「にじいろカルテ」全9話のあらすじ&感想|高畑充希、井浦新、北村匠海の最強トリオが演じきった最強のドラマだった(涙)
第9話あらすじ&感想
虹ノ村に新たな住人がやってくる――。
無口で愛想がなく、謎に包まれた1人の男性・藤田(柄本時生)。張り切りまくりの霧ケ谷(光石研)は、一軒の空き家を案内するが…?
そんな中、虹ノ村の面々は、まもなく訪れる“のど自慢大会”の準備の話題で大盛り上がり。微笑ましく聞いていた真空(高畑充希)だが、嵐(水野美紀)から「真空ちゃんの分も申し込んでおいたよ」と突如言われて唖然。なんと真空、朔(井浦新)、太陽(北村匠海)の3人で虹ノ村診療所チームとして申し込み済みだという。有無を言わさず参加することが決定し、驚きつつも嬉しい真空。だが、時おり感じる手の痺れに、一抹の不安を感じ始め…。
そして翌日。診療所に、もがき苦しむ藤田がやってくる。霧ケ谷に抱えられ「足が痛い」とうめくものの、原因がわからず首をかしげる朔。そこへ更に、脚立から落ちた西川、何やら様子がおかしい佐和子(水野久美)、そしてついには骨折したらしいまじょたく(池田良)まで現われ、緊急手術が行われることに…!
突然嵐のように忙しくなった診療所で、真空、朔、太陽は見事なコンビネーションで次々に患者を救って行く。
「私たち、最強の3人だよね」
楽しくて、やりがいがあって、最高の仲間に恵まれて――。そんなある晩。3人が笑いながら食卓を囲んでいると、突然真空の表情が一変。そのまま床に倒れ込んでしまい……!
別れはいつも、突然訪れる――。
医者でも患者でも、どっちでもいいよ。
お願いだから僕らのそばにいて――?
果たして、真空の運命は…?
ありがとう、ずっと大好き――。
第9話感想
2020年の12月にすでにクランクアップを迎えている「にじいろカルテ」。撮影終了後に主演の高畑充希が発した「死ぬほど楽しかった」という感情がそのまま視聴者にドストレートに届いたドラマだった。高畑、井浦新、北村匠海の3人の安定感のある演技を高畑演じる真空のセリフを借りて表現するならば、まさに「いい感じ」、「最強」。毎週見ていたい、そんなドラマであった。
※以下ネタバレあり
虹ノ村に一風変わった男、藤田がやってきた。村の空き家に住むことになったというがちょっと不思議な雰囲気だ。藤田を演じるのは柄本時生。虹ノ村にぴったりな存在感は、最終話だけの出演はちょっと勿体ない。
そんな中、虹ノ村の人たちは「のど自慢大会」の話題で持ち切り。大会当日、ことごとく予選敗退した村人たちだったが、診療所チームの三人だけが予選通過というオチ。最終話もクスっと笑える小話満載で同ドラマらしさがでていた。
“医者で患者”の真空だったが難病の多発性筋炎・皮膚筋炎の症状が悪化。大きな病院に救急車で搬送されるシーンでは、朔(井浦新)に「あそこはお前の家だ、絶対に帰って来い」と力強い言葉をもらう。太陽(北村匠海)からも「医者でも患者でもどっちでもいいよ、真空さんが必要なんだ」と言われ涙を流す。
朔と太陽に何度もほっぺたにキスをされる真空は病を抱えてはいるが幸せそうでもある。そして、男女の垣根を超えた3人の関係性がひたすら美しかった。
虹ノ村に戻った真空は電動車椅子を動かしていた。
冒頭に出演していた藤田が、世界的に有名な電動車椅子メーカーの社長だったという流れはちょっと出来すぎではあるが、笑顔の真空を見ればそんなことはどうでもよく思える。
「ただいま」
「おかえり」
3人でほほ笑む姿は、こちらの頬も思わず緩んだ。
同ドラマは主人公の難病にはじまり、認知症や不妊、家族の失踪など実は現代社会が抱える厳しい現状が詰まっていた。
しかし、強い人間関係が築けていれば、どんなことでも乗り越えられるということを教えてくれたように思う。
最終話の平均視聴率(世帯)は12.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、続編も期待できそう。
ただ、視聴率が良かったからと続編を作るのは安易するぎる。
同ドラマは今回のストーリーで終止符を打ったとしても私たち視聴者の心には深く残るだろう。
なぜなら、放送が終了し何時間も過ぎた今も主演の高畑充希の笑顔が私の脳裏から離れない。
これがこのドラマのすべてなのではないだろうか。(完)
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