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<孤独のグルメ>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】


第6話ストーリー&レビュー

第6話のストーリー


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仕事で落合南長崎にやってきた井之頭五郎(松重豊)。今回の商談相手のアプリ開発会社CEOの森本(日向丈)はカタカナやビジネス用語を混ぜるタイプの人であった。いまだガラケーを使っている五郎からしたら、新しい言葉やシステムにはついていけるわけもなく、話が噛み合わない。商談を終えると五郎は疲労ですっかり空腹になっていた。そこで五郎は新しいシステムや言葉にごまかされないまっとうな食事で空腹を満たすことに。路地で迷っていると、目の前に現れたのはKPでもTSでもなく雰囲気「良」の【割烹・定食】の文字。五郎は探していた真っ当な食事がここにあると、悩むことなく定食屋へ足を踏み入れるのであった…。

第6話のレビュー

今日は豊島区南長崎にやってきた井之頭五郎(松重豊)。商談では、アジェンダ、アジャスト、KPI、MTG、ASAP……などと横文字を並べて喋るアプリ会社のCEO(日向丈)に辟易とさせられる。うーん、わかるなぁ。こういう言葉をまくしたてられると、ついつい知らないことを恥だと思ってしまいがちだが、これからは五郎さんのように堂々としていたい。だって使わなくても話はできるんだもの。

今でもスマホを持たず、ガラケーを使う五郎さん。スマホは便利かもしれないが、スマホを持たない人が対応しようとすると不便が発生する。「ひとつ便利になると、ひとつ不便が生まれる。便利と不便の総数は一定なのではないか」という五郎さんの哲学にも納得させられる。

脳の疲れと空っぽの胃袋を癒すための「まっとうな店」を探し、たどりついたのが「割烹・定食 さがら」。「KPでもTSでもなく、割烹・定食」という五郎さんの言葉がおかしい。最初、何のことを言っているのかわからなかったよ。

大人気のランチは、ベーコンエッグとカツオのたたきのセット。さらにメニューには無数のセット定食が。餃子とマグロ刺身の組み合わせ定食なんて初めて見た!

五郎さんが選んだのは、肉とナスの醤油炒め定食と鳥唐揚げ単品。セットにはないメニューだが、自分のインスピレーションを押し通す様が気持ちいい。当然のようにガツガツ(でも上品に)食べ進めていく。「『普段使い』という単語の挿絵はこの店で決まりだ」「このしょうゆだれ、日常の奇跡かもしれない」というモノローグがお気に入り。「ソースも良い良い、ヨヨイのヨイ」はオープニングに登場する「なくてけっこう、コケコッコー」の類似パターンと見た。

注文をとる息子(「MIU404」でエトリを演じた水橋研二)の丁寧な対応を見た五郎さんは、心の中で頭を下げる。

「ただでさえ大忙しなのに、このご時世、やることが増えて、本当に飲食店のみなさんの努力には頭が下がる。毎日毎日、ご苦労様です」

2年ぶりの新シリーズとなる「孤独のグルメ Season9」は、コロナ禍で苦しむ個人経営の飲食店へのエールをテーマにしているように見える。今回はそれが強く表れていたエピソードだと感じた。五郎さんは追加注文した冷やし中華をたいらげながら(いつもながら驚きの健啖ぶり!)、こんなことを思う。

「大衆のための、昔ながらの安くて美味い店。いつものみんながいて、笑顔が見える。それ以上の幸せは、ない」

安くて美味くて、みんなの笑顔が見える店。今の非日常のような毎日にあって、それこそが大切な「日常の奇跡」だ。感染対策をしっかりして黙食を心がけつつ、あらためてこのような店を応援していきたい。

この記事は「孤独のグルメ」の各話を1つにまとめたものです。

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