<クロステイル~探偵教室~>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第4話ストーリー&レビュー
第4話のストーリー
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今回の授業テーマは行方調査。失踪した父親・迅平(板尾創路)を捜すため入校した匡(鈴鹿央士)は人一倍気合が入る。ところが…教室に入って来たのは校長の理子(檀れい)。
「あなたがたに行方調査を教えるはずだった講師は行方不明になりました」
ポカンとする一同に、理子は依頼者からの調査費300万を持って失踪した担当講師・山田一郎の行方調査の課題を言い渡す。しかも、「期限は3日間」「見つけられなきゃ失格」という厳しい条件付き…。
朋香(堀田真由)たちと山田のパソコンを探ると、水商売風の女性の写真を発見。加えて、その女性が山田の元調査対象者で、その後も関係が続いていると判明する。匡たちは山田がその女性と逃げたと考え調査を進めようとするが、純子(篠田麻里子)は「奥さんを傷つけるだけ」と退学覚悟でその調査を邪魔することを宣言。
「悪いけど、あなたたちも道連れよ。山田探偵のことは見つけさせない」
純子が頑なに反対するのには、秘められた過去が関係していて…。
その夜、父からのビデオ通話を着信した匡。途中「取り立て屋だ」と画面から消えた父に代わって見知らぬ男が現れた。「お前が飛田の息子か」と鋭い目で睨まれ、匡は咄嗟に通信を切ってしまう。
この謎の男(松村雄基)の正体とは?
逃げた父親や謎の男、純子と何かと気になり寝不足で迎えた翌朝、母(山口香緖里)との会話で匡は“あること”に気づく。
果たして、課題はクリアできるのか?純子は辞めてしまうのか!?
第4話のレビュー
毎回のように「退学」の言葉が聞こえて、生徒たちの行く末にひやひやしてしまう「クロステイル」。今回は、生徒の一人・堀之内純子(篠田麻里子)が退学覚悟で突如匡(鈴鹿央士)たちに反旗を翻す。初回から男性に対して妙に厳しかった彼女の男嫌いの理由も明らかになった。
今週の課題は「行方調査」で、父・迅平(板尾創路)を探すために入学した匡は大張り切り。しかし、出端をくじくかのように校長・新偕理子(檀れい)は、行方調査の講師が行方不明になったと冗談のような話を告げる。さらに、失踪した講師・山田一郎の行方調査を課題にすると言い出した。
山田の自宅で妻に話を聞いてパソコンを調べる生徒たち。見つかったのは水商売風の女性の画像。山田は彼女とともに失踪したのでは?と匡たちは疑う。
そんな中、「こんな調査やめたほうがいい」と純子が言い出す。山田を見つけても奥さんを余計傷つけるだけ。男の身勝手で傷を負うのを見ていられない、だから、自分や皆が退学になっても邪魔する……と宣言した。
その夜、風呂上がりの匡の元に迅平から電話が来る。行方不明のくせに頻繁に連絡して一体この父親は何なのか……。「身体があったまっても、心が冷たいままじゃすぐに湯冷めする」と、迅平は意味深な言葉を匡に残した。
翌日、純子が課題を阻む理由が明らかになる。彼女自身が行方調査で傷つけられたからだった。7年付き合った恋人が簡素なメッセージだけを残して突然姿を消した過去を持つ純子。探偵を雇って探した結果、見つかったのはお腹の大きい女性と幸せそうに笑う彼の姿。確かにこれはつらすぎる。
だが、引き続きの調査で例の画像の女性・絵里奈(南山あずさ)には既に別の彼氏がいると判明。山田が女性と逃げたのではない可能性が浮上した。絵里奈からも新たなヒントを得て改めて調査に乗り出す生徒たち。奥さんのためにも山田を連れ戻そう……という匡の言葉に純子もうなずいて改めて仲間に加わった。
ところが、思わぬ事態。山田の行方を追って匡と純子が入ったカフェは純子の元彼が店長をつとめる店。彼と奥さんとその子どもと対面してしまう。
たまらず逃げ出した純子。しかし、後から彼が追いかけてくる。あの子どもは自分の子ではない、子どもができたからではなく彼女を愛しているから純子と別れたのだ……と今更ではあるが真実を告げて謝罪した。
「できることなら、あのときそう言ってほしかった」と言う純子。言葉足らずで捨てられたからこそずっと苦しかったのだろう。とはいえ、元彼の本心がわかって彼を許す。そばにいた匡を結婚する相手に仕立ててちょっとだけ虚勢をはったけど、おかげでお互い笑って別れられた。結果オーライだ。
そして、ついに課題の提出日。匡たちが理子に提出した山田の居場所、それは探偵学校のあるビルだ。
情報を頼りにいくら探しても、理子が匡たちに見せた一枚以外にまったく山田の写真が出てこない。つまり、山田という人物はそもそも存在せず、写真は理子が変装した姿。山田の妻と絵里奈もジョーカー探偵社の女性探偵たちが演じていたのだった。
今回の課題の中で元彼の心の行方を掴むことができ、「これからは傷ついた女性を救うために探偵を目指す」と決めた純子。あの再会も実は理子が仕組んだものだったよう。行方調査で探すのは失踪者の身体じゃない、心を見つけてあげるのだという理子の言葉は見ているこちらの心にも刺さった。
理子の言葉を聞いて、父の「いくら身体があったまっても…」の言葉を思い出した匡。なんだかんだで息子にいいアドバイスを授けている迅平だが、今回のラストで、その迅平の元同僚だという謎の男(松村雄基)が匡の前に現れた。この新たな接近は果たして匡たち親子に何をもたらすのか。
※この記事は「クロステイル~探偵教室~」の各話を1つにまとめたものです。
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