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2021年11月10日

<SUPER RICH>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<SUPER RICH>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第4話ストーリー&レビュー

第4話のストーリー

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氷河衛(江口のりこ)は春野優(赤楚衛二)を『スリースターブックス』の社員として採用することに。そんな中、一ノ瀬亮(戸次重幸)が逮捕されたと連絡が入る。

衛、宮村空(町田啓太)、今吉零子(中村ゆり)ら役員が集まり、亮を相手に民事裁判を起こそうと協議するが、優は蚊帳の外。優は仕方なく、田中リリカ(志田未来)たちインターンとラーメン屋に集う。優は自分たちも何か出来ないかと提案するが、リリカに見守ることしか出来ないと言われてしまう。

衛は亮の面会に行くが、亮に民事裁判のことを伝えられずにいた。そんな衛に東海林達也(矢本悠馬)は、新しいオフィスになったのに何も変わらない、亮に甘えてばかりの衛に期待した自分がバカみたいだと告げる。

その後の役員会議で、衛が新たな会社の目標として月5千万円の売り上げを掲げると、空は新しい企画への参画を提案する。それは、飲料メーカーのペットボトルのラベルに漫画を掲載するというもの。興味を示した衛は、早速、空とコンペの説明会に参加するが、会場で空は急に顔色を変え、席を外してしまい…。

第4話のレビュー



第4話で描かれたのは、「就活生の悲哀」「パワハラのトラウマ」そして「人たらしすぎる春野優(赤楚衛二)」。

月5000万の売り上げ目標をぶち立てた新生・スリースターブックスは、宮村空(町田啓太)持ち込みの企画に乗り出すことになった。ペットボトルのラベルに漫画を印刷する企画。流通量も多いし、SNSでバズればスリースターブックスの認知度も広まる。一石何鳥もの企画である。

大きな仕事が動き出す一方で、春野優を含むインターン生たちは、くすぶっていた。

所詮、彼らは後数日で任期が終わる学生インターンでしかない。「何かできないかな?」と悩む優に対し、インターン生の一人である田中リリカ(志田未来)は「社員じゃないし、そこまでサービスできない」と一歩引いた姿勢をみせる。

同じくインターン生である豪徳尊(板垣瑞生)は、そんなリリカを称して「内定決まってないし、焦ってるのかも。自分もだけど」とこぼす。力になりたい気持ちはあれど、自身の進路を考えると、ひとつの会社だけに構っているわけにはいかないのだろう。「就活生の悲哀」が垣間見えるシーンだ。



ペットボトルのラベルに漫画を載せる企画コンペは、順調に滑り出していた。先方の担当である「日出広告」からも悪くない感触を受け取っていたが、とある一件によって暗礁に乗り上げてしまう。

なんと、空が過去に働いていたのは、この日出広告だったのだ。当時の上司だった宍戸(川瀬陽太)に過酷なパワハラを受けていたことがわかった。



お前なんて、生きている価値もない」と罵られ、全裸土下座で謝罪を要求されるのは日常茶飯事だったという。このパワハラ関連のシーンを見ているのがつらくなり、途中で離脱してしまった方も多いのではないだろうか。筆者も、古傷をえぐられた……。

空にとって幸運だったのは、橋にもたれかかっていたところを、衛に救ってもらえたこと。空が衛にナポリタンを奢ってもらうシーンは、これまでの回にも何度か登場していた。涙を流しながらナポリタンを食べる空。ドラマ「カルテット」(2017/TBS)で真紀(松たか子)が言っていた「泣きながらご飯を食べる人は、生きていけます」のセリフを思い出す。

自分がスリースターブックスにいる限り、企画コンペが通ることはないかもしれない。仮にそれが通ったとしても、禍根の残る相手と仕事をしなければならない。

「パワハラのトラウマ」に苦しめられる空。しかし、やはり衛はかっこよかった。



「もう、終わりにするんやろ!」

かつてパワハラに苦しめられた空を、窮地から救った衛。今回も、負けそうになる空を奮い立たせた。我に返った空は、真正面から宍戸と対峙した。「もう、終わりにするんで」と強いまなざしで口にした空は、最高にかっこよかった。



ここでひとつ、謝りたいことがある。

筆者は過去の「SUPER RICH」感想記事において、「宮村空がこのドラマの黒幕ではないか」と書いた。これを撤回するタイミングを窺っていたが、今がその時かもしれない……。ここまで衛に忠誠を誓い、「ずっと好きでした」と熱い告白までした彼が、衛を裏切るわけがない!

そんな空の渾身の告白も、衛には「生まれたてのヒヨコが初めて親を見たときの感覚」と捉えられてしまい、誤魔化されて終わってしまうのだが……。

告白といえば、もうひとり、衛に「好きだ」と伝えた人物がいる。春野優だ。



リリカに「可愛いよ」と言ったり、衛にも「可愛いって思ってます」と言ったり。やたらと可愛い可愛いを連発し、「人たらしな春野優」を見せつけた今回。「優はいつ、衛にちゃんと告白するの!?」とヤキモキしていた視聴者の方も多かったことだろう。ついにそれが実現した。

「僕、衛さんのこと、好きなんだと思います」

このラストシーン、最高に可愛い赤楚衛二が見られるので、未視聴の方は今すぐ”見逃し配信”に移ってほしい。すでにノックアウトされている皆さまも、何度でも拝ませてもらいましょう。

それにしても、衛はモテモテだ。春野優をしのぐ人たらしなのかもしれない。



※この記事は「SUPER RICH」の各話を1つにまとめたものです。

→元記事はこちら

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