俳優・映画人コラム

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2021年06月27日

南沙良、誰しもが無視できないその魅力:「ドラゴン桜」も最終回!「てへっ」

南沙良、誰しもが無視できないその魅力:「ドラゴン桜」も最終回!「てへっ」


南沙良を語る際に
必須ともいえる「音楽」「歌」

このように映画で着々とキャリアを積み上げてきている若き才能・南沙良ですが、テレビドラマでも着実にその魅力を開花させていきます。

最初のテレビドラマはフジテレビの第30回ヤングシナリオ大賞受賞作「ココア」(19)で、環境も場所も異なる16歳の少女3人のひとり・灯役として、売れないギタリスト(渡辺大和)と不可思議な交流を育んでいきます。


ドラマ「ココア」より (C)フジテレビ

この後、NHKの信州発地域ドラマ「ピンボケの家族」(20)では、かつて“東洋のスイス”とも謳われたフィルムカメラの生産地・長野県諏訪地域を舞台に、亡き祖母の面影を求めて写真を探す主人公(泉澤祐希)と行動を共に死ながらお互いの悩みを共有していく女子高生・陽菜を健気に演じています。

コロナ禍で甲子園もロック夏フェスも中止になった2020年の夏、高校生たちの忸怩たる想いを綴った短編青春ドラマ「これっきりサマー」(20)では、その大半のシーンをマスク姿で演じていましたが、ソーシャル・ディスタンスの言葉の響きと共に、昨年度の思春期のリアルがさりげなくも巧みに描かれた好編でした。


大阪発ショートドラマ 「これっきりサマー」より ©NHK大阪拠点放送局

うつ病と必死に闘う棋士(安田顕)を主人公とする「うつ病九段」(20)ではその娘・春香を、ブラック企業のパワハラで亡くなった社員をめぐる人々の6つのエピソードを綴る「六畳間のピアノマン」(21)では最終エピソードのヒロインとして登場。

これら2020年に放送されたドラマすべてはNHK作品であり、2022年の北城義時(小栗旬)を主人公とする三谷幸喜脚本のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」には源頼朝(大泉洋)と北条政子(小池栄子)の娘・大姫役で出演することが決定しています。


南沙良の映画&ドラマ出演作を振り返ると、どこかしら音楽と関連性のある作品が多いのが何やら象徴的な気もしないではありません。

『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』『無限ファンデーション』といった映画群はもとより、ドラマでもギタリストとの交流を描いた「ココア」や夏フェスが中止になって悔しがる少女を演じた「これっきりサマー」、そして「六畳間のピアノ」では劇中で彼女が演じる有村美咲が歌うオリジナル・ソング「私」が心打たれる名曲として話題になるとともに、CD化や配信を求める声が多数SNSなどで見られました。

『志乃ちゃん』でも透き通った素直で綺麗な歌声を披露していた彼女、これら以外にもキリン午後の紅茶CM「わたしらしいって、最強だ。夏」篇(19)でジュディマリ「Over Drive」を工藤遥、田中芽衣、こばしりとともにバンドを結成して披露。

同「世界で、いちばん、あったかい。冬 親子の絆」篇(19)ではJUJUの名曲「やさしさで溢れるように」をソロで熱唱しています(ちなみにこのCMでのお母さん役・山田キヌヲは「ドラゴン桜」で細田佳央太が演じる健太君の担任の先生を演じています)。



それ以前にも2017年には行定勲監督の演出でレベッカ「恋に堕ちたら」(17)ミュージックビデオに主演し、その後もsumika「エンドロール」(20)Vaundy「融解sink」に出演。

B'z「マジュステイック」を主題歌に起用した江崎グリコ「ポッキー」CM「何本分話そうかな」シリーズでは宮沢りえ&大倉孝二と共演し、またそのCM映像の一部は同曲PVにも使われていました。

このように南沙良の魅力を語るとき、「音楽」「歌」といった要素は今後どんどん必須になってくるのかもしれません。

(歌とは関係ないけど、現在放送中のカップヌードル「8つの味」CMも可愛いですね)
 

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