『サンダーバード55/GOGO』とスーパーマリオネーションの素敵な世界!


ジェリー・アンダーソンの
偉大なる功績



最後に「サンダーバード」の生みの親ジェリー・アンダーソン(1929~2012)についても軽く触れておきましょう。

1955年にイギリスで映像制作会社APフィルムズを設立した彼でしたが、すぐに経営困難に陥っていたところを低予算人形劇“The Adventure of Twizzle”(57)を制作依頼され、これが好評だったことから、以後操り人形にリアル感を出させながら特撮を盛り込む“スーパーマリオネーション”作品を1960年代に連打しながら技術開発を重ねていきます。

人形の造形や衣裳、声優などは、当時の夫人シルヴィア・アンダーソンが担当。

1964年「海底大戦争 スティングレイ」からはカラー作品になり(イギリスで製作された初の全編カラー撮影テレビ・シリーズで、日本ではフジテレビの本放送としては初のカラー作品!)、そして1965年、社名をセンチュリー21と改めて「サンダーバード」を発表し、これが世界的に大ヒット!

以後「キャプテン・スカーレット」(67)「ジョー90」(68)「ロンドン指令X」(69)とスーパーマリオネーション作品を発表していき、そのつど話題を集めていきます。

また1968年には実写SF映画『決死圏SOS宇宙船』を発表し(日本では劇場未公開ながらも、その後TV放送などで人気を得て、今やカルト作品!)、1970年の「謎の円盤UFO」からは実写SFテレビ・ドラマへスライドしていきました。

こうしたジェリー・アンダーソンの偉大なる功績は、現在も多くの作品がソフト化されていますので、機会があればぜひご覧になっていただきたいところですが、その最初の入り口として、まずは『サンダーバード55/GOGO』をとくとご堪能ください!

(文:増當竜也)

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