<恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第8話ストーリー&レビュー
第8話のストーリー
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就職支援の講師として盲学校に現れたのは、なんとユキコ(杉咲花)の初恋の相手・緋山(小関裕太)!やたら親しげにユキコに接する緋山に、森生(杉野遥亮)は嫉妬を覚えるが……。障害者の就職支援に情熱を燃やす爽やかイケメンの緋山は、次々と女性たちのハートを鷲掴みにする!
一方、「つきあってたわけでもないから全然気にしないで」というユキコのフォローを受け、緋山の存在を気にしまいとする森生だが、「実らない恋ほど、強く残る」という獅子王(鈴木伸之)の言葉に、焦りを感じる。さらに、まだ卒業後の進路が見えないユキコと空(田辺桃子)は、もっと緋山に話を聞こうと一緒に茜(ファーストサマーウイカ)の喫茶店へ。そこで森生は、再び緋山と顔を合わせて……!?
んな中、ユキコと空は、地域イベントのクリスマスマーケットに出店したいという茜から手伝いを頼まれる。自分たちでは迷惑をかけるのでは、と二の足を踏むユキコたちだが、自分も手伝うという緋山に背中を押され、参加することに。その姿に火をつけられた森生は、花男(戸塚純貴)たちを巻き込んで手伝いを名乗り出る!
マーケットの準備のため、茜の喫茶店に通うユキコたち。森生は緋山に張り合おうとするも、リーダーシップを発揮するハイスペックな緋山に完敗!さらに、障害者支援に通じる緋山の人間としての凄さにも圧倒される。そんな森生の前で、緋山はユキコへの好意をちらつかせて……!?
何から何まで自分より完璧な最強ライバル・緋山の出現に、森生大ピンチ!そして、クリスマスマーケット当日。ユキコを巡って緋山からの宣戦布告が森生を待っていた……!!
第8話のレビュー
順風満帆なユキコ(杉咲花)と黒川(杉野遥亮)の恋に波乱の展開!?
ユキコの初恋の人・緋山(小関裕太)が、盲学校へ就職支援のためにやって来た。運命の再会に湧く空(田辺桃子)と青野(細田佳央太)。でもユキコは全然意に介していないようだ。
この緋山という人物、爽やかな笑顔を振りまき、仕事もできて紳士的。おまけに仕事柄もあるのだろう、ユキコたちの誘導もスムーズで完璧だ。非の打ちどころがなくて、なんならちょっと胡散臭さすらある(これは完全にユキコ黒川推しの筆者の偏見です)。そんな緋山を目の当たりにして、自信をなくしていく黒川。
そんな折、ユキコたちは地域で開催されるクリスマスマーケットに参加することに。
準備でいいところを見せようとする黒川だが、用意周到な緋山に完敗。いや、いいんだよ! 黒川のいいところは他にいっぱいあるんだから! と、落ち込む黒川を励ましてあげたい。
喫茶店での準備を終えた帰り道。ユキコと黒川の2ショットだ。ユキコの冷えた左手を自分のポケットにお招きしちゃう黒川が最高だった。
なのに、そこに緋山が車で登場する。「送っていくよ」というのはあくまで親切心からなのかもしれないが、ここはさすがに空気を読んでほしい…。控えめに言って、来ないで、という気持ちだ。
さらに、ユキコの家の前に着き、黒川と2人になった緋山は「黒川くんが羨ましいよ」なんて言い出す。でも、ユキコのことを好きかと問われると、「よく分からない」ときた。分からないのに、ちょっかいを出さないでくれ。
一方のユキコは、黒川と手を繋げたことがうれしそうだった。「手、大きかったな」というセリフに、大いに頷いた視聴者も多かったのではないだろうか。
ついにクリスマスマーケット当日。
青野は花男(戸塚純貴)と草介(堀夏喜)とトリオになって屋台への呼び込みを行う。ナポリタンドッグに扮してのコントが面白い。この3人、和む…。
他のお店を見て回っている3人もとても良かった。空へのクリスマスプレゼントに青野が選んだのは、クリスマスツリーを半分ずつにしたストラップ。積極的である。そして、「花男くんもハチ子(生見愛瑠)ちゃんに…」と勧める。まだ草介や黒川も気付いてないだろう花男の恋心に気付いていたなんて! 青野は妄想力もすごいけど、察知能力も高いらしい。侮れん…!
寒そうにしているユキコたちにカイロを手渡す黒川。そこへ、緋山がストーブを持ってやって来る。どんだけ準備がいいんだ。
また自信をなくした黒川の異変に気付いたのか、2人で他のお店を見に行こうと言い出すユキコ。この思いやりがすごくいいし、うれしくて笑顔がはじけちゃう黒川も素直でいい。
その喜びのまま、黒川は「こういうのを幸せっていうんすかね」「俺、今幸せなんすね」と笑顔で話す。トラウマだったはずのクリスマスツリーの前で幸せを嚙み締められる日が来てよかった。お母さんも、きっとどこかで喜んでるよ。
片付けの最中、ついに緋山が動いた。
黒川の顔の傷や、不良になったことを責めた挙句、「ユキコは普通の人を選んだほうがいい」と言い出す。正直、こいつ正気か? と思ってしまった。そして、「僕の一方的な宣戦布告だ」と言う。
そんな状況なのに、ユキコには普通に接する黒川。飲食業界へ進みたいというユキコの夢を、絶対にできると応援する。こんな風に、自分のやりたいことを100%全力で応援してくれる人がそばにいたら、どんなに心強いだろう。
しかし、やっぱり緋山の言葉が堪えていたらしい黒川は、その夜、雨の中でベンチに座り込んでいた。そこへ獅子王(鈴木伸之)が登場。どうしよう、すごくかっこいい…。
黒川の話を聞き、「そんな半端な思いなのか。だったらユキコさんとはさっさと終わりにしろ!」と喝を入れる獅子王。自分の好きな人の恋愛相談を受けるって複雑だろうに、一切の邪念なく背中をぶっ叩いてくれる。本当にかっこいい。この作品の影のヒーローは間違いなく獅子王だ。
食の仕事がしたいと学校で宣言するユキコ。それに対して緋山は「一緒に幸せになろう」と言い出す。その場にいた誰もが、プロポーズ…? と勘違いをする。でもそれは、一緒に新しい道を開拓しよう、という意味らしい。いやいや、下心しか見えないけど!
帰り道でユキコを待っていた黒川は、「免許取ります」からはじまり、いろいろなことをやると言い出す。困惑しながらも、「そんなこと求めてないよ」とユキコ。
そして家に招待し、クリスマスマーケットで黒川が食べ損ねたナポリタンドッグをふるまう。
ユキコは、自分が黒川と会うまでそんなに強くなかったと話し出す。実際にユキコは黒川のお陰で、1人でバスに乗ったりバイトをしたり、ぐんと世界を広げてきたのだ。でもそれは、黒川にとっても同じだろう。改めて、なんていい2人なんだろう。
「だから、私のために変わろうとか、そんなこと思わないでほしい。だってわたしは今の黒川が好きなんだもん」
この言葉を、ぜひ緋山に聞かせてあげたい。
ユキコが食の仕事をしたいという夢を見つけた一方、青野はかねてから決めていたマッサージの体験学習に行くことに。しかし、その道中で線路に転落したかもしれない可能性が浮上する。
せっかく空もおそろいのストラップを白杖につけてくれている。これからという時に、なんという展開だ。ただただ無事を祈るが…。
※この記事は「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」の各話を1つにまとめたものです。
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