<クロステイル~探偵教室~>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第6話ストーリー&レビュー
第6話のストーリー
>>>「クロステイル~探偵教室~」の画像をすべて見る今回の講師は森村亨(佐野岳)。校長の理子(檀れい)から「リスクマネジメントの森村」と呼ばれるほど慎重な男である。そんな森村に理子が告げた今回の課題は、実際のストーカー調査。探偵社に来る依頼の中で、もっとも難しく危険が伴うと言われているものだった。
依頼人の萩本あかり(吉田志織)と恋人の乾剛(柾木玲弥)から被害内容を聞く森村と匡(鈴鹿央士)たち。あかりは半年前から誰かに跡をつけられたり、無言電話が続くが心当たりはないと話す。だが、乾は美容院で働くあかりに気がある客ではないかと話す。引っ越しを勧める森村に、スタイリストとして客が増えた今、お店を辞めたくないと話すあかり。調査期間は3日間。早速張り込みを!と意気込む生徒たちを前に、森村は朋香(堀田真由)と純子(篠田麻里子)ら女性は教室で作業するよう指示。反発する2人に理子が言う。
「ミスを犯して最悪の事態になるのは、あなたたちじゃない…依頼者よ」
調査1日目。あかりの美容院では匡と藤巻(草川拓弥)、丸川(伊藤正之)、そして今回特別に生徒へのサポートを理子から許された森村が張り込みを担当。あかりのマンションでは都賀(遊佐亮介)と野木(福山翔大)が張り込み、それぞれ出入りする人物の写真や動画を撮影。送られて来たデータの整理分析を朋香と純子が行った。そんな中、丸川が警察に捕まり、そこから丸川の経歴や探偵を目指した理由が明らかとなる。
調査2日目。現場を諦めきれない純子は直談判しようと校長室へ行くも理子は不在。メモを残そうと机に近づくと、少し開いた引き出しの中の写真に写る“ある人物”に目が止まる…。
結局、何の手応えもないまま調査は終了するが、その直後、あかりが何者かに襲われた!
一体、ストーカーは誰なのか?そして、純子が見つけた写真の中の“人物”と理子との関係とは !?
第6話のレビュー
6話でスポットがあたったのは最年長候補生の丸川(伊藤正之)。彼の意外すぎる素顔と活躍ぶりに心をつかまれた回だった。今回、匡(鈴鹿央士)たちを教える講師は「リスクマネジメントの森村」こと森村亨(佐野岳)。慎重すぎるほど慎重な彼は、リスクを避けるべく生徒たちに簡単な実習をやらせて合格にする。
だが、鬼校長の理子(檀れい)がそんな甘いことを見逃すわけがない。森村は再度課題をやりなおすよう命じられる。
そんなわけで、匡たちが挑むことになったのは、探偵の仕事の中で最難関かつ危険な「ストーカー調査」だ。
依頼人は美容師の萩本あかり(吉田志織)とその恋人の乾剛(柾木玲弥)。約半年前から、あかりは何者かにつけられたり無言電話を受けたりしているという。あかりの経済的な事情のため調査できるのはわずか3日間だ。
この課題には特別に森村がサポートに入る。しかし、その森村の判断で朋香(堀田真由)と純子(篠田麻里子)が現場からはずされる羽目に。理由は他人の秘密を知るのが好きでストーカーの気持ちを理解しそうな朋香と女性を傷つけるストーカーを許さないであろう純子が現場でぶつかるのを避けるため。つまりはリスクマネジメントだ。
そんなわけで、男性陣があかりの職場や自宅アパートに貼りこむ。仕事熱心で人あたりもよいあかりは男性客にも好かれている様子。見張る藤巻(草川拓弥)も彼女が気に入ったらしく「俺がストーカーになっちゃう」と問題発言。ちゃっかりあかりと記念撮影までして、さすがホストというかおいおいというか……。
しかし、そんな中、思わぬトラブルを起こしたのは丸川。単独であかりのアパートに張り込み続けてあやしい男を取り押さえたが、その男がストーカーではなかったため、逆に警察に捕まってしまう。正直これはかなり驚いた。藤巻や野木(福山翔大)ならともかく、一番大人で道を踏み外さなそうな彼がなぜ?である。
この騒ぎのせいで警官が探偵学校に来校。「昔世話になった丸川さんに……」と語る。実は丸川の前職は警察官。またもびっくりだ。温厚で悪と積極的に戦うタイプにはとても見えなかったのに、能ある鷹はなんとやらにも程があるぞ……!?
