俳優・映画人コラム

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2021年12月27日

<岡田准一の魅力>を武道家が解説!「戦闘から溢れる色気」

<岡田准一の魅力>を武道家が解説!「戦闘から溢れる色気」


俳優・岡田准一 最大の魅力


“俳優”岡田准一の最大の魅力は、その“色気”だ。岡田准一ファンなら誰もが感じていることだとは思うが、武道家の目線から見てもすごいのだ。

岡田准一の色気は、戦いにおいて最大限に発揮される。ただ勘違いしてほしくないのだが、岡田准一の演じる役柄は、基本的に好戦的ではない。戦いそのものを楽しむ、強い相手との戦いにワクワクするような、そんな悟空や猗窩座のようなメンタリティではない。

岡田准一は、“戦いたくない”のだ。
あれだけの強さを持ちながら、戦わずに済むならそれに越したことはないと思っている。だから、戦いに臨む時の岡田准一は、どこか物憂げだ。

『SP』シリーズ


例えば『SP』シリーズ。よく誤解されているが、SPの仕事は「クライアントを有事から守ること」ではなく、そもそも「有事を起こさないこと」なのである。どれだけカッコ良くクライアントを守ったとしても、有事を起こした時点で、帰ったら大目玉である。

おそらく岡田准一は、戦いながらも頭の中では始末書のことを考えているはずである。「せっかくSP雇ったけど、なんも起きひんかったな~。別にSPいらんかったやん!笑」で終わることが、本来の目的なのである。

『ザ・ファブル』シリーズ



例えば『ザ・ファブル』シリーズ。岡田准一はプロの殺し屋であり、戦いに際して一切の感情はない。

だが、普通の人々と接し普通の暮らしをする中で普通に目覚めた岡田准一は、プロの普通を目指すようになる。人を殺すことは普通ではない。プロの普通になるために、「殺さない殺し屋」を目指す。

『燃えよ剣』&『図書館戦争』シリーズ



例えば『燃えよ剣』や『図書館戦争』シリーズ。岡田准一は守るべきもののために戦うが、戦いは本意ではない。「お前、強いのう!」と笑い、戦いそのものが楽しくて仕方がない岡田“人斬り”以蔵との対決で、そのコントラストが際立つ。

『図書館戦争』における「俺たちは守るために戦うんだ」というセリフが、すべてを表している。


絞めで決めることが多いのは、本当は戦いたくないからではないだろうか。絞め技とは、「相手を傷つけることなく眠らせる」技術である。

岡田准一が望まない戦いに臨む時、岡田准一の色気は最大限に放出される。そんな岡田准一を見る時が、唯一自分が男に生まれたことを後悔する瞬間である。女性に生まれ、思う存分に岡田准一を追っかけたかった。

来世に、期待する。

(文:ハシマトシヒロ)

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