「リコカツ」第9話までのネタバレ感想|ついに咲と紘一が思いを打ち明ける! あと、あの家の平米数はどれぐらい?(&第10話のあらすじ)
第8話のあらすじ&感想
第8話のあらすじ
咲(北川景子)と紘一(永山瑛太)の離婚をきっかけに、周囲がにわかにざわつき始めた。
貴也(高橋光臣)は、結婚を前提に付き合うおうと咲に告白し、連(白洲迅)は紘一の実家を訪ね、紘一を挑発する。
ある日、咲が働く編集部に連がやって来た。連の新しい作風は、咲が編集担当になってから文芸部でも評価が高く、咲も仕事にやりがいを感じている。咲を外に誘い出した連は、自分の孤独な身の上を打ち明けながら、「咲のために小説を書きたい」と素直な気持ちを伝える。
一方、連から「水口咲は俺がもらう」と宣言された紘一は、咲にふさわしい人は誰なのかと考えていた。咲の幸せを願うあまり、紘一は貴也を知るために尾行を開始。紘一が自分なりの結論を連に伝えるため連の仕事場を訪れると、そこに咲がやって来て…。
第8話の感想
「私はもう誰とも結婚しない」ラストで咲(北川景子)が宣言した「リコカツ」8話。自分の気持ちに嘘をついてしまった紘一(永山瑛太)の慟哭も胸に突き刺さったが、その前に、二人の男女の気になって仕方がなくなってきた。“元カレタカヤ”こと青山貴也(高橋光臣)と、“煮物女”こと一ノ瀬純(田辺桃子)である。二人の存在感がエグい。
どこにでも現われる貴也だが、それは誠実さの証明でもある。咲に結婚を前提とした交際を申し込むと、そのことを伝えるためにわざわざ紘一の家を訪れる。車で1時間半かかる場所なのに! 「結婚を前提に」と言われて口からお茶をダラダラこぼす紘一と、「お茶から口!」と支離滅裂なことを叫ぶ貴也がおかしかった。
貴也は「結婚しない主義」をやめると宣言。紘一は尾行の結果、貴也が依頼人のために奔走し、階段でベビーカーを運ぶのを手伝うなど人格者だと理解する。咲の実家に足繁く通うのも下心ではなく、他人のために尽くす貴也の性格によるものなのだろう。紘一は貴也が「咲にふさわしい男」だと判断を下す。
いきなり飛び出した紘一の「古畑任三郎」モノマネに驚かされたが、永山瑛太の俳優としてのデビュー作「さよなら、小津先生」に主演していたのが先日逝去した田村正和だった。ドラマの打ち上げで田村に「君は、とにかく、俳優を続けなさい」と声をかけられた永山は、その言葉を胸に刻んで俳優人生を続けているそう。万感を込めた追悼モノマネだったのだ。
かたや“煮物女”の一ノ瀬純は、咲に会いに来るやいなや見事な土下座を披露。これまでの咲に対する犯罪めいた行為やデリカシーが1ミリもない行為の数々は、生まれて初めて人を好きになって、どうしたらいいかわからなくてやったことだという。
純は自分に会いに来た咲に「結婚したら、夫のために仕事はやめるつもりです」と宣言する。古風な考え方だと思うが、それはそれで尊重されるべきだろう。特に激務の自衛隊員には、咲ならずとも、純のような女性が合っていると考えるのは不思議じゃない。食堂で唐揚げ定食をムシャムシャ食べて、丼飯を一緒におかわりする姿を見ると、たしかに紘一と純はお似合いに見える。
都会で働く貴也は、自立した女性の咲にぴったりだろう。かなり古風な価値観の持ち主の紘一には、古風な純がよく似合っている。もう、それぞれ付き合ってしまえばいいのに! と思う気持ちもあるが、そうはいかないのが人の気持ちの面白いところだろう。
紘一は純からの交際申し込みをきっぱり断る。彼にはもとから咲しか目に入っていないようだ。一方、貴也は咲に「それだけケンカするってことはさ、緒原さんと真剣に向き合ってたからでしょ?」と話す。貴也は誰がどう見ても好人物だが、女性と真剣に向き合って交際するのが苦手なのかもしれない。誰とも均等な距離感で接するから好人物になるのだ。
自分の気持ちに嘘をついて、貴也との交際を促す紘一。だけど、咲は貴也との交際に踏み切れない……。最終回に向けて、咲と紘一はよりを戻すのだろうけど、このまま誰とも交際しないエンディングというのも面白い気がしてきた。
来週は離婚を決意した双方の両親にも大きな動きがありそうだ。ちなみに三石琴乃がカラオケで歌っていたのは『美少女戦士セーラームーンR』のエンディングテーマ「乙女のポリシー」。名曲!
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