国内ドラマ

REGULAR

2021年11月01日

<アバランチ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<アバランチ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第7話ストーリー&レビュー

第7話のストーリー


→「アバランチ」画像ギャラリーへ

公安時代の上司・戸倉(手塚とおる)と素顔で対面した羽生(綾野剛)。ドローンカメラを通じて、山守(木村佳乃)らがその模様を見守る中、3年前に5人の仲間を死に追いやった偽装テロ事件の真相と、黒幕である大山(渡部篤郎)の真の狙いについて証言するよう迫る。しかし、戸倉はその答えの代わりに、「3年前の事件を終わりにしよう」と銃口を羽生に向けて…。

日本版CIA創立のため、犠牲や手段をいとわない大山によって張り巡らされていくアバランチ包囲網。正義のヒーローから一転、テロリストとして非難の的となっていく彼らが打つ、次なる一手とは?


第7話のレビュー


大山が怖い、怖すぎる。

公安時代の上司である戸倉と対峙した羽生。3年前の偽装テロ事件の真相、そして大山のたくらみについて迫る羽生だったが、戸倉は何者かによって狙撃される。

アバランチは戸倉殺しの犯人としてテロリスト扱いに。
更に、アバランチのチャンネルも乗っ取られ、極東リサーチによってフェイク動画を流される。
世の中のヒーローだったはずのアバランチは一気に凶悪犯と認識されてしまう。
そして、SNSにまことしやかに流れる「アバランチ、総理大臣暗殺説」。明らかに大山側が意図して流したものだが、アバランチはそれに乗ることにする。総理大臣を助けるために。

アバランチが動かず、総理大臣が殺されても彼らの罪になる。ならば、アバランチが総理を助けてしまえ、という考えである。
もちろん、大山は想定済み。むしろ、エサとしてちらつかせていた。アバランチは、総理を誘拐するというアイディアで、大山側にとっての想定外を引き起こす。しかし、それも大山にとっては些末な問題。

総理大臣暗殺を目論むスナイパーを確保しようと、リナと現場に向かった牧原が極東リサーチに捕らわれる(おまけにスナイパーは逃げたあとだった)。山守は大山にお茶に誘われ、その身柄を“拘束”される。
ある種、2人はアバランチの頭脳だ。そんな中、アバランチを騙る極東リサーチは民間人も巻き込んだ爆破を匂わせ……。

気になるのは牧原を拉致した理由だ。
極東リサーチは、牧原を拉致するため、計画的に動いていたように見える。大山側はアバランチのメンバーを把握している。その中で、拉致しやすいのは牧原と考えたのだろう。
牧原からアバランチの情報を得ようとしている可能性もあるが、おおよそのことはすでに把握されているようにも思う。
羽生たちとの交渉の材料にするのだろうか。
あとは牧原が実は大山側の人間だった、という可能性がなくもない。が、イマイチ、スパイの必要性が感じられない気もする。とはいえ、2話のラストで牧原が大山に微笑みかけるシーンもあった。何かしらの繋がりはあると考えるのが妥当?

日本をさらに強固な国にするために偽装テロを起こし、その罪をアバランチになすりつける。次回予告で大山が羽生に手を組まないか、と提案しているシーンがあったが、大山は一体アバランチをどうしたいのか。
アバランチは大山の手のひらで踊らされているように見えるが、打開策は?

これまでも、要所でアバランチの詰めの甘さというものが見てとれた(序盤でそのためプロの集団ではないと判断されている)。このままだと、追い詰められるばかりのように思う。
もしかすると、アバランチの“外”にいる人間たちの動きが鍵になるかもしれない。
大山の指示を受けて動いている内閣情報調査室の山中、アバランチを追う記者、西城の父。彼らにはそれぞれの正義がある。自分たちの正義のために、今一度動き出すか。

いま、アバランチの計画が雪崩を打って崩れて行っているが、彼らの想いで周りに雪崩を起こせるのだろうか。

※この記事は「アバランチ」の各話を1つにまとめたものです。

→元記事はこちら

→目次へ戻る


無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

(C)カンテレ

RANKING

SPONSORD

PICK UP!