<孤独のグルメ>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第11話ストーリー&レビュー
第11話のストーリー
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ボードゲームができるカフェで、真剣な表情で悩む五郎。12歳の女の子・あやめ(川上凛子)相手にチェスをしていた。さっきルールを教えてもらったばかりの五郎は、長考した割にあっさり負けてしまう。その後、商談相手のあやめの父・野川(山中崇史)が帰って来て商談を終えると、あやめにまたチェスを誘われてしまう。しかし、五郎はこれから仕事があるから、と逃げるように商談先を後にする。気が付けば、すっかり空腹になっていた五郎。店を探すが、全く見当たらず、駅まで戻ることを考える。すると、五郎の目の前に現れたのは馬の絵と羊メニュー多めの看板。先ほどのチェスで、あやめちゃんに教わった【守るより、攻めろ】の言葉を思い出し、思い切って店に入るが…。
第11話のレビュー
コロナ禍でも食べて食べて食べまくる「孤独のグルメ Season9」。今回、井之頭五郎(松重豊)が訪れたのは巣鴨。「おばあちゃんの原宿」というイメージが強いが、今回舞台になっているのは「とげぬき地蔵商店街」とは駅を挟んで反対側のエリア。
「守るだけじゃなくて、攻めなきゃ」
チェスの達人少女・あやめ(川上凛子)から金言をもらった五郎さんがプレイしているのは、ボードゲームカフェ「有明亭」。筆者は以前この近辺に住んでおり、この店が喫茶店だった頃によく通っていた。その後、一度訪れたときはタイ創作料理の店になっていたが、今はボードゲームカフェになっているんだなぁ。特徴のある構造の店内だから、ひと目でわかるんだよね。
コロナ禍でボードゲームカフェもピンチだが、家で過ごす時間が増えたことでボードゲーム自体の売れ行きはいいという。ボードゲームの楽しさを知ったお客さんがいつか店に来てくれるときのために、新しいゲームを購入した店長(山中崇史)の努力に、「そうだな、守るより攻めろだよな」と励ます五郎さん。優しい。
腹が減った五郎さんは駅と反対方向の住宅街に突進。そこで見つけたのがモンゴル料理も「シリンゴル」。かつては朝青龍や白鵬も通ったという有名店だ。とはいえ、食べたことのない人にとってはハードルが高く感じるのも確か。「守るより攻めろ!」とあやめの言葉を思い出して店に飛び込む五郎さん。そうでなくっちゃ。
メニューを眺めつつオーダーしたのは、「チャンサンマハ」「シリンゴルサンド」「ジャガイモとピーマンの冷菜」「ミルクティ」。お通しは甘くないドーナツ風の「ボルック」。
「シリンゴルサンド」のテロップ「皮は土俵 具は力士 いざ はっけよい!」がいいね。モンゴルの代表的な料理「チャンサンマハ」は骨付き羊肉の塩ゆで。骨から肉を削ぎ落としてかぶりついた五郎さんのモノローグは「うまっ! 脂うまっ! 羊うまい!」と大変シンプル。本当にうまそうだ。「シリンゴルサンド」の皮に「チャンサンハマ」肉を巻けば「必殺技誕生、五郎のモンゴリアンチョップ」。うーん、食べてみたい。
さらに「ジャージャー麺」「羊肉のボーズ(蒸しまん)」「ウーロン茶」を追加して平らげると、店内で生演奏される馬頭琴の調べに乗って、デザートの「ごま団子」までオーダーして完食。今回も見事な食べっぷりだった。
ステイホーム期間中は食べるものもついつい保守的になりがちだけど、未知の食べ物にもガンガン攻め込んでいく五郎さんは見ていて気持ちいい。モンゴル料理、ぜひ一度食べに行ってみたい。
※この記事は「孤独のグルメ」の各話を1つにまとめたものです。
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