<ナイト・ドクター>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第4話ストーリー&レビュー
「Night Doctor」第4話ストーリー
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搬送された女性患者を朝倉美月(波瑠)と桜庭瞬(北村匠海)、高岡幸保(岡崎紗絵)が受け入れた。救急隊員に女性、花園詩織(松井愛莉)の恋人が付き添っていると聞いた幸保は驚く。幸保の恋人、青山北斗(竹財輝之助)ではないか。北斗は店の宣伝のためSNSで強力な宣伝力を持つ詩織を利用したが、交際していると思い込まれたと幸保に説明。会うのは最後にしようと言うと詩織が掴みかかったので、ふりほどいたら階段から落下してしまったと北斗は言うのだが幸保は納得出来ない。
目を覚ました詩織は北斗を頼りっきり。本郷亨(沢村一樹)は次々に運ばれる重症患者を美月たちに任せて、幸保には詩織の経過観察を指示した。わがまま放題で、付き添う北斗にこれ見よがしに甘える詩織に幸保のイライラは募る。
心美(原菜乃華)に頼まれた雑誌を内科病棟へ届けに行った美月は深澤新(岸優太)と会う。そこに岡本勇馬(宮世琉弥)が現れ、美月に挨拶。誰だと尋ねる深澤に、美月は心美の彼氏だと言う。だが、初耳の深澤は心美を思い、勇馬に彼女の入院理由を話してしまった。勝手に話したことを危ぶむ美月の不安通り、兄妹に亀裂が走る。
一方、ついに詩織とぶつかった幸保は本郷に早退を申し出た。帰ろうとする幸保を咎めた美月とも激しい言い合いになる。そんな時、ホットラインが鳴り、成瀬暁人(田中圭)が受けた。3名のガス中毒患者受け入れを本郷が承諾。桜庭も休みで幸保も帰ってしまったと人員を心配する深澤に、本郷はお前たちでカバーしろと言い放つ。
「Night Doctor」第4話レビュー
病院へ緊急搬送されてきた女性に付き添っていた男性は、高岡の彼・北斗だった。2〜3話めあたりで「この男は絶対に浮気するぞ……」と予感していたけれど、その通りになってしまった。
北斗のために髪型も服装も変え、夜に働く彼のライフスタイルに合わせてナイトドクターになった高岡。ここまでして北斗に合わせてきたのに、まさか他に女を作っているなんて……。開いた口が塞がらないとはこういうことを言うんだな。高岡、ひたすら不憫すぎる。
そのまま入院することになった女性は、高岡に対しわがまま放題。お目覚めのコーヒーを買いに行かせたり、肩を揉めと言ったり。傍若無人な振る舞いに、次第に辟易してくる高岡ーーただでさえ自分の彼氏の浮気相手を素直に患者としてみられないのに、神経を逆撫でするようなことばかりされる。「仕事より自分の感情を優先したくなる時くらいあるでしょ」と高岡は言う。本当に、その通りだと思う。
けれど、美月はそんな高岡の態度に疑問を投げかける。あくまでも彼女は患者なんだよ、と。それでも高岡の暴走した感情は止まらない。北斗のために髪型も服装も変えて、働く環境まで変えて、すべて彼好みに合わせてきたのに……! そう主張する高岡に対し、美月はなおも言い募るのだ。
「北斗さんに合わせて職場決めたって、じゃあホントの自分は?」
「北斗さんにそこまでして依存して、本当の高岡はどこにいるの?」
両親が美容整形外科を運営している高岡。20歳の誕生日に「整形してあげようか?」と言われた高岡。そんな経験をしてきたからこそ、ありのままの自分を受け入れてくれる人なんていないと思い込んできた。相手に気に入られるには、相手に好きになってもらえるように努力しなければいけないのだ、と。そして少しずつ、依存体質になっていった。
「空っぽの自分が怖かった」ーーそんな高岡の気持ちが、よくわかる気がする。どれだけ頑張っても、どれだけ毎日を積み重ねても、何も変わっていないような気がする自分。何をしても空回りで終わるんじゃないかと思ってしまう恐怖。それでも、高岡には新しい仲間ができた。高岡幸保というひとりの人間を、そのまま認めてくれる仲間が。
高岡の真面目な性格のおかげで、患者を救うことができた。北斗の浮気相手に対しても、丁寧に診察を重ねて新たな改善点を見出した。深澤の言う通り、「真面目で勉強熱心な高岡がいたから救われた患者さんがいたわけで。そこまで一つのことをやり切れるって、すごいことだと思うよ」ーー高岡の持ち味は、本当の意味で患者さんのことを考えられる医者としての素質にある。
もう高岡は、自分のことを「空っぽだ」なんて思ったりしないだろう。ありのままの自分を楽しみ、何も持ってない自分のことさえ愛することができるだろう。ありのままの自分を好きになるために必要なことは、自分に自信をつけて、心からやりたいことを見つけようと動くことーーなのかもしれない。
※この記事は「ナイト・ドクター」の各話を1つにまとめたものです。
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(C)フジテレビ