<孤独のグルメ>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第4話ストーリー&レビュー
第4話のストーリー
→「孤独のグルメ」画像ギャラリーへ
仕事で国分寺駅を訪れる井之頭五郎(松重豊)。商談先のカフェについた五郎は、取引相手の小谷武雄(尾美としのり)と話を始める。小谷は開始早々、「これにします」と、まさかの即決。決断の早さに五郎は、思わず関心する。しかし、話を進めるうちに、小谷は他のデザインに目移りし、最終的には持ち越しになり、まさかの長期戦となってしまった。長い商談を終え、カフェを後にした五郎はすっかり空腹に。
駅まで空腹じゃもたない、迷うのはこりごりと考えた五郎は、最初に見つけた店に入るという短期決戦に挑む!しかし、たまたま見つけた商店街の中を探したが、店がなかなか見当たらない。駅まで戻ろうと考え直したその時、五郎の前に現れたのは「中国料理」の看板。迷うことなく即決し短期決戦に挑むが200種以上のメニューが五郎を悩ませ…。
第4話のレビュー
五郎さん(松重豊)ならずとも、最近は「長期戦」という言葉にイライラしがち。いつになったら今の状況は終わるんだ! 為政者は尾美としのりみたいに適当なことばかり言ってるんじゃないぞ! 解決する気あるのか! と思いつつ、やっぱり我々の腹は減る(尾美としのりさんは悪くありません。役柄の話です)。
そんなこんなで『孤独のグルメ Season9』第4話は、府中市新町の住宅街にある中華料理「Sincerity(しんせらてぃ)」に突入。「Sincerity」とは「誠意」という意味。いい店名だ。
メニューには200種類以上の料理がズラリ。「とめどないぞ、底なし中華沼だ」「んー、まいったなぁ。中華地獄にズブズブ飲み込まれて頭が麻痺してきた」と何を頼むか迷いまくる五郎さんだが、こういう長期戦は楽しい。「ああ、今、俺が4人いたら片っ端から頼みまくるだけなんだが」という気持ちもよくわかる。
五郎さんがチョイスしたのは、「蒸し鶏のピリ辛和え」「カキとニラの辛し炒め」「割包(カーポー)」「ウナギの蒲焼チャーハン」「本日のスープ」と5品。すごい。普通の人ならランチメニューか飯もの、麺ものの単品で済ませるところを5品もいっちゃう。さすが五郎さんだ。山椒油をきかせたウナギの蒲焼きチャーハンが美味そう。
そしたら「ナスの冷麺」がやってきて驚いた! どれだけ食べるの、五郎さん! そして、デザートの「3倍杏仁」! もう笑っちゃう。いつも以上の食べっぷりじゃないの。その上、テイクアウトまでするのがコロナ禍の『孤独のグルメ』スタイル。昼飯代がかかりすぎてる気がするけど、五郎さんは酒を飲まないし、夜は外食できないのでノー問題。何より全部食べちゃうんだから。次から次へとやってくるメニューを、実にうれしそうに食べる松重豊もさすが。
「また来よう。俺の知らない中華の美味さに出会うために」
家にこもりきりになっていたり、家と会社の単調な往復になっていたりすると、ついつい食べるもののチョイスも保守的になってしまいがちだけど、冒険心を失わないのが五郎さん。知らないものだってどんどん注文しよう。食べて個人店を応援! これでいいのだ。
※この記事は「孤独のグルメ」の各話を1つにまとめたものです。
→元記事はこちら
→目次へ戻る
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
(C)テレビ東京