<孤独のグルメ>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第3話ストーリー&レビュー
第3話のストーリー
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大きな荷物を抱えた井之頭五郎(松重豊)。たどり着いた先は東麻布にある「パナマ大使館」。五郎は取引相手の大使館職員(原沙知絵)と商談を終えたものの、ついでにパナマのコーヒーを飲んで感想を聞かせてほしい、と言われるのであった。日本人男性の代表としてのコメントと、圧をかけられながらも、なんとかその場を乗り切り大使館を後にする。
広い公園で雨が降る中、五郎は缶コーヒーを片手に、久しく海外に行ってないことを考える。「ガイコク飯」が恋しくなり、気が付けばすっかり空腹になっていた。店を探していると、お宝が発掘できそうな雰囲気漂う「東京タワーwith東麻布商店街」を見つける。商店街には数々の料理屋が並んでいる。そんな中、五郎の目に留まったのは、「ギリシャ料理」。まさに、さっきまで考えていた「ガイコク飯」である。心奪われた五郎は、ギリシャ料理店の中へ足を踏み入れるのであった...。
第3話のレビュー
今週、井之頭五郎(松重豊)が訪れたのは港区東麻布。昔ながらの商店が続く下町の風情と、各国の大使館が立ち並ぶ異国情緒がミックスされた街だ。
パナマ大使館のエキゾチックな顔立ちの職員(原沙知絵)に高級コーヒーを出され、感想を求められて戸惑う五郎さん。美味しいスイーツを食べながら飲めば美味しさはわかるけど、コーヒー単体では味なんてよくわからないよね。五郎さんの気持ちはよくわかる。
大使館を出て、海外旅行に思いを馳せる五郎さん。ドラマでは台湾や韓国ぐらいにしか出かけていないが、原作ではヨーロッパに足を運んでいた描写が何度か出てくる。高級輸入雑貨の貿易商なんだから、ヨーロッパに行くのは当たり前といえば当たり前。
「メニューがちっともわかんないような外国メシ、したいなぁ」
いつものような定食の白めしに甘辛いタレをぶっかけて食べるわかりやすいメシばかりでなく、「メニューがちっともわかんないような外国メシ」だって楽しんでしまうのが五郎さんのいいところ。いつも同じようなメシを頼んで「やっぱりこれに限る」なんて言っているおじさんたちとはぜんぜん違う。まったく保守的じゃないのだ。ちょっとした冒険心や心細さだって、美味しさのスパイスになることをよく知っている。
五郎さんが飛び込んだのはギリシア料理のお店。あ、この店知ってる。入ったことないけど。店では、ムサカやドルマーデスなど、名前を見ても何もわからないけど、食べれば美味い料理を次々とたいらげていく。前菜三種盛りやデザートも含めて、結局5皿ぐらい頼んでいたよう。相変わらず、すさまじい食べっぷりだ。
「そういえばギリシアはオリンピック発祥の地。この店を選んだ俺、金メダルだ」
なるほど! 東京五輪が開幕した日だったからギリシア料理を選んだのか。こういう慎ましい祝い方、俺は好きだな。
※この記事は「孤独のグルメ」の各話を1つにまとめたものです。
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