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2021年03月19日

「にじいろカルテ」全9話のあらすじ&感想|高畑充希、井浦新、北村匠海の最強トリオが演じきった最強のドラマだった(涙)

「にじいろカルテ」全9話のあらすじ&感想|高畑充希、井浦新、北村匠海の最強トリオが演じきった最強のドラマだった(涙)


第5話あらすじ&感想


第5話あらすじ



虹ノ村に超人気バラエティ番組「ぽつんと診療所」がやってくる…!テレビ取材に張り切る村人たちだが、真空(高畑充希)は病のことや、この村にいることをまだ母親に伝えられていないとこぼす。そんな中、テレビクルーのカメラマンが足から血を流していることに、太陽(北村匠海)は気づき…?

一方、佐和子(水野久美)の家で朔(井浦新)の涙を見て以来、なにか辛い過去があるのだろう…と察しつつも、本人が言うまでなにも聞かないと決めた真空と太陽。

そんなある日、真空は、畑で作業をする朔を窓からじっと眺めながら何やら考える太陽を見かける。どこか寂しげな表情で「ちょっとうらやましいなぁ」と呟く太陽に、その意味を測りかねる真空で…。

その夜、太陽の様子がおかしいことを察した朔は、妻・沙織(佐々木希)との過去を、ゆっくりと話しはじめる。「仲間だから気を遣わせるのは嫌なんだ」と無理して笑う朔。しかし、その話を聞いた太陽は、なぜかさらに辛そうに顔をゆがめ、寒空の中、診療所を飛び出してゆく…。

数日後、ついに虹ノ村が取材された「ぽつんと診療所」の放送日。にじいろ商店にいつものメンバーで集い、酒盛りをしていると…いつの間にか泥酔した太陽が、突如ブチ切れ始め…。

「あんたらには、わかんねえんだよ…!」

彼女は医者で患者。彼は辛い過去を生きる男。
――じゃあ、僕はなに?

果たして太陽の流した涙の理由とは…?

第5話感想

真っすぐに切り揃えられた前髪、人より半歩下がる控えめな性格、はにかんだ笑顔がかわいい蒼山太陽(北村匠海)。
第5話は虹ノ村唯一の看護師、太陽にスポットライトが当たった。

そして、今回は「にじいろカルテ」特有の”癒し”や”泣ける”ストーリー展開はなく「大爆笑」「オチ最高」の回だった。
第5話のタイトル「俺以外みんな死ね!? ぱっつん看護師、涙の絶叫告白」の意味も最後にしっかり回収されており、ますますこのドラマが好きになった。

※以下ネタバレありです。

ある日、真空(高畑充希)たちが暮らす虹ノ村に「ぽつんと診療所」(どこかで聞いたことのあるタイトル!!)の撮影が入った。大騒ぎする村人たちをよそに、いつも冷静な太陽は、足を怪我したカメラマンの存在に気が付く。「よく気づいたな、たいしたもんだ」と労う外科医、朔(井浦新)の言葉にも太陽は「たまたま目に入っただけです、たいしたことじゃないです」と返答。常に周りに目を配る優しい太陽ならではのエピソードにほっこりした。

悲しい過去を持つ、朔。
病を抱えながら懸命に生きる、真空。
それに比べて「自分はなにもない、普通」と表現する太陽。

ドラマチックな人生を送る仲間や村人に比べて「なにもない自分」にモヤモヤとした感情を抱える太陽だったが、あの日、声をかけたカメラマンから「あなたは命の恩人だ」と書かれた手紙と高級シャンパンが届いた。そのシャンパンを村人と一緒に飲んだ太陽だったが、泥酔の末に「俺はね、優秀なの。正しいの。偉いの。でもね、それだけ。普通なのよ。個性がないのよ。つまんないのよ。俺だけ何もないんだよ。どうせ、あんたらにはわかんねーよ」と暴言を吐きそのままダウン。

自分の悩みを吐き出した太陽を、仲間や村の人たちはますます太陽のことが好きになった……というオチで終わるのかとおもいきや、最後の最後は大爆笑の展開に。

「虹色放送局」(村の放送局)でDJを頼まれた太陽。
なにを話したらいいのかわからないという前置きの後に、高校生のときに作った曲「おれいがい」を流すと発言。すると、ゴリゴリのヘビメタ調のイントロが村中に流れ……。
『俺以外みんな死ね、俺以外みんなクズ、命乞いしてみんな死ね、面倒くさいからみんなデーース、デスデスデスデスデス……』
という衝撃の歌が流れた。
これに村人は、唖然。真空だけが「どこが普通なんだよ」と言いながらクスッと笑うというストーリーだった。

インパクト大の歌に笑わせてもらったものの”普通”とはなにかを考えさせられた第5話。
太陽の葛藤が、手に取るようにわかる視聴者もいたのではないだろうか。
すぐ隣にいる人の人生がドラマチックに見えることもあるかもしれないが、その人もまた、あなたのことをドラマチックな人生だと思っているかもしれない。
"普通の人生"を送っている人なんてこの世にはいないんだよ、ということを教えてもらった気がする。

とはいえ、今回のクライマックスは強烈だった。
医療ドラマなのに「death(死)」を連発。しかも「俺以外みんな死ね」ってす、すごい、すごすぎる。
それでも視聴者に不快感を与えないのがこのドラマの不思議なところだ。

ドラマも折り返しを過ぎ、真空の病状が気になってくる。
予告では具合の悪そうな真空の姿が……。
最終回まで一話一話、大切に観ようと思う。

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