<イタイケに恋して>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第9話ストーリー&レビュー
第9話のストーリー
→「イタイケに恋して」画像ギャラリー結花(石川恋)のことがまだ好きだと言い放った影山(渡辺大知)。彼の思いを知った佐知(石井杏奈)は、ショックを受ける。
飯塚(菊池風磨)は影山とマリック(アイクぬわら)に、佐知を好きになったと宣言。影山とマリックは、すぐに告白するクセをやめた方がいいとアドバイスする。
そんな中、佐知が倒れる。彼女はショックのあまり、眠らずに一晩中SNSでつぶやき続けて、アカウント凍結されてしまった。六郎(升毅)は、佐知をゆっくり休ませてあげようと提案。研究所も休みにしようとしたその時、相談者が訪れる。
やってきたのは、大学生の花巻(上川周作)。学生の傍ら、写真家であり映像クリエイターとして活躍する彼はいかにもモテそうな男性で、恋愛に悩んでいるようには見えなかった。
花巻が恋をしたのは、仲のいい女友達・美咲(塩川菜摘)。花巻は、告白に失敗して今までの関係が壊れるのを恐れていた。
花巻と美咲がどれだけ親密なのかを知るため、花巻のスマホに残っているSNSのやりとりや写真をチェックしていく。すると、美咲がブル美のファンだと分かる。
佐知が美咲と電話で話すことに。佐知が「親友から恋愛に発展することってあると思いますか?」と尋ねると、美咲は「あると思います」と答える。美咲も、花巻を恋愛対象として意識し始め、彼との関係を恋愛に発展させていいのか悩んでいた。
花巻と美咲は、すでに両思い。後は、お互いにその思いを伝えればいいだけだった。しかし、美咲からアドバイスを求められた佐知は「私だったら、友達のままでいい」と言ってしまう。
行き場のない影山への思いで自分自身をコントロールできなくなった佐知。結花を忘れられない影山。一方、大切な人だからこそ関係を変えたくないという佐知の言葉を聞いた飯塚は、告白をためらう。研究所メンバーをめぐる恋愛模様は、複雑にもつれていく…!
第9話のレビュー
突如カオスな恋模様へと展開した研究所の面々。影山(三浦大知)とマリック(アイクぬわら)に、今回ばかりは様子を見つつ告白をしたほうがいいと忠告を受けるも、将希(菊池風磨)は「俺は俺のタイミングで告るし~」とどこか拗ね気味だ(ここ、とんでもなくかわいかったですね…)。
今回はそんな将希のためかと思われるような相談。
大学生の花巻(上川周作)は、親友と思っていた美咲(塩川菜摘)が失恋して弱る姿を見、ギャップにやられて彼女を好きになってしまったという。でも、今の関係性を壊したくないから告白を迷っていた。
そこで、3人はまず花巻と美咲の関係性を探ることに。
メールのやり取りでは、花巻の熱量に対して美咲がそっけない印象。返信時間も空いているし、テンポがいいのは頼みごとがある時だけ。そもそも、花巻に対して敬語を使っている。
さらに、過去の写真を見返してみても、花巻が撮る写真から美咲への思いの大きさこそ伝わってきたけれど、2人が一緒に写っているものは1枚もなかった。
この状況では、花巻の片思いと判断せざるを得ない気がする。もしも筆者が花巻の大学の友人だったら、彼の背中を押すことはしないだろう。もうちょっと距離を縮めてからがいいかもね、協力するよ、なんてきっと言っていた。
ところが、ブル美ファンだという美咲に、佐知がブル美として電話をしてみると、美咲もまた花巻に好意を持ち始めていたらしいことが分かる。
美咲にとって花巻はどんな姿も見せられ、かつ相手からの好意にもうすうす気が付いていたからこそ、安心してああいうやり取りになっていたようだ。外から見ただけでは分からないものだなと反省すると同時に、それって恋愛として上手くいくのだろうかという一抹の不安が過る。なんというか、2人の思いの重さや方向性みたいなものが少しずれているように筆者は感じた。
美咲に「恋人に発展させたほうがいいと思いますか?」と聞かれた佐知。好意を持っている同士なのだから背中を押すのが筋のはずだが、「大切な人だからずっと変わらない関係でいたいと思っちゃう」と答えてしまう。それを聞いた美咲は、大好きなブル美の言葉に「そうですよね!」と納得した様子で通話を終えた。
一方、六郎(升毅)も改めて花巻のメールを解析、2人を「知り合い」と診断していた。AIの診断結果によると、花巻が告白をしてもフラれる可能性が高かったことから、あえて嘘の結果を伝えたらしい。
デキるAIだな…というか、そんな風に告白の成功率まで分かっちゃうAIがあるのなら、早く市場に出回ってほしい、なんて思ってしまった。夢がなくなるだろうか。
影山が結花(石川恋)に未練があることを知ってから、どうも様子がおかしい佐知。先ほどの美咲の質問にも、完全に影山のことを思いながら答えていた。
そんな佐知は、結花を飲みに誘い、話をすることに。そして、人を好きになるとその人だけになってしまうからもう恋愛はいいや、と思っていたことを打ち明ける。だからこそ、影山の気持ちを知り、「別れたんじゃねーのかよ」などの言葉を夜通しSNSに投稿していたのだ。恋愛表現が重いタイプらしい。
リアルでの恋愛を諦めた佐知だったが、コルク(影山)の配信ライブを見て、ネットの中だけの存在だからと好きになってしまった。まさかその“中の人”が自身の研究所のバイトとしてやって来るなんて、ある意味運命なんじゃないかと思うのだが…。
研究所に帰ってきた佐知。影山がコルクとしての活動をスタートさせたのは結花がロック好きだったことがきっかけだとマリックに話しているのを聞いてしまう。自分が好きになったものが、結花の生み出したものだと知る。差を見せつけられたようで、相当しんどいだろう。佐知も辛そうな様子で研究所を出て行ってしまう。
みんながそれぞれの思いを抱える夜だった。
影山、将希、マリック、六郎の4人はこれまでのことを振り返りながら飲み明かす。結婚式から花嫁を奪還に行ったり遊園地に行ったり流しそうめんをしたり。今思えばキラキラした、楽しかった思い出を回想する。放送当日の少し肌寒い気候が夏の終わりを感じさせ、寂しい気持ちになってしまった。
酔い潰れ、各々の場所で眠る3人。突如AIシミュレーターに「サ」の文字が映し出され、研究所の解散が告げられてしまう。佐知の様子からすると、もう影山といることが辛くなったのだろう。でも、本当にこれでおしまいなのだろうか。
ところで、将希が主演した舞台のポスターのそばに「青いバラの人より」と書かれた祝い花の札らしきものが貼ってあった。筆者はすっかり見逃していたが、前回からあったのかも。遊び心のある演出にニヤけてしまった。キャストへの愛が感じられる作品だけに、次回が最終回というのは悲しいが、こちらも愛を持って見届けたいと思う。
※この記事は「イタイケに恋して」の各話を1つにまとめたものです。
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