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2023年02月12日

<インフォーマ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<インフォーマ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第4話ストーリー&レビュー

第4話のストーリー



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木原(桐谷健太)の読み通り、連続殺人事件の首謀者(森田剛)は3人目のターゲットである瀧澤(千葉哲也)を追ってクラブへとやって来る。ついに因縁の相手と5年ぶりに対峙する木原。

「5年前の借りを返しにきたで」という木原の言葉に、ようやくその顔を思い出したように、男は「あのとき泣いてた人だよね?」と挑発的な言葉を投げかける。わずかに表情がゆらぐ木原。やがて男の一味と六車連合の激しい乱闘がはじまると、混乱に乗じて男は姿を消してしまう。しかし、河村(淵上泰史)の援護もあり、木原は男の側近であるキム(一ノ瀬ワタル)を捕えることに成功する。

木原は河村と共に、キムを痛めつけ、男の居場所を聞き出そうとする。「こいつらには借りがある」と、いつになく熱く激する河村。そんな河村を制しながらも、木原は三島(佐野玲於)にこの様子を「動画に撮れ」と命じる。しかし、情け容赦ない、凄惨(せいさん)な行為を目の当たりにした三島は、たまらずその場から逃げ出して…。

第4話のレビュー

ついに、謎の男と対面だ。

3人目のターゲットである瀧澤(千葉哲也)を始末するために木原(桐谷健太)たちが待ち受けるクラブにやってきた謎の男(森田剛)を含む、3人組。

が、木原に瀧澤の場所を探らせるのが目的だったわけなのだから、対策はバッチリである。
クラブ内の喧騒を利用して、男は瀧澤のいる部屋にたどり着く。――が、そこにいたのは木原と三島(佐野玲於)。
木原は先読みして瀧澤をナナ(北香那)のいるキャバクラへ移動させていた。

 
男に向かって「5年前の借りを返しに来たで。たっぷり利子つけたるわ」と言う木原。
それで男も木原を思い出した様子。

「あんとき泣いてた人だよね?」
「ごめん、復讐とかめんどくさいから帰っていいかな」

木原も煽り上手だが、この男も、である。
これまで、あまり揺らぐことがなかった木原の表情が変わる。

瀧澤がいないなら用はないと、帰ろうとする男たちだが、木原が黙っているはずがない。
男の一味もおり、クラブ内では派手な乱闘が繰り広げられる。

男はその場から逃げ、車に乗り込むが、仲間のひとり・キム(一ノ瀬ワタル)が遅れる。
そこに河村(淵上泰史)の車が突っ込み、キムを突き飛ばす。容赦ない。
男は逃げたが、木原たちはキムを捕まえることができた。


キムを待っていたのは河村の拷問。男の居場所を吐かせるためだ。
それを見ていた三島は耐えきれず、逃げ帰る。
社に帰った三島は、もうやめたいと編集長の長澤(MEGUMI)に訴える。
長澤はそれをあっさりとOKするが、三島の中にもまだ何か引っかかるものがあるようで……。


拷問の様子は、さすがにかいつまんで描かれるだけだがまあ、えぐい。
それでもキムは口を割らない。拷問している河村のほうが疲弊してしまうほどに。
拷問などされることがなく終えたいが、拷問に耐え続けることと、必要なことを喋ったとたんに殺されてしまう恐怖と戦うことと、どちらがいいのだろう、と考えてしまう。
が、決定打となったのは木原の脅しだった。キムが慕う母親の身の危険を示唆したのだ。

「お前、仲間とおかん、どっちが大事や」

木原側の目線で描かれているので、いくらか和らいでいるようにも映るかもしれないが、いくらか、である。手段としては、わりと最低である。

そして、謎の男も静かに怒っていた。

「あそこにいた奴ら、全員リストにしろ」
「年齢、名前、住所、家族構成、全部割り出せ」

ただ、そう指示しただけでもゾッと背中が冷たくなる。

おまけに男は行動が早かった。
河村がひとりでいるところに現れた男と、その一味。
復讐などではなく、イラついたからやる、ぐらいの気楽さ。
 

これまでの火だるま事件も自殺として片づけられることが明らかになった。
国の上層部の力が働いているということだ。
さらに男自身はいつ死んでも構わないと思っている。
死を本当に恐れていないのだとしたら、これほどまでに恐ろしいことはない。


※この記事は「インフォーマ」の各話を1つにまとめたものです。

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