるのは、トリオのツッコミとネタ作りを担当する高岩春斗。ともにお笑いを目指す相方役は、神木隆之介と仲野太賀。彼らが集うファミレスのウェイトレスを有村架純、その妹を古川琴音が演じる。
第1話放送直後から巧みな構成と熱き青春物語にSNSを中心に大きな反響となった本作。この記事では毎話感想とあらすじを記していく。
もくじ
・第1話あらすじ&感想・第2話あらすじ&感想
・第3話あらすじ&感想
・第4話あらすじ&感想
・第5話あらすじ&感想
・第6話あらすじ&感想
・第7話あらすじ&感想
・第8話あらすじ&感想
・第9話あらすじ&感想
・第10話あらすじ&感想
・「コントが始まる」作品情報
第1話あらすじ&感想
第1話のあらすじ
コント『水のトラブル』。明転したステージに現れたのは、春斗(菅田将暉)、既太(神木隆之介)、潤平(仲野太賀)のお笑いコントトリオ『マクベス』。売れない芸人による取り留めのないコントの「前フリ」部分が始まる……。そして映像は、そのコントを自宅で見ている里穂子(有村架純)へと繋がっていき―――。
---鳴かず飛ばずの日々を過ごすお笑いトリオ『マクベス』でツッコミを担当する春斗は、結成10年を前に、ある決断を迫られていた。一方、1年半前に訳あって大手企業を辞めた里穂子は、姉の世話を口実に上京して来た妹・つむぎ(古川琴音)と同居しながらファミレスでウェイトレスをしていた。偶然里穂子の働くファミレスに来店したマクベスの3人は、やがて常連客として定期的にファミレスでネタ作りをするようになり....…。
彼らがネタ作りに励む姿を見るうちになぜか興味を惹かれ、いつの間にか隠れファンとなっていた里穂子。日々は流れ、気づけば里穂子にとって、マクベスの存在は生きがいのようになっていた……。しかしある日、初めてマクベスのライブを訪れた里穂子を待っていたのはトリオ解散という重大発表!呆然と帰路についた里穂子は、突然春斗から声をかけられて---。
失敗が許されない世の中で、『大失敗』の人生を歩む人々。20代後半、様々な決断を迫られる「最後の青春」にもがく、涙と笑いの青春群像劇。この出会いが、俯く日々に希望の香りを漂わす全ての始まりであった。
第1話の感想
まず、菅田将暉・仲野太賀・神木隆之介・有村架純という”花の93年組”をキャスティングしてくれた担当者の方がいる方角に向けて拍手を送り続けたい。加えて古川琴音、第2話からは芳根京子や浅香航大……!ここまでストライクな配役が揃っているドラマも珍しいのだ。「コントが始まる」放送決定を知ってからこの日まで、ワクワクと待ちわびた……。カレンダーに丸をつけてその日を待つなんてことは、小学生以来だ。
ドラマ「コントが始まる」は、菅田将暉演じる高岩春斗、仲野太賀演じる美濃輪潤平、神木隆之介演じる朝吹瞬太の3人が「マクベス」という名のお笑いトリオを組み、解散に至るまでの衝突や心の動きを描く若者群像劇。
春斗と潤平のふたりがお笑いコンビを組み、高校の文化祭でコントを披露したことから始まるお笑いへの道。高校卒業後はプロゲーマーとして社会へ繰り出した瞬太が、とあるきっかけからマクベスに参入したことでトリオとなる。
マクベスの3人がネタ作りのため週一で通っているファミレス「メイクシラーズ」には、3人を密かに守る店員・中浜里穂子(演:有村架純)が。その妹・中浜つむぎを演じるのが古川琴音だ。余談だが、スナックで働いている彼女の髪型や服装が、上手く昭和レトロ感を残しつつも令和の雰囲気に溶け込んでいて実にかわいい。毎話ごとにファッションが変わるのだとしたら、その点にも注目したい。
マクベスの3人は「10年経っても売れなかったら解散する」という約束を掲げつつ、オーディションを受けまくるも失敗する日々を送る。コツコツと単独ライブを開催するも客入りは芳しくなく、気づけば約束の10年まであと約2ヶ月に迫ろうとしていた……。
ところどころで挿入されるコントのシーンが、本当に、ちゃんと面白い。しかし、10年売れていない理由もちょっとわかってしまうくらいには、マイナー感も漂っている。「好きな人は好きだよね!」というやつだ。里穂子がマクベスの動画を観ながら「別に面白いと思ってないよ。ただ好きなだけ」と言うシーンがあるが、まさに、それがすべてだ。
マクベスの3人の、関係性に注目したい。主なネタ作りを担当している春斗がリーダー的な役割で、トリオとしての活動や方向性に対する決定権を持っている。少々感情的になりやすい潤平は典型的なムードメーカーで、良くも悪くもその場の空気を作り上げる。ポイントとなるのは瞬太の存在だ。気まずそうになる空気を上手く和らげ、緩衝材のような役割を担っている。
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