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「珈琲いかがでしょう」全8話の感想|1杯の珈琲が幸せのバトンを渡し続ける


第5話あらすじ&感想

第5話あらすじ




「ほるもん珈琲」
ぺい(磯村勇斗)が目の前に現れ、ワゴン車の中で青ざめる青山一(中村倫也)。しかもカフェで再会した垣根志麻(夏帆)が、車まで青山を追いかけて来てしまう。青山の元仕事仲間だと自己紹介したぺいは、「静かなところで3人で話そう」と提案する。だがぺいの目的は青山を花菱(渡辺大)のもとへ連れていくこと。垣根を巻き込みたくない青山だが、垣根は保険だと逃がそうとしない。
青山の運転で移動中、垣根から青山の前職について尋ねられたぺいは、「強いて言えば清掃業」と答える。そして血や泥にまみれながら“清掃業”をしていた当時について語り出す。

「初恋珈琲」
ある理由でぺいは花菱(渡辺大)らから殴る蹴るの暴行を受けることに。自分の真っ赤な血を見ながら、小学校時代の初恋の相手が背負っていた、真っ赤なランドセルを思い出す。少年時代のぺい(込江大牙)が恋心を抱いたのは、席替えで隣同士になったひとみだ。家が貧しく父親に暴力を振るわれ、早くも人生に絶望していたぺいにとって、ひとみは天使だった。そんな折、ひょんなことから、ひとみの家で手作りの珈琲ゼリーをごちそうになる。苦くて甘くて冷たくて…それはぺいにとって初恋の味だった――。
一方青山は、垣根に珈琲にハマるきっかけになった、ホームレスのたこ(光石研)との出会いを打ち明ける。

第5話感想:物語に厚みが増す青山の過去とペイの初恋


ペイとの再会によって明らかになった青山の過去と、珈琲にハマッたきっかけ。

今の青山との比較があるので、ヤクザ時代の表情がヤバイ。生気がないというか、サイコパスみがあるというか……。

焼肉を食べに行き、そこで「ホルモンの語源は関西弁の『放るもん(捨てるもの)』」という話を聞いて、「こいつはホルモン?」と写真を見ながら話す表情が狂気である(※ホルモンの語源については俗説)。
さらに、その「ホルモン」な相手を殴っているときも心ここにあらず。感情がない。生きていることに諦めているというか、何も映っていないように見える空虚な瞳にゾッとする。

 
でも、その青山を見てペイは「カッコイイ」「一生ついていく」と決意していた(それもヤバイ気がするのだけれどどうなんだろう)。

後半はそんなペイの初恋の話。「生まれたときから底辺だった」というペイが小学生のころに恋をした女の子にごちそうしてもらった珈琲ゼリー。苦くて甘くて、冷たくて、でも正直美味しいかどうかわからなかった、というペイ。大人になって再会した初恋の人と飲んだ珈琲も苦かった。でも、彼女はおいしそうに珈琲を飲む。そこでペイは自分と彼女の距離を感じるわけだけれど、青山との件を見ていても、きっとペイは寂しがり屋で繊細な人なのだろう。

初恋の女性と再会し、落ち込むペイに、青山は飴を渡した。

「寂しいとき口の中に入れとくんだ 紛れるから」

第1話で飴をガリガリ噛みながら、青山の行方を追っていたけれど、あれって寂しかったからなんだな……と思うと切なくなってくる。飴をガリガリ噛むのはやべーヤツ、とか言ってすみません……。

 
同時に、ポケットからすぐに飴が出てきたということは、青山も寂しいと思う時間が多くあったということなのだろう。それを全部ポーカーフェイスで封じ込めていた。

大して変わらないその表情が、初めて「美味しい珈琲」を飲んだときに変わる。あんな官能的な表情、地上波で流して大丈夫ですか、とドキドキしてしまうが、だからこそ、「運命が変わった」という印象が強く伝わってくる。

 

ペイにとって珈琲は大切な人を遠くに連れていってしまうもの。

でも、青山にとって珈琲は人生を変えてくれたもの。

ペイも寂しさはあるし、「なぜ」という気持ちもあるだろう。けれど心のどこかではこれでよかった、と思っているのだとしたら良いな、と思う。

だって、垣根と話しているときの青山の表情はとても豊かだったから。


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