マーベル作品(MCU)フェーズ1 一覧&全6作品の魅力を徹底解説!


『アイアンマン』の魅力



アイアンマンは、MCUの記念すべき第1作となった記念碑的作品です。単独作品としての完成度も高く、本作だけでも十二分にMCU作品の魅力を知ることができるでしょう!

ストーリー


アフガニスタンで自社兵器のデモ実験に参加したトニー・スタークは、テロ組織に襲われ拉致されてしまう。胸に深い傷を負い捕虜となった彼は、組織のために最強兵器の開発を強制される。トニーは装着することで、圧倒的な破壊力とパワーを発揮できる戦闘用パワードスーツを敵の目を盗み開発。敵地からの脱出に成功するが、奇跡的に生還したトニーは、ある事実を知り愕然とする・・・。自らが社長を務める会社が開発した兵器がテロ組織に使用されていたのだ。トニーはその償いをすべく、テロ撲滅に命を捧げることを決断。最先端の技術を駆使し、新たなパワードスーツの開発に着手する。

トニーとロバート・ダウニー・Jr


本作の魅力は何といっても、主人公・トニー・スタークのキャラクターでしょう。
軍事企業の社長で独善的な主人公が、九死に一生の拉致経験から、ヒーローへと転身していく姿は痛快。

また、彼を演じたロバート・ダウニー・Jrさんは、薬物依存や代表作に恵まれない時期を乗り越え、本作の主演に抜擢された人物でもあります。
それゆえ、彼の人生経験が重なるような主人公の姿には、大きな説得力と深みが感じられるでしょう。

役者でもある名匠・ジョン・ファブロー


本作の監督を務めたのは、ジョン・ファブローさん。

2019年にディズニーの実写化史上最大のヒット作となった『ライオン・キング』や、スター・ウォーズシリーズ屈指の人気を誇る傑作ドラマ『マンダロリアン』のメガホンを握るなど、本作の成功を機にハリウッド映画界を代表する人物になりました!

また、俳優としても活躍する監督は、劇中で主人公・トニーの運転手兼ボディガードのハッピー・ホーガンとして出演。
のちの『アイアンマン』シリーズのみならず、MCU作品には欠かせない名脇役となっていきます。

リアル志向とエンタメの融合


本作では過去のマーベル映画と比べて、より現代社会に根差した物語が高く評価されました!

2001年、世界トップレベルの軍事力を持つと言われるアメリカ合衆国に大きな脅威をもたらしたのが、9.11テロ事件。

この影響から国内外で対テロ戦争を進めたアメリカですが、主人公・トニーにはそんな国の姿が反映されているようにも感じられます。

イスラム過激派を想起させるテロ組織や、自社が開発した兵器を根絶するために戦いを始める主人公の描写も象徴的で、当時のアメリカを写した鏡ともいえる作品なのです。

また、深い題材を描きつつ、エンタメ作品として楽しめるのも本作の素晴らしい部分。

コミカルな場面や手に汗握るアクションシーンを盛り込み、誰が見ても楽しめるヒーロー映画として完成されたことで、多くの人々に愛される娯楽作品が実現したのです。

ヒーロー映画の新時代到来


本作が上映された2008年には、DCコミックス原作の『ダークナイト』も公開されました。

「世界の警察官」と呼ばれたアメリカを象徴する主人公・バットマンと、「テロリズム」の権化・ジョーカーとの二項対立。
こちらの作品も、9.11テロ事件以降のアメリカを反映した物語が評価されており、社会派なテーマを描いた両作が、以後のヒーロー映画に大きな影響を与えることになりました。

また、劇中に登場するセリフ「I am Iron Man」は、後のマーベル映画の方向性を決定づけた名台詞とも言えます。

「X-MEN」シリーズや「スパイダーマン」旧三部作など、かつては自身の能力に葛藤し、世間に正体を隠す場合が多かったマーベル映画のヒーローたち。

そんな彼らが、本作の名台詞を機にオープンな存在へと変わっていったことで、これまでは踏み込めなかった領域(政府に管理されるヒーロー像など)を描くきっかけにもなったのです。

アベンジャーズへの伏線も


次第に広がっていくMCUの物語において、本作最大のポイントはシリーズを牽引する人気キャラ・トニー・スタークの登場ですが、それ以外にも様々な注目ポイントが!

謎の組織・S.H.I.E.L.D.(シールド)と、その諜報部員・コールソンの登場(のちに彼はスピンオフドラマの主人公にもなります)、さらには、ED後に登場する意外な人物など、オールスター映画『アベンジャーズ』へと繋がる様々な要素が隠れています!

そのため、シリーズを追っていくほどに何度も見返したくなる作品であることは間違いないでしょう!


人気映画シリーズMCUの記念すべき第1作となったアイアンマン
本作の大ヒットがなければシリーズは生まれなかったとも言われており、単独作品としても満足度の高い一作。

ヒーロー映画の新時代を切り拓いた傑作という点で、シリーズものに興味がない方にこそ、まずは見ていただきたい作品です。

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