匡たちの前で、丸川は警察をやめた理由を明かす。ストーカー被害に対して警察ができることは限られており、被害者を救えないジレンマを抱えてきたという彼。あるとき、探偵に依頼した被害者が証拠を完璧に揃えてきたのを見て、警察よりできることがあるかも……と考えて新たな道を志した。だからこそ、ストーカー調査に人一倍熱くなってしまったらしい。
この一件で丸川も現場調査からはずされてしまう。しかし、以降あかりのそばに不審人物は現れず調査は終了。一応課題はクリアとなる。だが、その直後にあかりと剛が何者かにつけられて剛が負傷。さすがにあかりも引っ越しを考える。
引っ越すならもう心配なし……といきたいところが、どうにも納得いかない候補生たち。匡は母・千穂子(山口香緒里)の「見る場所が変われば、見え方も変わってくる」という言葉がひっかかる。さらに、丸川が調査で撮影した画像の中にあるものを見つけた。
ストーカーを捕まえるため、トラップを仕掛ける匡たち。藤巻があかり(実は変装した野木)と仲睦まじく歩き、キス(!)までしてしまう。それを追う謎の影。藤巻と別れたあかりに近づくところを匡たちが抑えると……その男は剛だった。ストーカーの正体は彼。美容室とお客を大切にするあかりに不安を覚え、彼女をお店から引き離して二人だけの世界に行きたいと一連の行為に及んだのだ。
匡がぴんと来たのは、剛が襲われたのが調査終了直後だったこと。つまり、犯人は調査期間を知る人物。候補生たちとあかりを除いて該当するのは剛しかいない。さらに、藤巻が撮った記念写真に剛が映っていたのが決め手になった。
犯行がばれた剛。スタンガンを掲げて「取り押さえたら暴行罪で訴えてやる」と騒ぐ。しかし、そんな彼を丸川が颯爽と投げ飛ばしてしまう。「勉強不足ですね。凶器を持った相手になら正当防衛です」とセリフも決まってさすが元警察官。素晴らしくかっこいい。そこへタイミングよく警官が訪れて、剛は無事逮捕された(これも森村のリスクマネジメント)。
ストーカーは逮捕されて警告に留まる場合も多く、剛も結局釈放されてしまう。だが、あかりは既に引っ越しを決めていた。傷つきはしたものの、新しい道へ進むことができたのはよかったと思う。
今回、今まで以上にいいチームワークで課題に取り組んだ匡たち。仲が悪かったはずの藤巻と野木が一緒にデートのトラップに取り組んだのが地味に胸熱だったし、朋香と純子があかりを手厚くフォローしたのもよかった。とはいえ、MVPはやはり丸川。交番勤務35年で培った精神でストーカーに立ち向った彼は、間違いなく正義の探偵になれる人材だろう。
そして、また最後になったが匡の父・迅平(板尾創路)について。今回、純子が迅平と理子が一緒に映る写真を見つけた。迅平が探偵であったことを裏付けている気がするが、そうなると、やはり彼は「悪徳探偵」だったのだろうか。
次回こそは、迅平の謎により“クロステイル”(接近して尾行)できることを期待したい。
※この記事は「クロステイル~探偵教室~」の各話を1つにまとめたものです。
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