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2022年05月14日

<クロステイル~探偵教室~>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<クロステイル~探偵教室~>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第7話ストーリー&レビュー

第7話のストーリー


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純子(篠田麻里子)が社長室で見つけた古い集合写真。そこに理子(檀れい)と一緒に父親・迅平(板尾創路)が写っている理由を聞くため、匡(鈴鹿央士)は社長室へ。理子と話すなか、匡は写真に迅平を追っていた謎の男(松村雄基)を見つけて驚く。理子いわく、謎の男は東堂克己と言い、3人は昔同じ探偵社で働くも、探偵業についての考え方の違いからぶつかり合っていたという。

 「飛田迅平は……最低の探偵だった。」

現在ジョーカー探偵社で働く沢木(高木勝也)によると、20年前、小泉文乃(智順)という依頼者が自分の恩人・小田切達也(石田卓也)を探して欲しいと探偵社に来た。だが、実際には小田切は文乃の恩人ではなく、未来を潰した人物だった。それでも依頼者のためなら何でもする迅平は、文乃に小田切のことが書かれた報告書を渡してしまう。その結果、悲劇が起こり、信用を失った迅平は業界を去ったという。

 「そして今また、同じことが起こり始めている」

探偵という職業そのものの信頼を揺るがす報復事件の頻発に、迅平の関与はあるのか…。
 一方、自宅に戻ると母(山口香緖里)は迅平の新作を読書中。「失踪中に本出すなんて凄いわねぇ、さすがパパ」と呑気な母の態度に、またしても眠れなくなる匡。

そして迎えた卒業試験前の最後の実習。講師は沢木で、課題はプロの探偵のサポートとして不倫調査を手伝うこと。依頼者は高濱百合子(佐藤康恵)で、夫でIT会社社長の勝広(永倉大輔)と離婚を希望しており、多額の慰謝料が約束されるよう確実な不倫の証拠をつかむのが課題クリアの条件だ。早速、匡は朋香(堀田真由)たちと協力して高濱を尾行するが、なかなか上手く行かない上に、何故か東堂が現れて…。

東堂の目的は何なのか?高濱の不倫の相手とは?果たして、匡たちは最後の課題をクリアできるのか!?そして、東堂から匡に送られてきたメール『本当の敵はすぐ近くにいる』とは…その正体が最後に明かされる!

第7話のレビュー

最終回目前の7話だが……思いがけない衝撃の事実に唖然としてしまった。

ひとまず、話を追って見ていこう。

匡(鈴鹿央士)の父・迅平(板尾創路)はやはり元探偵で、東堂(松村雄基)や理子(檀れい)の同僚だった。20年前、迅平は小泉文乃(智順)という女性から小田切達也(石田卓也)という男の捜索を頼まれたが、実は小田切は文乃の未来を潰した相手だった。

迅平が文乃に小田切の報告書を渡してしまったため、文乃は小田切に復讐しようとして階段から落ちてしまう。そのショックで彼女は記憶をなくし、一方小田切の方はその後遺書が見つかった。この一件で迅平は信用を失い、業界を去ったのだ。

父の思わぬ過去に戸惑いを隠せない匡。そんな中、探偵学校では最後の課題がスタートする。

今回のミッションは不倫調査のサポート。依頼者の高濱百合子(佐藤康恵)は夫との離婚を希望。彼女が多額の慰謝料を受け取れるよう匡たちは浮気の確かな証拠を掴まなくてはならない。

早速、百合子の夫でIT会社社長の勝広(永倉大輔)を尾行する候補生たち。運動能力が高い野木(福山翔大)が尾行に奔走しネット関係に強い都賀が発信機周りを担当するなど、もはやチームワークは万全だ。

とはいえ、勝広の方も対抗策として探偵=東堂を雇っており、捜査はいつにもまして難航。勝広を追う匡と藤巻(草川拓弥)が不本意ながら二人でラブホテルに入ったのに浮気現場ではなかった……という気の毒なオチも。入る際に腕を組んでいた二人、あそこまでする必要はあったのか……?

このように奮闘する候補生たちだったが、捜査を進める中、なんと勝広は浮気をしていないことが明らかに。ラブホテル調査の際に匡たちは東堂からそのことを聞かされる。とはいえ、課題の取り消しは認められない。そして、匡は母・千穂子(山口香緒里)の「(迅平が小説を書くようになって)、一緒の時間が増えたときはうれしかった」の言葉でひらめいた。

匡たちが出した答え。それは、勝広の浮気相手は“仕事”であることだった。不倫はしていなかったが、仕事にかまけて妻の百合子をないがしろにし続けていた。これはこれで離婚事由になる。

匡たちの調査報告とともに百合子は夫に本音をぶつける。「本当に好きだった。だから余計にあなたのいない毎日がつらい」「私、あなたの部下ならよかった」。妻の言葉に勝広も心動かされたらしく、離婚に応じ慰謝料もできるだけ支払うと約束した。

今回、自分に勝ったら迅平の情報を教える……と匡に持ちかけていた東堂。仲間の男性を百合子に近づけて親密そうな写真を撮るなどだいぶせこいトラップも仕掛けていたが、“依頼者にとって一番いい答えを見つける”を貫いた匡たち、そして理子率いるジョーカー探偵社が見事勝利した。

余談だが、東堂を演じている松村雄基。かつて「不良少女と呼ばれて」「スクール☆ウォーズ」などで不良少年を演じ、80年代大映ドラマの看板スターだった彼が、本作では渋くてコミカルな大人の演技を披露しているのがなんとも味わい深い。

そして……今回の最重要な問題はここからだ。

東堂から得た情報で小泉文乃の現住所をたずねる匡と藤巻、朋香(堀田真由)。するとそこへ迅平が現れる。

迅平と対面する匡たちだったが、そこでナイフを手に「やっと見つけた……」とつぶやいたのは藤巻。彼は「小田切達也は俺の親父だ…」と衝撃すぎる事実を口にした。

ここまで毎週候補生を一人ピックアップしてきた本作。今週は藤巻の回になるのかと思ったらそうならずあれ?と思っていたのだが、ラストでこの予想外過ぎる事実。迅平の過去に絡むのは東堂や理子だけじゃない、藤巻こそが物語の鍵を握るジョーカーだった……ということか。

次回、ついに最終回。このまさかの事態にどう決着がつくのか。


※この記事は「クロステイル~探偵教室~」の各話を1つにまとめたものです。

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