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2022年11月08日

<アトムの童(こ)>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<アトムの童(こ)>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

最終回ストーリー&レビュー

最終回のストーリー


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興津(オダギリジョー)が警察に連行され、株主総会は大混乱に。代表不在で有力な委任状も奪われ、勝つ見込みがない。劣勢を強いられる中、壇上に上がる那由他(山﨑賢人)だがー。

これまでに様々な局面で仲間と共に闘ってきた那由他。ゲーム業界の未来をかけた大勝負はついにラストステージへ。

軍配はどちらに上がるかー

最終回のレビュー


SAGASの未来は、那由他(山﨑賢人)のプレゼンにかかっている。任意同行を求められた興津(オダギリジョー)の命を受け、新しいゲーム「e-parkour journey」のアピールをすべく、予定どおりに株主総会を進める那由他。

ここにいる株主たちの、過半数の賛同を得なければ、SAGASの経営陣も総とっかえになってしまう責任も負わされた。いくらアトムのためとはいえ、背負わされた荷物が重すぎるのでは……。

場の空気が宮沢ファミリーオフィス側に流れようとするなか、それを一変させたのは伊原(山崎 努)だった。



車椅子に乗り、隼人(松下洸平)に連れられてきた彼の存在感は、まさに大御所のなかの大御所。実際の撮影現場も、さぞ緊張感があったのではないだろうか。

伊原は那由他に問う。アトムロイドのような素晴らしい技術は、ゲームなんかじゃなく、もっとほかに活用の場があるのではないか。

ゲームに対する世間の目は、まだまだ厳しい。仕事やスポーツとして捉える視点はまだまだ少なく、「子どもの遊び」の範疇を出ない。

このドラマで描かれているように、「シリアスゲーム」として社会問題を解決に導ける可能性や、e-sportsとして新たなエンターテイメントを生める余地だって、あるにも関わらず。



しかし、那由他は言う。ゲームにこそ、世界を変える力がある。ゲームのなかでは、年齢も性別も体格のハンデも関係ない。誰しもが平等になれる世界なのだ、と。

伊原に「あの男、何者だ」と言わせた那由他の熱きプレゼンのおかげで、宮沢ファミリーオフィスは退き、SAGASを守ることができた。隼人は、伊原に直接、那由他のプレゼンを聞かせるために暗躍していたのである。

「もっと面白いゲームを作ります」と言って握手した那由他と伊原の姿。裏切りがバレて捕まった小山田(皆川猿時)。そして1話から現在までのダイジェストをまとめた回想シーン。きっと、ここまで見守ってきた視聴者全員に、この映画のような重厚さが胸に迫ったことだろう。

那由他はSAGASに残り、隼人はシアトルへ飛んだ。結果的にはバラバラになってしまったが、離れていてもジョン・ドゥはジョン・ドゥである。

描かれないふたりの今後に思いを馳せつつ、少しでも国内におけるゲームの地位が向上することを、祈るばかりだ。




※この記事は「アトムの童(こ)」の各話を1つにまとめたものです。

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