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2022年05月14日

<クロステイル~探偵教室~>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<クロステイル~探偵教室~>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第3話ストーリー&レビュー

第3話のストーリー

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今回の講師、正田正一(森岡豊)は一見“普通”に見える男。しかし正田はここ数日、匡(鈴鹿央士)ら生徒たちが気づかない内に接近・会話し、それぞれの実状を探っていた聞き込みのスペシャリストだった。そのことに一様に驚く生徒たち。正田の授業テーマは聞き込み話法を利用した信用調査。結果次第では、対象者の人生を大きく左右するものだ。

「誤った信用調査をしたチームは、我が校から即退場していただきます」

相手に調査がバレた時点でもアウトとなる厳しい課題は、対象者となるジョーカー探偵社の採用試験に残った3人の中から、経歴詐称をしている人物を1週間で突き止めるというもの。

匡のチームは藤巻(草川拓弥)と都賀(遊佐亮介)。だが藤巻は、コミュ症の都賀に聞き込みができるわけがないと、報告書の作成のみを指示。しかし後日、都賀の調査が相手にバレて学校にクレームが入った。その相手とは、今回の対象者とは無関係の「一木」という男。校名を傷つけるようなことがあれば処分を検討すると正田から言われても、都賀はその男との関係などを一切話さない。不審を抱いた藤巻は都賀を調べると言い出し、何故か匡も朋香(堀田真由)も同行し、調査を続ける内に都賀の意外な過去が判明する。

同じ頃、再び一木からクレームが入り、都賀の退学が決定。それを受けて「最後の挨拶代 わりに」と都賀が語った衝撃の内容とは…。

都賀の処分に納得がいかない匡は校長(檀れい)に直談判。すると、処分を取り消して もいいと思える証拠を明後日までに集めるように言われる。

「できなければ、あなたも彼と一緒に辞めてもらいます!」

匡はできるだけ多くの証拠を集めるため朋香や純子(篠田麻里子)、野木(福山翔大) や丸川(伊藤正之)に協力を依頼し、調査を進めていく…。果たして2つの課題は無事クリアできるのか?

第3話のレビュー

毎回ちょっとヤバめな講師が登場して探偵の厳しさを教える「クロステイル」。

今回、匡(鈴鹿央士)たちの前に現れた先生は、いたって普通に見える正田正一(森岡豊)。しかし、彼の顔を見た生徒たちは驚く。実は正田はここ数日しれっと生徒たちに接近して聞き込み調査をしていたのだ。

「おかげで皆さんのことがよくわかりました」と不敵に笑う正田。南武(高田延彦)や瑠依(冨樫真)とはまた違う怖さを感じる。

正田から「信用調査」の課題を出され、チームを組んだ匡、藤巻(草川拓弥)、都賀(遊佐亮介)の3人。しかし、コミュ障な雰囲気のある都賀に、藤巻は「無理しなくていい」と報告書作成だけをさせようとする。

たぶん、藤巻に悪気はなかった。苦手なことをやらなくて大丈夫だよ……というくらいのノリだったはずだ。ただ、言われた都賀の顔は決してうれしそうではない。大丈夫だろうか……。

と思ったら、案の定トラブル発生。都賀が一木という男性を勝手に調査したため、学校にクレームが入ってしまう。

正田から注意される都賀。しかし、その後も彼は一木の調査を続行。そんな中、都賀が高校時代に一木を恐喝して少年院送りになった…という話も出てくる。

結局、探偵社に一木から抗議が入り、退学処分となる都賀。皆の前で過去を明らかにした。真実は真逆。一木とその仲間からいじめを受けていたのは都賀のほうで、当時腕時計を壊されて弁償を迫ったら恐喝で訴えられた。それで停学処分を受けている間に少年院に入ったことにされてしまったのだ。

どれだけ本当のことを訴えても信じてもらえなかったという都賀。就職後も過去の噂につきまとわれ、会社が行った信用調査で退職に追い込まれた。だからこそ、一木に復讐しようとしていたのだ。

都賀への処分に納得いかない匡は、校長の新偕(檀れい)に談判。新偕は処分を取り消してもいいと思える根拠を集めるよう課す。できなかったら匡も退学という厳しい条件付きだ。

この問題を解決するために匡が見出した方法は、クラスメイトたちに協力してもらうこと。人は誰しも先入観がある。だからこそ、皆で多くの人に聞き込みをすれば、公正な信用調査に近づける……と考えたのだ。

匡の申し出を、朋香(堀田真由)らは思い思いの言葉で承諾。候補生たちの間に、前回あたりから協力する結束が固められてきていていい感じ。ちょっと胸が熱くなる場面だった。

それぞれ変装などして聞き込みを行う候補生たち。女子高生に扮した制服姿の朋香がとてもかわいらしかった。

調査の結果、都賀に関してやはりよくない証言が多かったが、一方いい証言も増えた。そして、報告書を受けとった正田のジャッジは「都賀さんを信用できる人物だと認めます」。

理由は、正田の信頼基準が「犬に好かれる人に悪い人はいない」で、都賀が犬になつかれていたから。「そこ?」と突っ込む匡だったが、正田いわく「依頼者にも先入観はある」。確かに、いい人とみなす基準なんてそもそも十人十色だろう。

実際のところ、正田が高く評価したのは匡たちの誠実さ。先入観を捨てて都賀の人柄を浮き彫りにしようとする真摯さを認めたのだ。おかげで、都賀と匡の退学処分は無事撤回となった。

なお、正田の評価の決め手となった犬に関する話を掴んできたのは藤巻。当初、先入観で都賀をコミュ障のように決めつけていた彼だが、実は都賀と形は違えどつらい過去を抱えていた。それだけに都賀の苦しみを一番理解していたようだ。信用調査の課題についても、改めて都賀に「聞き込み手伝ってください」と申し出た。

その後、匡たちは信用調査の課題も無事クリア。さらに、例の一木が恐喝の疑いで逮捕…というニュースも入ってきたのが痛快だった(この件は新偕が一枚かんでいた様子)。

困難な課題にぶちあたりつつも、なんだかんだでチームワークが出来上がってきた探偵候補生たち。次回の課題「行方調査」に、どう立ち向かっていくかも楽しみだ。


※この記事は「クロステイル~探偵教室~」の各話を1つにまとめたものです。

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