<アバランチ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第4話ストーリー&レビュー
第4話のストーリー
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蘭子(国生さゆり)に接触した羽生(綾野剛)は、リナ(高橋メアリージュン)が体を張って手に入れた動画で蘭子が管理する“Kファイル”を渡すよう、取り引きを持ちかける。悠源館の実態が公になれば、築き上げてきた地位や名声を失うが、かといって簡単にファイルを渡すわけにはいかない。焦る蘭子がとった行動が、大山(渡部篤郎)も巻き込み、山守(木村佳乃)も予想していなかった事態に発展する…。
一方、打本(田中要次)は、大山とも懇意の仲で、長年にわたり関東医師連合の会長を務める神崎龍臣(中丸新将)に目をつけていた。神崎の病院に向かった打本とリナは、ある女性が患者の治療の優先順位を巡って医師に詰め寄る現場に出くわす。
「いよいよ俺の出番」と意気揚々と作戦に当たる打本。その過去を山守から聞いた羽生、西城(福士蒼汰)、牧原(千葉雄大)は驚きの声を上げる…。さらに、山守は大山を切り崩すため、西城に大山の秘書で大学の同級生でもある優美(堀田茜)に近づかせるが…。
第4話のレビュー
穏やかそうな人が実は一番やばかったりする。
1話完結かと思われていたアバランチ。先週、初めて週をまたいだ悠源館の話は、経営者の蘭子が内閣官房副長官の大山に切られることで終結した。
羽生も飄々としているんだけれど、大山のつかみどころのなさよ。なにを考えているのかわからない、感情が見えない。情などあるのか? と思ってしまう。潜り抜けてきた修羅場が違うのか、重ねてきた年齢のせいか。
一方、アバランチの中で年長者と言えば、打本だ。リナも牧原も大切な人を失ったという経験があった。それなら、打本も……おまけに意味ありげに墓参りのシーンもあった。が、実は打本、山守のスカウトだったという。
打本は元警視庁の爆弾処理班のメンバーだった。直属の上司が暴力団から賄賂を受け取ったことが許せず、横流しされたものが載っている上司の車を爆破し、首になっていたのだ。
そう、アバランチの中でも特にぶっ飛んでいる人物と言える。
しかし、当の打本は非常に穏やかだ。次のターゲットである関東石連合の会長・神崎に近づくために病院へと向かうが、そこでも看護師さんと仲良さげな様子。強面だが、ニコニコと物腰が柔らかい。
今回の事件には特に気合いが入っているようだが、「いつも羽生がいいところを持っていく…」としょんぼりしたりと、なんだか憎めない。親しみが持てる。
それでいて熱い一面を見せたり、「仲間っていいもんだな」と語ったり……。上司の車を爆破するというのはなかなかにヤバイ行動だ。しかし、悪事が許せなかったという点で、他の人よりピュアなのかもしれない。
今回も爽快に悪事を暴き、動画で発信したわけだが、大山もアバランチの正体を追い詰めるために本気を出している。大山からアバランチの調査の命を受けている桐島がリナの存在を突き止める。それぞれの現場から髪を採取していたなんて、捜索への執着がすごい(長い髪は落ちていると見つけやすいとは言え)。
ここから、徐々に切り崩されていくことになるのか。
また、週刊誌の記者がアバランチの動きに注目し、調べてみようとしている。どうやら、スクープを飛ばしているらしい記者だし、アバランチにはどちらかというと良い感情を抱いてなさそうだ。今後どのように物語と関わることになるのか気になるところだ。
初回では完璧な集団のように見えたアバランチだけれど、ところどころに隙が見える。その隙はなんのためにあるのか。
来週はアバランチ結成の秘密が明らかになりそうだ。どんどんアバランチの深部にハマッていく西城のこれからについても気になる。
※この記事は「アバランチ」の各話を1つにまとめたものです。
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