<鎌倉殿の13人・鎌倉幕府成立編>11話~26話までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第26話ストーリー&レビュー
第26話のストーリー
>>>「鎌倉殿の13人」の画像をすべて見る安達盛長(野添義弘)が涙に暮れる中、義時(小栗旬)は先を見据え、大江広元(栗原英雄)らと頼朝の嫡男・頼家(金子大地)を次の鎌倉殿とする新体制作りを始める。しかし、比企能員(佐藤二朗)の力が増すことを嫌うりく(宮沢りえ)が、夫・北条時政(坂東彌十郎)をたきつけてこの流れに対抗。鎌倉に不穏な空気が流れる中、狩りから戻った頼家は……
第26話のレビュー
頼朝(大泉洋)は、まだ生きている。が、義時(小栗旬)を始め、周りは頼朝が死んだあとのことを考え始めていた。
次の鎌倉殿について、である。
素人考えだと、頼朝の息子である頼家(金子大地)が継ぐのでは? と思うが、頼家はまだ17歳。御家人たちがついてこないだろう……という話になるが、それぞれの思惑は別のところにある。
いかに自分が力を発揮できる人物を鎌倉殿にするかだ。
北条家は、娘・政子(小池栄子)が頼朝の妻だった。だからこそ安泰、だったわけだが、頼朝が亡くなれば事態は変わってくる。そこで時政(坂東彌十郎)……というより、りく(宮沢りえ)が考えたのは全成(新納慎也)だ。全成は今や頼朝のただひとりの弟。そして、全成が鎌倉殿になれば御台所は北条家の娘・実衣(宮澤エマ)になる。変わらぬ権威が持てるというわけだ。
一方、頼家を推したいのは乳母夫の比企能員(佐藤二朗)。頼家が鎌倉殿になれば、実権を握ることができる。鎌倉を牛耳ることを比企は虎視眈々と狙っていたのだ。
そんな中、政子だけは、頼朝が目を覚ますと信じ、看病を続ける。少しずつやつれていく政子。
なのに、とても美しい。ああ、この人はずっと頼朝を愛していたんだ、と分かる。
頼朝の別れのシーンはまだまだ朗らかだった頼朝と政子の関係を思い出すようなものだった。女好きでしょうもないことをたくさんしていた頼朝。結局、一番愛していたのは政子だったのだろう。
そして、結局、誰にも看取られず、ひとりで死んでいくことになったのは頼朝の業なのかもしれない。
頼朝が死んだ。が、政子にかなしんでいる暇はない。主人がいなくなった鎌倉で、中心人物となるのはほかでもない政子なのだ。
義時は政子に次の鎌倉殿に誰を選ぶのか、託す。
時政は、政子なら全成を次の鎌倉殿に選ぶと思っていたのだろう。
しかし、政子が選んだのは頼家だった。そんな決定をした政子を時政はなじる。
実衣は「私に御台所の座を譲るのが嫌なんでしょう?」と言い出す。鎌倉がバラバラになる前に、北条家がバラバラになっていく。
一方、義時は次の鎌倉殿が決まり、鎌倉を離れようとする。優秀な人材が多くいる今の鎌倉なら大丈夫だろう、と。が、政子は逃がさない。
「あなたに言われて腹をくくったんだから、少しは責任を持ちなさい!」
ここで伊豆に帰られては困る。「鎌倉殿の13人」はここからが始まりだ。
(文:シネマズ編集部)
※この記事は「鎌倉殿の13人」の各話を1つにまとめたものです。
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