【映画VS原作】『バトル・ロワイアル』原作と映画で異なる、魅せたかった“モノ”とは
2000年前後の空気感が伝わる作品
小説が発売された1999年は、ノストラダムスの大予言により世界が滅亡すると言われていたり、冒頭で触れたような若い世代の殺人がたびたび話題に上がったりする時代だった。少年少女と危機的状況をテーマにした作品が多く流行したように思う。当時の空気感を知るひとつとして観てみるのも面白いのではないだろうか。当時青春時代を過ごした人は、ちょっとした懐かしさも感じられるかもしれない。
また個人的な感想だが、映画はテレビアニメのエヴァやエヴァ旧劇の影響を受けているように思った。BR法説明ビデオのお姉さんはアスカの声優をしている宮村優子だったし、明朝体、赤と黒、戦闘シーンに流れるクラシックなど、重なる部分が多かった。
ここまでいろいろとお伝えしたが、今回あらためて観返したら劇場版バトロワは何だかんだ面白かった。本記事で気になるポイントがあればぜひ観てみてほしい。
また手に入りづらいのが残念だが、個人的には小説版バトロワを読んでみてほしい。
(文:ぐみ)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
(C)2000「バトル・ロワイアル」製作委員会