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2021年05月25日

「珈琲いかがでしょう」全8話の感想|1杯の珈琲が幸せのバトンを渡し続ける

「珈琲いかがでしょう」全8話の感想|1杯の珈琲が幸せのバトンを渡し続ける



第3話あらすじ&感想

第3話のあらすじ




「男子珈琲」
 飯田正彦(戸次重幸)は、仕事もルックスも完璧なサラリーマン。あのヨン様にも似ていると言われるほどで、周囲に慕われていることは本人も自覚していた。青山一(中村倫也)の「たこ珈琲」に女子社員たちを引き連れ、全員分の珈琲を奢ったり、珈琲のうんちくを披露したりと“いい上司”をアピールしていた。
そんな折、新しい企画について部下と意見が衝突。かみ合わない不満を、見た目も性格も正反対の同僚・森(小手伸也)にぶつける。感情的になる飯田を森はなだめるが、そんな矢先、飯田はひょんなことから、女子社員の陰口を耳にし、自分が嫌われていることを知ってしまう。「勘違いしている」など、飯田の話題で盛り上がる女子社員たちの罵詈雑言にショックを受けた飯田は、青山の前で自分のカッコ悪さを嘆く。その頃、謎の男・ぺい(磯村勇斗)は青山に近づきつつあった――。

「金魚珈琲」
ぺいの姿を見た青山は、なぜか慌ててワゴン車で逃亡。ある田舎町にたどり着いた青山は、タイヤがパンクするというアクシデントをきっかけに、スナックのママ・アケミ(滝藤賢一)と出会う。しかもなりゆきでスナックの手伝いをすることに。あっという間に人気者となった青山を、アケミは昔どこかで見かけたような気がして…。
そんな折、偶然にもアケミの中学の同級生・遠藤(丸山智己)が来店する。野球部のエースで、学校の人気者だったという。青山が入れた珈琲焼酎を味わいながら、2人は久々の再会を喜ぶ。
アケミはスナックを営む傍ら、母親の介護にも追われていた。そしてかつて夢を諦めた後悔のような思いを、青山に吐露する。そんな心情を感じ取ったのか、遠藤はアケミに「閉鎖的な町から抜け出して、もう一度夢と向き合うべき」と訴える。

第3話の感想:滝藤賢一演じるスナックのママが美しい件

戸次重幸はかっこいいはずなのにちょっとダメな感じ、の役の良さったらない。

今回も魅力が爆発していた。

戸次重幸演じる飯田は仕事もできる、ルックスも良くて、毎日の筋トレも欠かさない。柔らかい空気とスマイルで女子社員にも人気があるはず、だった。

が、実は女子社員からは勘違いしていると陰口をたたかれている悲しい現実。巻いているストールはダサい、香水が臭い、毎日筋肉体操をしている、ちょっとおだてればおごってくれる……と言われたい放題である。すっかり落ち込んでいると、20歳年下の妻にまで「えっ、まだイケてると思っていたの?」と言い放たれる始末。イケていると思っていたのは自分だけだったとは……恥ずかしさで心身共に焼けちぎれてしまいそうだ。

でも、そんな陰口を聞いて、ストールも香水もやめるあたりが憎めないところなんだけども。

そんな飯田が勤める会社の前で店を開店させていた青山だが、偶然、青山を探すぺいの姿を目にする。慌てて車の影に隠れる青山。あんな慌てる姿を見せたのは初めてではないだろうか。

そして逃げるようにある田舎町へたどり着いた青山は、車のタイヤがパンクしたときに居合わせたアケミ(滝藤賢一)のスナックを手伝うことに。

アケミ……滝藤賢一さんがめちゃくちゃ綺麗なんだが……? オシャレだしスタイルがいいんだが……? 脚綺麗だな……? つい最近まで「君と世界が終わる日に」での研究者・首藤役を観ていた側としては頭がパニックになりそうだ。

アケミのスナックは常連客でにぎわっており、彼女自身も客からも慕われている。今の生活が好きではある。でも、大満足、というわけではない。かつて諦めた夢もあるし、介護をしている母親からは、知り合いがいると申し訳なさそうに「少し離れて歩いて」と言われる。自分の生きにくさと鬱屈とした気持ちは抱えている。そんなときに現れたのが、アケミの中学の同級生・遠藤(丸山智己)。アケミの気持ちを見透かしたかのように諭す遠藤だったが、まあそこにはワナがあったわけで……。

心の隙に付け込んで、うまい話を聞かせて思い通りにならなかったら恫喝って悲しみがすごい。「もっと幸せになっていいと思う」って言っていたけどお前の言う幸せの定義、一万字で述べてもらっていいですか? という気持ちになってしまう。

とは言え、いまのアケミのそばには青山がいる。そのおかげで遠藤を撃退できたが、青山が立ち去ったあと、アケミは以前、彼と会ったことを思い出す。

少しずつ輪郭が濃くなっていく青山の過去。来週はさらにその詳細が明らかになりそうだ。

それにしても、通常スタイルの青山だけではなく、今回は黒スーツVer.と金髪Ver.が観られたことで中村倫也供給過多な幸せな月曜であった。

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